「青野くんに触りたいから死にたい」佐藤勝利が185万人の佐藤さんに「親戚なので観て!」

ドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」の完成報告会より。左から神尾楓珠、佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋ひかる、里々佳。

椎名うみ原作によるドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」の完成報告会が、本日3月10日に東京・LUMINE0で開催され、青野龍平役の佐藤勝利(Sexy Zone)、刈谷優里役の高橋ひかる、藤本雅芳役の神尾楓珠、堀江美桜役の里々佳が登壇した。

3月18日23時30分にWOWOWで放送・配信がスタートする「青野くんに触りたいから死にたい」は、幽霊になった彼氏と、その彼氏に触れたくても触れられない彼女を描く物語。ラブストーリーにホラーの要素も加わる同作について、佐藤は「家で夜遅くに観たんですけど、再生を止めて次の日に観るぐらい怖かったです(笑)。結構本格的なホラーなので、観る方はご注意ください」と呼びかける。

役を演じてみての感想を聞かれ、佐藤は「ほかのキャストの方々が僕に目線を合わせないようにしてくれたり、スタッフさんが影を消してくれたり。青野くんが幽霊に見えるのは、僕というより皆さんのおかげ」と謙虚な回答。高橋は優里について「真っ直ぐでフワフワしていて、何考えてるかわからない。私とは正反対な女の子」と当初の印象を述べながら、「演じていくうちにどんどんシンクロしていく感覚は今までやってきた役の中で一番。『あれ、私ですか?』ってぐらい共感できました」と話す。

神尾は青野に憑依されるシーンについて「藤本は落ち着いた口調が多いんですけど、青野が入るとガッとテンションを上げなきゃいけないので振り幅が難しかった」と苦労をこぼす。佐藤が「俺の背中を見ろよってことで何も言ってなかったんですけど、完成したのを観たら似てた!どうやって似せたの?」と尋ねると、神尾は「勝利くんが青野を演じてるときの声色ってちょっと高めで特徴的。勝利くんはその場にいなかったんですけど、自分の記憶を頼りに演じました」と答える。同じく青野に憑依されるシーンがあった高橋は、佐藤がその場にいたことから直接ディレクションを受けたそう。佐藤は「女性が男性に寄せるのも大変だと思うから、僕がセリフ言ってコピーしてもらうみたいな感じでした」と言い、神尾は「俺もやってもらいたかったなー!」と悔しがった。

また里々佳は優里が枕を青野くんと見立ててハグするシーンや、電柱に抱きつくシーンに触れ「本人たちは自然にやってるんだけど、画で見るとコメディ」と言及。お気に入りのシーンを聞かれた高橋は、「原作でも印象的だった水族館のシーン。幻想的で綺麗で、映像ならではのよさが出せたんじゃないかなと。青野くんに触れられないっていう寂しさが、美しかったり切なかったりするシーンです」と述べた。

イベントの終盤には、原作者の椎名から預かった「一番この世で怖いものは?」という質問に答える一幕も。代表して回答することになった神尾は「“嫉妬”です。だから僕も嫉妬心を作らないようにしてる。同世代の役者がすごい作品に出てたとしても、すごいなって素直に思います」と述べ、ボケを期待していたほかの登壇者たちを少しガッカリさせた。

また明日3月11日は里々佳の誕生日であることから、美桜をイメージした黄色の花束で里々佳をお祝い。また3月10日は“佐藤の日”であることから、佐藤は司会から全国の佐藤さんに向けてメッセージを求められる。佐藤は「もう、いいですよ……」と戸惑いながら、「お店とかを予約するときに佐藤だけじゃ通らなくってフルネームも聞かれたり、ちょっとした煩わしさは共感してもらえると思います。日本一多い苗字なので自信持ってがんばりましょう! たぶん僕と親戚なので『青野くん』観てください!」と全国に185万人いるという佐藤さんに呼びかけた。

最後に高橋は同作について「見えないものを信じるって難しいこと。人を信じる力が繊細ながらも力強く描かれていて、真っ直ぐなラブストーリーの中でホラーがピリッとスパイスのように効いてきます」とアピール。佐藤は「ラブストーリーのドキドキとホラーのドキドキが両方楽しめるドラマ。1人で観ると怖いかもしれないけど、ぜひ目を逸さずに観ていただきたい」と語った。

「WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい」

放送日時:2022年3月18日(金)23:3~0放送・配信スタート(全10話)

スタッフ・キャスト

原作:椎名うみ「青野くんに触りたいから死にたい」(講談社)
監督:スミス
脚本:玉田真也
出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋ひかる、神尾楓珠、里々佳、水沢エレナ、しゅはまはるみ ほか
企画プロデュース:ソケット

※高橋ひかるの高ははしご高が正式表記。