「アイカツ!」10年間を振り返る、諸星すみれ「何をしゃべってもいちごちゃんになれる」

「アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~」の公開記念舞台挨拶の様子。

映画「アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~」の公開記念舞台挨拶が、本日1月21日に東京・新宿バルト9にて開催され、星宮いちご役の諸星すみれ、紫吹蘭役の大橋彩香、藤堂ユリカ役の沼倉愛美、木村隆一監督が登壇した。

舞台挨拶冒頭の一言挨拶で「私のアツいアイドル活動!」といちごのセリフを言った諸星。映画鑑賞直後のファンに向けて「今皆さん感情ぐちゃぐちゃだろうな」「1人ひとりと語り合いたいです」と感慨深そうな表情で語りかける。10年間で変わったことを聞かれると「オーディションのときは小学生だったのが、今は23歳になって。いちごちゃんも同じように成長してきて、お互いに余裕が出てきました。(この10年間で)何をしゃべってもいちごちゃんになれるという自信がついてきています」と話した。

「これもまたアイカツだな」と蘭のセリフを披露し、挨拶を行った大橋。映画で印象に残っているシーンを聞かれ「蘭ちゃんのえびポン好きが随所にちりばめられているところ」と回答すると、それを受けた木村監督も「私の指示ではないところにいろいろと仕込まれていたようで(笑)」とスタッフ陣の作品愛の深さを語った。また10年間での変化を問われた大橋は、蘭の「ああー」というセリフについて述懐。「当時は『ああー』だけでも全部同じになってしまい苦戦していたんですが、今ではそのセリフひとつ取っても成長出来たかなと思います。蘭ちゃんは芸歴が長い子でもあって、プロ意識を持って仕事に挑む姿には影響を受けました」と振り返った。また「アイカツ!」を「人生のバイブル」だと話し、「自分がいつか子供を持つようになったら『アイカツ!』を観せて育てたい」と告白した。

沼倉は「そんなにユリカ様に血を吸われたいの?」とユリカのセリフを口にし、10周年を迎えた「アイカツ!」に対して「おめでとうとありがとうの気持ちでいっぱいです」と語る。映画を観て「印象的なシーンしかない」と話し、「オープニングでもう泣けるじゃないですか。そこからエンディングの流れでさらに泣いて。10年という時間があるからこそなる感情だと思います」と述懐した。その10年間の変化を聞かれると、「みんな活躍の場が広がって、作品も前に進んでいって、全員で集合することが難しくもなっているんですけど、実際に会うと家族的な感じでほっこりと安心できるんですよね」と回答。「アイカツ!」については学校のようだと話し、「丁寧にキャストのことを育てようという気持ちを、スタッフみんなが持っている現場だったので、役者としても成長できました」と明かした。

木村監督は諸星と大橋が初めて現場で初めて会った場面を克明に覚えていると発言。「彩花ちゃんがすーちゃん(諸星)とすれ違うときに『若いですねー』と言っていて。そのときでも彩花ちゃん18歳とかで、めっちゃ面白くて笑ってしまいました(笑)」と振り返ると、大橋も「私も若いですよね」と笑い、会場は笑顔に包まれた。

最後にキャスト陣は各々ファンへ向けてメッセージを語る。諸星は「こんなに素敵な贈り物をもらえる日が来るとは思っていませんでした。皆さんにとっても贈り物のように感じられる作品だと思いますし、『アイカツ!』を好きになってよかったなと思っていただける作品になったと思います。たくさんの思い出や愛やいろんな気持ちと一緒に観ていただけたら嬉しいです」と語りかけ、イベントは閉幕した。

(c)BNP/AIKATSU 10TH STORY