「ユリ熊嵐」10周年展が原宿で開催、幾原邦彦監督「いろんなクマたちに会ってあげて」
TVアニメ「ユリ熊嵐」の10周年を記念した入場無料の展示イベント「ユリ熊嵐展-10th anniversary-」が、明日2月6日から15日まで東京・デザインフェスタギャラリー原宿 EAST館で開催される。コミックナタリーでは会場をいち早く訪れ、「ユリ熊嵐」監督の幾原邦彦に作品への思いを聞いた。
絵コンテや原画、企画書など貴重な資料が並ぶ
2015年に放送された「ユリ熊嵐」は、「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」などで知られる幾原監督のオリジナルアニメ。ヒトとクマの間に巨大な“断絶の壁”が築かれた世界を舞台に、母親をクマに殺された過去を持つ少女・椿輝紅羽と、彼女の通う学園に人に扮して転入してきた百合城銀子、百合ヶ咲るるたち“人食クマ”との関係が描かれる。
「ユリ熊嵐展-10th anniversary-」にはオープニング映像の原画や各話の絵コンテ、作中に登場する絵本「月の娘と森の娘」の原画、パッケージにも収録されていないパイロットフィルムなど、貴重な制作資料が並ぶ。さらにアニメ制作前に幾原監督が用意したという企画書もお披露目。企画書のストーリーや設定は完成したアニメと異なる部分も多く、ファン必見の内容になっている。原画は前半と後半で一部が入れ替えられるほか、会場で販売される「日替わりアクリルフィギュア」に合わせた日替わりのキャラクター設定展示も。フォトスポットとして銀子、紅羽、るるの等身大パネルも設けられている。
会場では、10周年描き下ろしイラストや名場面を、主催のEDITION88が独自に開発した「88グラフ」にして展示・販売。「88グラフ プラチナ版」には幾原監督の直筆サイン、「88グラフ」には複製サインが入り、どちらも限定数の販売となっている。またオリジナルグッズとしてクリアファイルやアクリルスタンド、トートバッグなども用意。「日替わりアクリルフィギュア」では銀子、紅羽、るるだけでなくライフ・セクシーなどさまざまなクマが登場するので、公式サイトで確認を。
たぶん、“友達”の話がやりたかった
昨年開催された10周年記念ライブ「あの熊で待ってる」も完売するなど、今も多くのファンに愛される「ユリ熊嵐」。幾原監督は「覚えていてくれて、こんなに好きだと言ってくれている人がいるんだなあと。本当にありがたいです」とファンに感謝の思いを述べる。「ユリ熊嵐」にどんな思いを込めていたのか、振り返ってどんな作品だったと思うかを尋ねると、「“友達”の話がやりたかったんだと思います。たぶん僕はずっと友達の話がやりたいんだと思っていて、『ユリ熊嵐』もそうだったのかなと。絶対に相いれない世界で生きている者たちが友達になるっていうのはどういうことなのか。友達を助けるっていうのはどういうことなのか、絶対にわかり合えない関係がどうすればわかり合えるのか……。放送当時より今のほうがもしかすると、ビビッドに感じてもらえるものがあるかもしれないです」と語った。
会場にも「ゴリゴリゴリ」「ガウガウ」といった擬音語や「あなたのスキは本物?」「るる、かしこい!」などの印象的なセリフが展示されているが、「『私はスキをあきらめない』という言葉は自分の中にもすごく残っています」と幾原監督。「かわいいルックスだけど、内容はちょっとハードな作品。その中で反語的に『私はスキをあきらめない』という言葉がいいような気がしたんですよね」と振り返る。また「クマの仕草や佇まいはけっこう意識して作りました」と幾原監督も言うように、さまざまなクマのキャラクターも「ユリ熊嵐」の大きな魅力の1つ。明日からの展示開催に向け、最後に幾原監督は「ぜひいろんなクマたちに会ってあげてほしいです」とファンにメッセージを送った。
なお2月14日には会場でトークショー&サイン会を開催。幾原監督に加えキャラクター原案を手がけた森島明子、百合ヶ咲るる役の生田善子、オープニングテーマを担当したボンジュール鈴木が参加する。参加券は会場販売品を税込5000円以上購入した先着40名に配布される。また2月19日から3月1日まで、東京・五反田のEDITION88フラッグシップショップでも、見どころを凝縮した展示を開催予定。こちらの詳細は追って告知される。
「ユリ熊嵐展 -10th anniversary-」
会期:2026年2月6日(金)~2月15日(日)
時間:11:00~19:00(入場は営業終了の30分前まで)
会場:東京都 デザインフェスタギャラリー原宿 EAST館(東京)
料金:入場無料
主催:VISION8(EDITION88アートギャラリー)
