舞台「アルキメデスの大戦」全公演中止を経て2年越しに上演、櫂直役は鈴木拡樹

舞台「アルキメデスの大戦」ビジュアル

三田紀房原作による舞台「アルキメデスの大戦」が、10月1日から17日まで東京・シアタークリエで上演される。

2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開幕することなく全公演中止になった舞台「アルキメデスの大戦」。中止となった公演に引き続き、櫂直役は鈴木拡樹、山本五十六役は神保悟志、田中正二郎役は宮崎秋人、尾崎鏡子役は福本莉子、嶋田繁太郎役は小須田康人、平山忠道役は岡田浩暉が務める。脚本は劇団チョコレートケーキの古川健、演出は同劇団の日澤雄介が担当。舞台原案として2019年公開の映画「アルキメデスの大戦」もクレジットされている。原作者の三田をはじめ、スタッフおよびキャストからはそれぞれコメントが到着した。チケットは7月30日に販売開始。なお全国ツアーが行われ、詳細は後日発表されるとも告知された。

「アルキメデスの大戦」は第二次世界大戦時の日本海軍を題材にした歴史マンガ。海軍主計少佐として、戦艦建造計画の不正を暴こうと奮闘する数学の天才・櫂直(かいただし)の活躍が描かれる。ヤングマガジン(講談社)で連載中だ。

三田紀房コメント

企画から2年、様々な困難を乗り越えて、関係者の皆様のご努力により実現できることに、心より感謝いたします。映画化に続く舞台化は原作者として最高に嬉しい! キャストの方々の演技、舞台演出や音楽を生で観賞できることに、今からドキドキ、ワクワクしています! 毎回チケットを買って全部観たい!
カレンダーと睨めっこしながら予定を考えるのが楽しいです!

山崎貴コメント

楽しみにしていたアルキメデスの舞台版がコロナ禍のため延期になってから早数年 流石に売れっ子ばっかりだし再結集は難しいのかなと半ば諦めていた時、上演決定の朗報が飛び込んでまいりました。決定に至るまでには様々な難しい調整があったと思われます。
関係者の皆さんご苦労様です。
そして諦めないでいてくれてありがとうございます! きな臭いこの時代だからこそ戦争というものの本質を炙り出してくれる舞台になっていることを期待します。

古川健コメント

コミックと映画、それぞれとても魅力的な作品で、その舞台化ということで大きなプレッシャーを感じながら執筆しました。原作の魅力を損なわない脚本になっていればと思います。演劇らしい魅力がお客様に伝われば嬉しいです。舞台版も素晴らしいキャストに恵まれました。俳優の皆様の躍動する姿が必ず感動を生んでくれると確信しています。どうか舞台版の「アルキメデスの大戦」もご期待くださいませ!

日澤雄介コメント

2020年にコロナの影響で公演中止となった舞台「アルキメデスの大戦」に再び向き合えることが出来ることを本当に嬉しく思います。2年という時間の流れは世界を大きく変えました。その変化が「アルキメデスの大戦」にも色濃く反映されてしまうことでしょう。2022年版の「アルキメデスの大戦」、主演の鈴木拡樹さんをはじめバラエティに富んだ俳優さんと共に、作品に潜む〈狂気と美しさ〉を探し求めたいと思います。

鈴木拡樹コメント

舞台「アルキメデスの大戦」を上演することが再び決定しました。前回は稽古をすることもできませんでしたが、もう一度皆が集まって、この作品を一から作っていけることを本当にうれしく思います。まだまだ気が抜ける状況ではないかもしれませんが、この作品が無事に上演されることがまた一つ演劇の復興の一歩だと思って突き進んでいきたいと思います。

宮崎秋人コメント

舞台「アルキメデスの大戦」の上演がやっと叶うということを聞き、大変嬉しく思います。鈴木拡樹さんをはじめとするキャストの皆さん、演出の日澤さん、スタッフの皆さんとようやく動き出せるのかと思うと今から楽しみで仕方ありません。しかし、一昨年から世界情勢が悪化して“戦争”が過去のものでは無く現在進行形となってる今、今作に出演する為にはより一層の覚悟を持って挑まなければいけないという切実感があります。応援よろしくお願いします。

福本莉子コメント

2020年、全公演が中止になり稽古すらも出来ず大変悔しい思いをしましたが、2年越しのリベンジが叶ってとにかく嬉しい気持ちでいっぱいです。このスケールの大きな作品が舞台でどんな風に生きるのか、私もまだ未知数でとてもワクワクしています。ぜひ劇場に足を運んでください!

近藤頌利コメント

劇団Patchの近藤頌利です。「アルキメデスの大戦」がどのように舞台で表現されるのか、楽しみでなりません。激しい議論の応酬は、まるでアクションシーンのような迫力があるのではないでしょうか。言葉一つ一つを大事に、丁寧に役を演じたいと思います。よろしくお願い致します。

岡本篤コメント

戦争を扱う作品と向き合う時、“いま”に繋がってしまう哀しみを覚えずにはいられません。世界の困難な状況に心を痛めながらも、日々の暮らしにいや気を感じながらも、それでも生きなければならない。生きてこそなのだと思います。素敵なキャストの皆さんとご一緒出来る事に狂喜しながらも、気を引き締めて臨める事が俳優としての幸福なのだと噛み締めております。

奥田達士コメント

前回はコロナ渦の始めの頃の夏の日に、公演中止が決定しました。顔合わせの直前の事でした。制作さんも苦渋の決断だったと思われます。そして私も、公演を楽しみにしていらしたお客様に、申し訳無い気持ちでいっぱいでした。しかし今回改めて公演が決定し、チャンスを頂ける事になりました。素晴らしいスタッフと俳優に囲まれ、身震いしております。堪うる限りの力をもってのぞみたいと思っております。宜しくお願い致します。

小須田康人コメント

当初上演が予定されていた一昨年の、その前年にこの作品への出演のお話をいただいて、映画では橋爪功さんが演じられていた嶋田繁太郎少将役をやらせていただけることをとてもうれしく思いました。なのでそこから数えれば3年越しの喜びですね。まだ半年近く先ですけれど稽古初日から千秋楽までの日々が楽しみでたまりません。頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします!

神保悟志コメント

コロナ禍というの災難により一旦は公演することの出来なくなった本作品に改めて向き合うことが出来、役者として大変な喜びと共に皆引き締まる思いでもあります。ご覧頂くお客様に「本当に良かった」と思って頂けるよう全身全霊をこめて頑張りたいと思っております。

岡田浩暉コメント

「アルキメデスの大戦」は映画で観ていて、お話を頂いてとても嬉しかったです。しかも舞台用の台本がまた素晴らしく気合いが入ったものです。中止からの復活。これも運命と受け止め、魂に訴えてくる様なこの物語りをしっかりとお伝えしたいと思います。

「アルキメデスの大戦」

2022年10月1日(土)~10月17日(月)
東京都 シアタークリエ

原作:三田紀房アルキメデスの大戦」(講談社「ヤングマガジン」連載)
舞台原案:映画「アルキメデスの大戦」(脚本・監督:山崎貴)
脚本:古川健
演出:日澤雄介
出演:鈴木拡樹 / 宮崎秋人、福本莉子、近藤頌利、岡本篤、奥田達士 / 小須田康人、神保悟志、岡田浩暉 / 米村秀人、神澤直也、二村仁弥、高橋彩人