齋藤なずな20年ぶりの単行本「夕暮れへ」刊行、初となる個展も開催中
齋藤なずなの短編集「夕暮れへ」が青林工藝舎より発売された。単行本の帯には近藤ようこからコメントが寄せられている。
同書は1995年から1998年にかけて全3巻が刊行された「恋愛烈伝」以来、齋藤にとって20年ぶりの単行本。1992年に刊行された「片々草紙」より8作品に加え、2012年にキッチュ(ワイズ出版)にて発表された「トラワレノヒト」、2012年にアックス(青林工藝舎)にて発表された「ぼっち死の館」が収録されている。「トラワレノヒト」「ぼっち死の館」は著者が長年経験した介護の現場や、一人暮らしの老人が集まる団地を舞台に人間ドラマが綴られている。
なお同書の出版を記念し、4月8日までの期間、東京・ビリケンギャラリーでは齋藤の初となる個展を開催中。「夕暮れへ」の原画を中心に、描き下ろしの作品も展示されている。