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「ハガレン」USプレミア、曽利監督「鳴り止まない拍手を生涯忘れることはない」

荒川弘原作による実写映画「鋼の錬金術師」のUSプレミアが、現地時間11月19日に、アメリカ・ニューヨークにて開催された。

USプレミアは現地時間11月17日から19日まで催されたポップカルチャーのコンベンション「Anime NYC powered by Crunchyroll」内にて実施。映画「鋼の錬金術師」は同イベントのクロージング作品として上映され、会場には1500人のファンが集った。

上映前の舞台挨拶には曽利文彦監督が登壇。「もともと原作のファンでしたので、この原作の中の核にある兄弟愛や友情、大切な仲間との絆などを表現したいと思いました。原作は西洋が舞台ですが、作品に込められたメッセージはとても日本的ですので、荒川先生が伝えたかったメッセージが必ず詰まっていると思います」とコメントした。

またエド役の山田涼介(Hey! Say! JUMP)、荒川のコメントもお披露目。山田は「何と言っても兄弟愛が見どころ。どんなことがあっても弟のアルの身体を取り戻すのは自分しかいないと強く思う、ブレないエドのカッコよさを見てほしい」とアピールし、荒川は「兄弟愛の部分と錬金術師の葛藤は原作に比べて膨らまして描かれています。私は映画を観てそこにグッときましたのでぜひ注目して観ていただきたいです」とファンへメッセージを贈った。

上映中は錬金術を用いたアクションシーンのほか、主人公のエドや弟のアル、ウィンリィらキャラクターが登場するたびに歓声や拍手が起こり、さながら“応援上映”のような盛り上がりを見せた。イベント終了後、曽利監督は「西洋人の設定を日本人で演じているので、アメリカの人にどう受け取られるのか正直とてもプレッシャーだったんですが、皆さんがこの映画を心から楽しんでくれて本当にホッとしました」と心境を述べ、「表層ではなく、『ハガレン』のストーリーのコアな部分を深く理解してくれているファンが多く、とても感動しました。荒川先生が描かれたストーリーが日本だけでなく世界中で共感を呼んでいることを改めて実感しました。映画が終わったあとの鳴り止まない拍手を生涯忘れることはないです」と語った。映画は日本では12月1日に全国公開される。

映画「鋼の錬金術師」

2017年12月1日(金)全国ロードショー

スタッフ

監督:曽利文彦
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
エグゼクティブ・プロデューサー:濱名一哉

キャスト

エド:山田涼介
ウィンリィ:本田翼
マスタング:ディーン・フジオカ
ホークアイ:蓮佛美沙子
エンヴィー:本郷奏多
マルコー:國村隼
コーネロ:石丸謙二郎
グレイシア・ヒューズ:原田夏希
グラトニー:内山信二
ロス:夏菜
タッカー:大泉洋(特別出演)
マース・ヒューズ:佐藤隆太
ハクロ:小日向文世
ラスト:松雪泰子

(c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会