萩尾望都がアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞「漫画に出会うことで私の人生は豊かに」

萩尾望都(撮影/横田紋子)

萩尾望都が、フランス南西部アングレームにて開催されたアングレーム国際漫画祭にて特別栄誉賞(Fauve d’honneur)を受賞した。

萩尾は「漫画に出会うことで私の人生は豊かになり、美しくなり、寛容になりました。この表現の分野が存在すること、読者や編集者、多くの方が支えてくださることに、感謝いたします」とコメント。アングレーム国際漫画祭では、過去につげ義春、浦沢直樹、池上遼一、伊藤潤二、真島ヒロらが特別栄誉賞を受賞している。

萩尾は1949年5月12日生まれ、福岡県大牟田市出身。1969年に「ルルとミミ」でデビュー後「トーマの心臓」 「ポーの一族」などを発表し、現在は月刊flowers(小学館)にて「ポーの一族 青のパンドラ」を連載している。紫綬褒章、朝日賞、旭日中綬章など数々の賞を獲得したほか、2019年には文化功労者に選出。2022年にはアイズナー賞コミックの殿堂(The Comic Industry’s Hall of Fame)入りを果たした。また、女子美術大学にて客員教授を務めている。

萩尾望都コメント

この度は「特別栄誉賞」をいただき、感謝いたします。私を漫画家の道に導いてくださった、先達の漫画家の先生方にも、感謝いたします。
漫画に出会うことで私の人生は豊かになり、美しくなり、寛容になりました。
この表現の分野が存在すること、読者や編集者、多くの方が支えてくださることに、感謝いたします。ありがとうございました。

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