中二病ワード、ビジネス用語……語彙力を武器に戦う異世界もの、坂野杏梨の新刊

「異世界に語彙力があるとは限らない」帯付き

坂野杏梨「異世界に語彙力があるとは限らない」の単行本が、本日6月26日に発売された。

「異世界に語彙力があるとは限らない」は、文章力の乏しい幼なじみが書いた小説の世界に迷い込んでしまった男子・桐崎虎が主役のバトルファンタジー。そこは言葉に物理的な力を宿せる「語威力」が存在し、相手のわからない難しい言葉をたくさん知っている者ほど強いとされる世界だった。しかし主人公に助けを求めてきた王女は「なんかあのヤバすぎるやつをボコってください!!」「でないとこの国はハンパなくエグいことになってしまいます!!」と語彙の乏しさが目に余り、そのせいで国を侵略に来る者は後を絶たない。「死の慟哭」などの中二病ワードを連発するロリっ娘、「イノベーション」などのビジネス用語かぶれ、ポエマーなどさまざまな言葉の使い手たちによる「語威力」バトルを描く。

なお単行本には計6話分が収録。同時発売の月刊コンプエース8月号(KADOKAWA)には、単行本の続きとなるエピソードが掲載されている。