「チェンソーマン」レゼ役上田麗奈がオーディション振り返り、ビジュアルで考察始まる

TVアニメ「チェンソーマン」ステージの様子。左からファイルーズあい、楠木ともり、戸谷菊之介、坂田将吾。(c)SHUEISHA Inc. All rights reserved.

藤本タツキ原作によるTVアニメ「チェンソーマン」のステージが千葉・幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ2024」にて行われ、デンジ役の戸谷菊之介、マキマ役の楠木ともり、早川アキ役の坂田将吾、パワー役のファイルーズあいが登場した。

「チェンソーマン」ステージは、原作から選りすぐったシーンにキャストが声を当てる原画ライブで幕開け。デンジがポチタと融合するシーンやマキマとの出会い、サムライソードとの熱戦などが次々と繰り広げられた。立て続けに劇場版「チェンソーマン レゼ篇」のティザーPVが上映され、観客の歓声が上がる。その後、シークレットゲストとしてレゼ役の上田麗奈が登場した。

レゼ役をオーディションで勝ち取った上田は、スタジオオーディションで複数のテイクを重ねるなどしても手ごたえを得られず、合格するとは思っていなかったという裏話を披露。また上田はレゼとデンジがようやく出会えることを喜び、劇場版として2人の物語を描くことで没入感を感じてもらいたいという思いを語る。ステージ上のスクリーンにはレゼと花を描いたティザービジュアルが映し出され、戸谷たちはレゼが逆さまに描かれていることの意味や、花言葉などさまざまに考察を繰り広げていた。

「チェンソーマン レゼ篇」にて演じるのが楽しみなシーンを語り合うキャストたち。ファイルーズはパワーがカフェでデンジに絡むシーン、楠木はマキマとデンジの映画デート、坂田はアキが天使の悪魔を助ける場面を挙げる。上田はレゼが「デンジ君はさ、田舎のネズミと都会のネズミ、どっちがいい?」と問いかける場面をチョイスし、これからの収録でニュアンスがどう変わるのかが楽しみであることを語る。戸谷は夜の学校でデンジがレゼに泳ぎを教わる場面を選び、一連のエモーショナルなシーンを自分がどう演じられるのか楽しみにしていると思いを述べた。

続けて原作第二部最新話の一部分が公開されたのち、今後物語に登場してほしい悪魔をキャストたちが手描きで生み出すコーナーに移る。観客からの投票結果によって、自分の悪魔が原作に登場する可能性もあることから、戸谷たちは気合十分。“かわいい票”を取りたい坂田は爪で攻撃するレッサーパンダの悪魔、上田は自身の苦手なものになぞらえてしめじの悪魔、楠木は羊がモチーフの睡眠の悪魔を作り出す。海の悪魔を生み出した戸谷は他キャストとは違ってパソコンで描いたことを指摘され、照れつつも事前に考えた設定をプレゼン。トリを飾るファイルーズは、ペットをモデルに描いたねずみの悪魔を紹介する。緻密な描き込みに加え、攻撃方法や契約に必要なものなど詳細に練られた設定が説得力を増し、投票の結果1位を獲得した。

イベント終盤には藤本からのコメントを戸谷が代読。藤本はコメントの中で、「チェンソーマン レゼ篇」で描かれるデンジとレゼの物語は、映画「人狼 JIN-ROH」の主人公とヒロインを参考としていることを明かした。最後に戸谷はこれから挑む「チェンソーマン レゼ篇」の収録への意気込みを述べ、観客の期待感を煽ってイベントを締めくくった。

(c)藤本タツキ/集英社・MAPPA