田村由美が朗読ライブ「旅のラゴス」キービジュ描き下ろし、構成・演出は佐々木望

朗読ライブ「旅のラゴス」ビジュアル(c)筒井康隆/新潮社,1994 (c)朗読ライブ「旅のラゴス」 (c)田村由美

田村由美が、10月29・30日に東京・Mixalive TOKYO Theater Mixaで上演される朗読ライブ「旅のラゴス」のキービジュアルを描き下ろした。

筒井康隆の長編小説「旅のラゴス」を原作とした同公演は、構成・演出を声優の佐々木望が務める朗読ライブ。高度な文明を持つ黄色い星を脱出した1000人の移住者たちは、“この地”にたどり着く。機械を直す術を持たないため、数年で原始に逆戻りしてしまうが、その代償として人々は超自然的能力を獲得する。それから2200年余り、ラゴスは一生をかけて“この地”を旅をしていた。

キャストには佐々木のほか、保志総一朗、松本梨香、森田成一、濱健人、梶裕貴、檜山修之、斎賀みつき、紡木吏佐、沢城千春、置鮎龍太郎、遊佐浩二、東山奈央、中村千絵が名を連ねており、ステージによって各回4人ずつが出演する。佐々木は「本公演が、まだラゴスと彼の旅をご存知ない方々にも、人生と時間について新たに感じ、思いをめぐらせていただける機会になれば、そしてそれによって皆さまそれぞれの『旅』に出会っていただければと願っております」とコメントを寄せた。チケットの一般販売は10月15日10時からスタート。

佐々木望コメント

幼い頃から小説を耽読してきた私にとって、自己の人格形成に最も大きな影響を受け続けてきた のが筒井康隆先生の諸作品でした。
『旅のラゴス』も刊行時から折に触れ読み返してきた小説です。
個人的にはこの作品は実は最も「筒井康隆らしい」小説のひとつだと感じており、筒井先生の他の名作群とは少し異なった存在としてずっと心に残っておりました。
時が経ち、私も歳をとった分、近年はラゴスの言葉がよりいっそう実感できるようになった気がしております。
「かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など微微たるものに過ぎないことがわかってきたからである。人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに 可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。」
彼のこの言葉は、膨大な情報の中を常に人と比べ、比べられるような生き方に陥りがちな現代社 会において、私自身を含めて多くの方の人生に光を示してくれるように思います。
この度、たくさんの方々のお力によって舞台朗読化がかないましたことに心より感謝申し上げます。
そして、企画に共鳴し集まってくださったキャストの方々、ありがとうございます!
作品はもちろん、回替りの顔ぶれの組み合わせも皆さまにお楽しみいただけますとうれしく思います。
本公演が、まだラゴスと彼の旅をご存知ない方々にも、人生と時間について新たに感じ、思いをめぐらせていただける機会になれば、そしてそれによって皆さまそれぞれの「旅」に出会っていただければと願っております。
朗読ライブ「旅のラゴス」をどうぞよろしくお願いいたします!

朗読ライブ「旅のラゴス」

日程:2022年10月29日(土)・30(日)
会場:東京都 Mixalive TOKYO Theater Mixa

原作:筒井康隆「旅のラゴス」(新潮文庫)
構成・演出:佐々木望

出演

10月29日12:00開演回:保志総一朗、松本梨香、森田成一、濱健人
10月29日15:30開演回:梶裕貴、紡木吏佐、保志総一朗、沢城千春
10月29日19:00開演回:梶裕貴、斎賀みつき、佐々木望、檜山修之
10月30日13:00開演回:佐々木望、東山奈央、檜山修之、置鮎龍太郎
10月30日17:00開演回:佐々木望、中村千絵、置鮎龍太郎、遊佐浩二