「ONE PIECE FILM RED」ヒットで田中真弓が2度目の還暦気分、名塚佳織はダンスに意欲

映画「ONE PIECE FILM RED」の舞台挨拶より。谷口悟朗監督、田中真弓、名塚佳織。

尾田栄一郎原作による映画「ONE PIECE FILM RED」の舞台挨拶が、本日9月1日に東京・丸の内TOEIで行われ、ルフィ役の田中真弓、ウタ役の名塚佳織、監督の谷口悟朗が登壇した。

公開から20日目で興行収入100億円を達成し、26日目となる8月30日時点で観客動員数860万人、興行収入120億円を突破した同作。この反響について、田中は「いろんな人が『おめでとう!』と言ってくださって、還暦のときを思い出します。2回目の還暦を迎えたような感じです」と笑わせる。谷口監督は「スタッフには少し妬まれているかも。打ち合わせで『おめでとう!』より先に『何をやったの?』と聞かれたりもします(笑)」と明かし、田中はウタのセリフを借りて「そういうときは『負け惜しみー!』と返せばいいんですよ!」とアドバイスを送った。

実際に劇場にも足を運んだという3人。田中は「3週目にそろそろ空いてるかなって観にいったんですけど満員で。うれしかったですね。でも誰にも気付かれなくて、ちょっとは気付いてほしいなとも思ったり(笑)。映画館を出て一瞬呼び止められたんですけど、道を聞かれただけでした」と話す。名塚はIMAXと4DXで観たそうで、「4DX、思った以上に動くんですね! 後半のアクションシーンは声が出そうになるほどでした。映像に集中できないかなとも思ってたんですが、(大事なシーンは)スンって止まってくれるからより引き込まれる。アトラクション感覚で楽しめるし、水もかかるので暑い日におすすめです」とアピールした。

途中にはウタの歌唱キャストを務めたAdoからの音声メッセージが流れ、Adoは「映画から受け取った温かい気持ちを、大切に持ち続けていただけるとうれしいです」と観客に伝える。ウタのボイスキャストを務めた名塚は「Adoさんの歌からウタの要素をいただいて収録に臨みました。一緒にウタというキャラクターを作ることができてうれしい」とコメント。また名塚はウタの魅力を「かわいらしい見た目に加えて、危ういところですかね。ダメな方向に走っちゃったりするのが、放っておけない感じがある」と考察した。

またイベントでは本日スタートした、映画にまつわるアートやパフォーマンスをSNSで募集する「#FILMRED文化祭」の告知も。応募するとしたら「#アート部門」と「#パフォーマンス部門」のどちらを選ぶか司会に聞かれると、田中は「私はね、すごい絵を描くよ! 尾田っちたちとみんなで集まるとき、よくお題を出してお絵描きするんです。(山口)勝平とかはそういうの上手いんだけど、私は動物の頭と胴体をどうつなげばいいかわかんないわけよ。だから、アート部門でびっっくりするような絵を描いて見せましょう!」と答える。名塚は「私も絵が苦手なので、“踊ってみた”とかにしようかな。娘が通ってるダンス教室で今度『新時代』をやってみようとなってるみたいなので、娘に教わります」と笑顔で話した。

さらに第4弾入場者プレゼントとして、9月17日より「『ONE PIECE』コミックス -巻四十億 “RED”- アンコール」が200万部限定で配布されることが明らかに。これには尾田が描き下ろしたキャラ設定やストーリー設定も収録されており、名塚は「尾田さんが描いてくれた年表を見て、私もウタの役作りをしたんです」と明かす。田中は大谷育江と山口由里子と一緒に映画を観にいく約束をしていると話し、この特典に胸を弾ませた。

最後に谷口監督は「『ONE PIECE』を読んだことない、昔は読んでいたけど今は離れってしまった、という人でも楽しめるように作ったつもりです。1人でも多くの人に楽しんでもらえるとうれしい」とコメント。名塚は「まだ終わりではなく、この先も皆様と一緒にこの世界を楽しんでいけたら」と呼びかける。田中は感謝の気持ちを伝えながら「今日はこの言葉で締めたいと思います。『今年の笑顔に、おれたちはなるっ!!!!』」とまとめた。

(c)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会