チャンネルはそのまま!にミスター出演、大泉は「主演作よりセリフ多い」とぼやく
佐々木倫子原作によるドラマ「チャンネルはそのまま!」に“ミスター”こと鈴井貴之が出演することが発表された。
鈴井が演じるのは、芳根京子扮する雪丸花子らが働く北海道★(ほし)テレビの社長役。このほか本作に出演するTEAM NACSのメンバーより、森崎博之扮する花子の父、戸次重幸扮する捜査員、音尾琢真扮する農夫の姿を切り取ったカットも公開された。なお本作には制作を担当する北海道テレビと縁の深い、クリエイティブオフィスキューの所属タレントが総出演する。
またクランクアップを迎えた昨日11月6日には、芳根、山根一役の飯島寛騎、蒲原正義役の大泉洋、本広克行総監督、嬉野雅道プロデューサーによる記者会見が北海道テレビ旧社屋の制作スタジオにて行われた。芳根は“バカ枠”で採用されたとされる花子について「最後の最後まで変わらなくて、成長しなくて、ずっと雪丸花子だったなあって。でも私にはそれが逆にかっこよく見えていて、自分は花子に沢山背中を押してもらって、ものすごく成長したなあと思います」とコメント。そんな花子に振り回される山根を演じた飯島は「山根は雪丸の手のひらで踊らされるというか、視聴者目線の役、ポジションなんだなって思って、暴れる花子に対しエリートとしてどう全うするのか色々悩みました」と告白した。
大泉は本作の存在を北海道テレビのニュース番組で知ったと明かし、「こんなドラマがあるなら、俺出なきゃと。ちょっとした役だと予想していたら、私が主演している映画の1冊よりもセリフが多いんですよ。こんな大事な役ならちゃんと考えたかった。そしたら嬉野さんから長いメールで、『HTB旧社屋50年の幕を閉じるのはあなただ』と届いて、やる気になりましたよ」と出演の経緯を説明する。5人の監督によって本作が撮影されていることについて本広総監督が触れ、「5人の違うタイプの監督がこのドラマをどう切り取っていくのかをやりたかった」とその意図を解説すると、大泉からは「監督が5人もいるのに、俺のシーンはほとんどが藤村監督。やっぱり本広さんにも撮ってほしかったですよ」とぼやきが。さらに大泉は会見に藤村忠寿監督が不在であることについて「あの男、こんな大事な日に自分の母校の講演会に行ってるんですよ。3年前から入ってたって。あんな男いない方がいいんですよ」と愚痴り続けた。
そして嬉野プロデューサーは北海道★テレビのモデルになっている北海道テレビが新社屋へと移転したことについて「この社屋が最後の日、この『チャンネルはそのまま!』というドラマのHHTVとして終わる。これだけの豪華な顔ぶれとともにこれを見送れるということは、非常に僕はハッピーでラッキーなことだと思う」と語った。
「チャンネルはそのまま!」は、札幌のローカルテレビ局を舞台に、“バカ枠”で採用された新入社員・雪丸花子と、彼女に振り回されるテレビ局員ら周囲の人々を描くコメディ。北海道テレビの開局50周年を記念して制作されるドラマは、全5話で2019年3月よりNetflixにて独占先行配信され、HTBでも放送される予定だ。
芳根京子コメント
クランクアップの実感がなくて、まだまだ撮影が残っているんじゃないかという気持ちです。本当にあっという間の一か月半でした。
すごいんですよね、花子は。最後の最後まで変わらなくて、成長しなくて、ずっと雪丸花子だったなあって。でも私にはそれが逆にかっこよく見えていて、自分は花子に沢山背中を押してもらって、ものすごく成長したなあと思います。HHTVありがとうございました。
飯島寛騎コメント
山根は雪丸の手のひらで踊らされるというか、視聴者目線の役、ポジションなんだなって思って、暴れる花子に対しエリートとしてどう全うするのか色々悩みました。ミラクルも沢山あったんですが、そういうハプニングも僕は真面目にやっていて、それが笑いになったり、いろんな発見があって、とても面白い現場でした。
終わってしまって寂しいですけど、これは間違いなく良い作品になると思います。
大泉洋コメント
正直、私はこのドラマがあるということをHTBの朝の番組のニュースで知りました。こんなドラマがあるなら、俺出なきゃと。ちょっとした役だと予想していたら、私が主演している映画の1冊よりもセリフが多いんですよ。こんな大事な役ならちゃんと考えたかった。そしたら嬉野さんから長いメールで、「HTB旧社屋50年の幕を閉じるのはあなただ」と届いて、やる気になりましたよ。ただ監督が5人もいるのに、俺のシーンはほとんどが藤村監督。やっぱり本広さんにも撮ってほしかったですよ。
この社屋が今日で終わりといわれるとやはり感慨深い…、私の数少ない青春時代ですからね。一番最後にこのドラマで社屋のシーンを用意していただけたのは悔しいけど感謝。ありがとうございます。
本広克行総監督コメント
クランクアップまであっという間だった。通常、連続ドラマは監督2人くらいで作るんですけど、いつもそれを疑問に思っていた。今回そこを色々試してみて、映画の人・ドラマの人・バラエティの人・音楽番組の人・ドキュメンタリーの人と5人の違うタイプの監督がこのドラマをどう切り取っていくのかをやりたかった。クランクインの時に「絶対に面白いものができる」と言いましたが、間違いなく傑作!こんなドラマが作れるんだなあと、皆さん驚愕すると思います。
嬉野雅道プロデューサーコメント
充実感でいっぱい、幸せな気持ちです。
この社屋が最後の日、この「チャンネルはそのまま!」というドラマのHHTVとして終わる。これだけの豪華な顔ぶれと共にこれを見送れるという事は、非常に僕はハッピーでラッキーなことだと思う。そして出来上がったドラマは、きっととてつもなく面白いものになるんだろうと思うんです。ですからHTBの50周年企画として始めましたけど、それ以上のものがここにたぶん乗っかっている。僕らはこれからそれに乗って未来の方に進んでいくんだろうと思います。どうぞご期待下さい。
HTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」
2019年3月放送予定 北海道ローカル放送、Netflix独占先行配信
キャスト
芳根京子、飯島寛騎、宮下かな子、島太星(NORD)、瀧原光(NORD)、長田拓郎、斎藤歩、大内厚雄、大鷹明良、ヨーロッパ企画、実川貴美子、藤尾仁志(オクラホマ)、根岸季衣 ほか
ゲスト
泉谷しげる、酒井敏也、東京03、吉本菜穂子、河野真也(オクラホマ)、東李苑 ほか
スタッフ
総監督:本広克行
監督:藤村忠寿(HTB)、木村好克、山本透 ほか
音楽:本間昭光
脚本:森ハヤシ
プロデューサー:福屋渉、嬉野雅道、多田健、坂本英樹(HTB)
(c)佐々木倫子/小学館