田島列島「水は海に向かって流れる」来年6月に実写映画化!主演は広瀬すず

映画「水は海に向かって流れる」ティザービジュアル (c)2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 (c)田島列島/講談社

田島列島「水は海に向かって流れる」の実写映画化が決定。主演を広瀬すず、監督を前田哲が担当し、2023年6月に全国公開される。

「水は海に向かって流れる」は、高校進学を機におじさんの家に居候することになった青年・直達と、彼が一緒に暮らす男女を描く物語。直達と同じ家で暮らすことになったどこか冷めたOL・榊千紗との関係を軸に、個性豊かな住人たちとのやり取りが描かれる。別冊少年マガジン(講談社)にて連載され、単行本は全3巻が刊行された。

映画では榊千紗役を広瀬すずが担当。ティザービジュアルではクールな表情を浮かべた広瀬演じる榊の姿が切り取られた。また特報映像では、劇中の重要なシーンの1つである「ある雨の日の思いがけない出会い」がお目見え。広瀬演じる榊の不機嫌そうな声と表情、海で美しく映し出される横顔、「俺がいなければ、この人の肩が濡れることはなかったのに」という言葉が映し出された。

田島は主演の広瀬について「えっあのフィルムに愛された女優広瀬すずですか!?とイチ邦画ファンとしちゃ普通に観たい…と思いました」とコメント。また映画については「印象に残ったのはラストシーンで、脚本を読んだ段階ではわからなかった、音楽も合わさって生まれる映像ならではのエモさ、コレ、漫画じゃ出来ねんだよなあーと思いました」と太鼓判を押している。

田島列島コメント

今回映画化のお話を頂いて、主演を広瀬すずさんにオファーしてると聞き、榊さんより年下の広瀬さんですが、すげえ女優なので何の心配もなく任せられると思いましたし、というか、えっあのフィルムに愛された女優広瀬すずですか!?とイチ邦画ファンとしちゃ普通に観たい…と思いました。
出来上がった映画は…かわいかった!
色調、猫、少年少女、おじさんたち(直達父含む)のかわいさ、そして広瀬すずの美しさを堪能出来る映画となっております!
印象に残ったのはラストシーンで、脚本を読んだ段階ではわからなかった、音楽も合わさって生まれる映像ならではのエモさ、コレ、漫画じゃ出来ねんだよなあーと思いました。

広瀬すず(榊千紗役)コメント

お話を頂いたとき、「どうして、私なんだろう?」というのが率直な感想でした。
ここまでクールで、感情がつかみにくい役も初めてでしたが、いつか、やってみたいと思っていた役でもありました。実際に撮影に参加させて頂いて、すごく楽しかったです。
私自身も我慢するタイプなので、彼女の気持ちを理解できる部分は多くありました。
ある過去の出来事をきっかけに人に期待し過ぎず、自分の中にちゃんと信念を持ち、そして、とても優しい榊さんは年上ですが、寄り添ってあげたくなる人です。
そんな彼女が、信じたいと思える人に出会い、固く結ばれた糸がほぐれていくように変化していく様を大切に演じました。
作品の中での感情が波のように流れていったり、静かになったりする感覚が好きだなと思っていました。
人との向き合い方、その大事な部分が繊細に描かれている優しい作品です。
観る人それぞれに、感じてもらえることがきっとあると思っています。

前田哲監督コメント

田島列島さんの原作が持つ魅力溢れる独特のリズムとユーモアとキャラクターたちを、
映画としてどのように表現できるのか……。
その不安とプレッシャーは、主人公の榊千紗を広瀬すずさんが演じてくれることになり、
希望とワクワクに変わりました。
今まで見たことのない広瀬すずを見せてくれるのではないかという確信めいた思いがあったからです。
撮影現場では案の定というよりも予想を超えて、感情のヒダを繊細かつ大胆に出し切ってくれた、
すずさんの表現に私たちスタッフは心が鷲掴みにされることが何度もありました。
堰き止められていた川の流れが少しづつ解き放たれて、水が海に向かって流れていくように、
彼女の封印していた心が、寄り添ってくれる他者との交流の中で解放されていくさまは、
誰にとっても心当たりのある「自分の物語」として感じてもらえると思っています。
続報を楽しみにお待ちください。

映画「水は海に向かって流れる」

2023年6月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
主演:広瀬すず
監督:前田哲
原作:田島列島「水は海に向かって流れる」(講談社「少年マガジンKCDX」刊)
脚本:大島里美
音楽:羽毛田丈史
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作プロダクション:スタジオブルー
製作:映画「水は海に向かって流れる」製作委員会