「ハガレン」山田涼介、荒川弘からの生原稿を手に「家宝です」と感無量

「鋼の錬金術師」公開記念舞台挨拶の様子。上段左から曽利文彦監督、内山信二、佐藤隆太、小日向文世、水石亜飛夢。下段左から本郷奏多、松雪泰子、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子。 (c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

荒川弘原作による実写映画「鋼の錬金術師」の公開を記念した舞台挨拶が、本日12月2日に東京・丸の内ピカデリーにて行われた。

イベントにはエド役の山田涼介(Hey! Say! JUMP)、ウィンリィ役の本田翼、マスタング役のディーン・フジオカ、ホークアイ役の蓮佛美沙子、エンヴィー役の本郷奏多、グラトニー役の内山信二、マース・ヒューズ役の佐藤隆太、ハクロ役の小日向文世、ラスト役の松雪泰子、監督の曽利文彦が登壇。山田は映画が公開され、「撮影が終わったのは1年半ぐらい前なんですけど、いよいよ公開となったかと、ドキドキワクワクしています」と心境を語った。

小日向は「映画の出演依頼があったとき、僕よりも息子たち2人が『いやすげえ、ヤバいヤバい!』ってものすごく狂喜乱舞していた」と当時を振り返る。続く松雪も「私もこひさん(小日向)と同じで、オファーをいただいたときに息子に『どう思う?』って相談したんです。そしたら『(力強く)絶対にやって!』と言われて」と、身近な原作ファンからの後押しがあったことを明かした。

また曽利監督は「ご覧いただければわかるように、素晴らしいキャストに恵まれた豪華な作品なんですが、原作のテーマである“命”をしっかりと描いたつもりです。派手な映画でも、“命”というテーマが皆さんに届いていれば監督としては非常にうれしいです」と作品に込めた思いを述べる。イベントではその作品のテーマである“命”にちなみ、キャスト陣それぞれにとって「これがないと生きていけない」と思うものが発表された。

イベントの終盤には山田へのサプライズとして、アルの声を担当した水石亜飛夢が「兄さん、僕も来ちゃった!」と、アルのお面をかぶった状態で登場。お面姿に「アル、今日はそのスタイルで行くのか? ずっとそのままなのか……?」と動揺しながらも弟を演じた水石を笑顔で迎え入れた。そしてさらなるサプライズとして、荒川弘が映画のワンシーンを描いた生原稿が水石から手渡されると、山田は「えっ……マジ?」「これヤバい!」「ええーっ!」と興奮し、「これ以上ない幸せを今感じています。もともと原作ファンの自分が出させていただけるっていうだけでも幸せなことなのに、自分がやったワンシーンを描いていただける……。これはもう家宝ですよね」と喜びを噛み締めた。

さらに荒川からはメッセージも寄せられ、MCにより代読される。「メディアミックスをいろいろ経験してきた『鋼の錬金術師』ですが、このたびなんと実写映画を作っていただきました。また新しい『鋼』が見られることが単純にうれしいです」と心境が綴られ、「脚本は原作の中のターニングポイントとなるエピソードをこれでもかというくらい濃縮して詰め込んで、それをこれまた濃い役者さんたちに演じていただきました。2時間ちょっとの尺の中で息つく間もなく翻弄されるエルリック兄弟たちを応援したり、心配したり。あ、(マスタング)大佐は心配してないです。今回大佐は強すぎ、カッコよすぎです」と感想が述べられると、登壇者の顔に笑みが浮かんだ。

映画「鋼の錬金術師」

2017年12月1日(金)全国ロードショー

スタッフ

監督:曽利文彦
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
エグゼクティブ・プロデューサー:濱名一哉

キャスト

エド:山田涼介
ウィンリィ:本田翼
マスタング:ディーン・フジオカ
ホークアイ:蓮佛美沙子
エンヴィー:本郷奏多
マルコー:國村隼
コーネロ:石丸謙二郎
グレイシア・ヒューズ:原田夏希
グラトニー:内山信二
ロス:夏菜
タッカー:大泉洋(特別出演)
マース・ヒューズ:佐藤隆太
ハクロ:小日向文世
ラスト:松雪泰子

(c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会