映画「恋雨」完成披露、大泉洋が自称雨男から“ただ撮影を邪魔するやつ”に

映画「恋は雨上がりのように」完成披露試写会の様子。左から松本穂香、磯村勇斗、大泉洋、小松菜奈、清野菜名、葉山奨之、山本舞香。

眉月じゅん原作による映画「恋は雨上がりのように」の完成披露試写会が、本日4月26日に東京・イイノホールで開催された。

上映前の舞台挨拶には橘あきら役の小松菜奈、近藤正己役の大泉洋、喜屋武はるか役の清野菜名、加瀬亮介役の磯村勇斗、吉澤タカシ役の葉山奨之、西田ユイ役の松本穂香、倉田みずき役の山本舞香、永井聡監督が登壇。小松は「とてもさわやかで美しい映像で構成された、セリフなしでも観ていられるような作品になっています。今日は楽しんでいってください」と観客に挨拶をする。

「恋雨」は自他共に認める雨男の大泉がいるにもかかわらず、雨がまったく降らず撮影が延びたそう。監督が「(大泉は)雨男だと聞いて期待してたんですけど、見かけだおしでした」と残念そうに述べると、大泉は“見かけだおし”という表現がおかしいと監督に噛み付く。しかし雨男の本領発揮をできなかったことは認め、「私は雨男なんじゃなくて、ただただ撮影を邪魔するやつ」と自称を改め笑いを誘う。

そんな大泉からは、監督の絵コンテがマンガとして読めるほど作り込んだものだというエピソードも。「絵めっちゃうまいですよ!」と大泉からの賞賛を受け、監督は「基本、マンガのキャラクターを全部描けるようになってからコンテを描くんです。眉月先生に褒められました」と明かす。大泉は「『この手はマンガだと逆だから、こっちにしてくれ』とか。語尾まで絶対間違えるなって。『です』が『だ』になったらもうNG」と原作を丁寧に映像化するストイックな撮影を振り返った。

磯村は撮影現場の雰囲気を司会から聞かれ、「みんな仲が良くて、撮影の合間にはよくしゃべっていました。一緒にごはんを食べたり、空気が温かくて。でもその温かい空気を作っていたのは大泉さん」とコメント。すると大泉は「みんなはそう言うけど、実はそんなに一緒にご飯を食べてなかったですよ。若者たちが盛り上がってるなと遠慮してましたから。僕はそんなに仲がいいとは思ってません!(笑)」と冗談交じりに反応する。葉山はこれを受けて「ものすごく仲いいです!」とフォローしたあと「ガーデンの再現度がすごいんですよ。そのこだわり具合を見てほしいです」と来場者に語りかけるも、反応が薄く「え?」とフリーズ。すかさず大泉が「現場の雰囲気を聞かれたのにガーデンの再現度について話してどうするんだ」とツッコミを入れ、「現場ではだいたい葉山くんがわけのわからないことを言って、僕らがつっこんでいたという感じです。彼は吉澤を地で行く感じですよ」と和気藹々とした掛け合いを見せた。

「恋は雨上がりのように」はファミレスでアルバイトとして働くクールな性格の女子高生・橘あきらと、そのファミレスの店長で、彼女が好意を寄せる45歳の冴えないおじさん・近藤正己の関係を描いた作品。映画「恋は雨上がりのように」は5月25日より公開される。

(c)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (c)2014 眉月じゅん/小学館