ハガレンコスプレ大会、“朴さん”と呼ぶ山田涼介に朴ろ美「違う。ろ美ちゃん」

イベントの様子。 (c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

荒川弘原作による実写映画「鋼の錬金術師」のコスプレコンテストが、本日12月2日、千葉・幕張メッセにて開催中の「東京コミコン2017」で行われた。

コンテストには映画でウィンリィ役を演じた本田翼、曽利文彦監督、衣装デザインを担当した西原梨恵、アニメ版「鋼の錬金術師」でエドワード・エルリック役を務めた朴ろ美が審査員として参加。まず昨日公開されたばかりの映画について、見どころを問われた本田は「エドとアルが深い絆でつながっているっていう兄弟愛の部分ですね」と語る。この発言に対し朴も「改めて『鋼』って兄弟愛、絆がテーマの作品なんだと感じました」と続け、「原作のあるものを実写化するのってすごく難しいと思うんですよね。映画を観るとそこにハートごと、体ごとチャレンジしている様が感じられるんじゃないかと思います」とコメント。「原作のテーマを大切に描いた」という曽利監督は、「原作は命って言うことに焦点を当てていて、映画も命の大切さがよく伝わるような作品にしたいと思い(そのテーマを映画でも)取り上げました」と説明した。

コンテストでは映画の公式サイトから公募された全100組の中から、ファイナリストに選ばれたコスプレイヤー12組が順に登場。エドとアルに扮した幼い兄弟のコスプレイヤーが登場すると、会場からは「かわいい!」との声が。兄を無視し少しボーッとしている弟を見かねた朴は、エドの声色で「アル! アルー! アルー!」と呼びかけた。またマスタングに扮する子供のコスプレイヤーを見るやいなや、朴が「人のことをドチビって言えねーよな」と呼びかける場面も。さらにラスト、エンヴィー、ホークアイ、ヒューズといったキャラクターのコスプレをした人々が登壇した。

コンテストの結果、マスタングに扮した男児コスプレイヤーがハガレン賞、精巧な作りの甲冑を着たアルのコスプレイヤーがグランプリを獲得。コメントを求められた優勝者が「早くもとの体に戻りたいです……」と発言すると、すかさず朴は「待ってろ! 取り戻してやっからな!」と返す。そして賞品を渡すためのプレゼンターとして、映画でエド役を演じた山田涼介(Hey! Say! JUMP)がサプライズで登場。ずらりと並んだコスプレイヤーたちを前に、「皆さん売っているものを着ているわけではなくて、自分で作っているんですよね。どうやって作ったのかというものばかりです」と驚いてみせた。

その後会場は、映画とアニメでエド役を演じた山田と朴が、役を演じる上で共感した部分が同じだったという話題に。山田が「朴さんとお話をさせていただく中で……」と話し始めると、すかさず朴が「違う。ろ美ちゃん」と遮り会場を笑わせる。すると山田は笑いながら「ろ美ちゃんとお話させていただく中で、僕が言うのもおこがましいですけど、やっぱり兄弟愛の部分は2人とも共通して感じるものがありました」と発言する。朴は山田の印象について、「(役が決まったときに)お食事をさせていただいて、なんてまっすぐな目をした子なんだろうと思いました」と回想し、「それが試写を観る前の話だったので、試写を観て(映画の内容が)『あんまり……』って思っちゃったらどうしようと心配していたんですけど、山田エドワード・エルリックが全身全霊でこの作品を背負おうとしているのがスクリーンから溢れ出ていました。がんばってこの先もやってほしいですし、もし叶うことなら第2弾、第3弾とエドワード・エルリックを演じてほしいなと思いました」と称賛した。

※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記

映画「鋼の錬金術師」

スタッフ

監督:曽利文彦
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
エグゼクティブ・プロデューサー:濱名一哉

キャスト

エド:山田涼介
ウィンリィ:本田翼
マスタング:ディーン・フジオカ
ホークアイ:蓮佛美沙子
エンヴィー:本郷奏多
マルコー:國村隼
コーネロ:石丸謙二郎
グレイシア・ヒューズ:原田夏希
グラトニー:内山信二
ロス:夏菜
タッカー:大泉洋(特別出演)
マース・ヒューズ:佐藤隆太
ハクロ:小日向文世
ラスト:松雪泰子

(c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会