焼き絵・墨絵・陶芸…しりあがり寿の個展が新宿で開催、作者在廊日も

「焼絵」の制作風景。

しりあがり寿の個展「しりあがり寿 展『あらがったり、あらがわなかったり。』」が、6月23日から29日までの期間、東京・伊勢丹新宿店本館6階のアートギャラリーで催される。

会場には「劣化」を「ここしばらくの自分のテーマ」としているしりあがりが、冬から取り組んでいる「焼き絵」や、抑え気味のセピアを加えた墨絵、「あらがうヒト・あらがわないヒト」「上を向くヒトビト」と題した陶芸、4コママンガを陶器にした「四駒乃塔」など数々の作品が並ぶ。入場は無料。また6月23日16時と26日14時にはしりあがりが在廊する。

しりあがり寿コメント

あらがったり、あらがわなかったり。

この1年、僕たちは自粛したりしなかったり、
経済を回したり回さなかったり、
迫る劣化に抗ったり抗わなかったり。
決まった結末に向かって盛り上げたり盛り上げなかったり。
なんだかはっきりしないけど、
そんなすべての中途半端な逡巡や葛藤に幸あれ。

しりあがり寿

しりあがり寿による作品紹介

「焼絵」について

ここしばらくの自分のテーマが劣化です。
あらゆる劣化が進む現代でワビサビの無常観に通じる「劣化」の美しさに焦点をあてようと、剥げ絵と称して絵を削ったりしてきましたが、この冬から新たに取り組んでいるのが「焼き絵」です。
何やら今までの静かな滅びや無との調和とはまた違う、破壊や暴力の快感やむしろ調和に抗う生々しい痛みのようなものが現れてきました。
暖かさと破壊の奇妙なバランス。
もしかしたらこれは不穏な時代に絵の中で呑気にしていることへの後ろめたさかもしれません。

どうぞ劣化の新しい展開をお楽しみください。

墨絵について

いつもの墨絵に今回は少し抑え気味のセピアのものを加えました。
大きな力の前に何もかも捨てて消えてしまいたいけど、そうもいかない。
そんなかすかな抗いが漂います。

陶芸について

今回の陶芸はテーマのイメージに沿って様々な作品にトライしました。
立ち上がる人、休み人、成長する人、憤る人、あきらめる人、今人々はどうあるべきか?ユーモラスにあなたに問いかけてきます。

しりあがり寿 展『あらがったり、あらがわなかったり。』」

会期:2021年6月23日(水)~29日(火)
時間:10:00~20:00(最終日は18:00閉場)
会場:東京都 伊勢丹新宿店本館 6F アートギャラリー
作家在廊日:2021年6月23日(水)16:00~、26日(土)14:00~
※在廊日時は変更になる場合がある。