伊藤潤二「屋根裏の長い髪」アジアンホラー映画化、日本・タイ・韓国による共同開発
伊藤潤二「屋根裏の長い髪」がアジア向けにホラー映画化されることが発表された。日本の東映、タイのM Studio、韓国のShowboxが共同開発を手がける。
「屋根裏の長い髪」は、彼に長い髪が好きだと言われ伸ばしていた女性・チエミを描くホラー作品。彼に言われるまま伸ばしていたチエミは、失恋をきっかけに長い髪を切ってしまおうとするが……。同作は 1988 年に月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)に掲載された短編で、2000年に映画化、2023年にNetflixで配信された「伊藤潤二『マニアック』」にてアニメ化されている。
今回の日本・タイ・韓国の3カ国による共同開発は、伊藤の世界的IPと、国際水準の映画製作力を組み合わせることで、国際的に競争力の高い映画製作モデルを構築することを目指している。監督はNetflix映画「レッド・ライン」「ハンガー:飽くなき食への道」などを手がけたシッティシリー・モンコンシリーが担当。2026年内に開発を完了し、2027年に撮影開始を予定している。キャスティングなどの詳細は、続報を待とう。
シッティシリー・モンコンシリー(監督)コメント
伊藤潤二先生の作品は、日常的な不安がじわじわと恐怖へと変貌していく、非常に独特で不穏な恐怖を描いています。今回の実写化にあたっては、美しさとアイデンティティを巡る心理的な緊張感を掘り下げ、感情的に訴えかけるリアリティと視覚的な強烈さを兼ね備えた映画体験へと昇華させたいと考えています。
髙田志織(東映株式会社 国際企画戦略部 企画室長)コメント
このプロジェクトは、世界的にも唯一無二の魅力を持つ伊藤先生の作品を、真に国境を越えたコラボレーションによって映像化し送り届けることができる大変貴重な機会だと捉えています。私たちは伊藤先生が生み出したこの物語が、タイをはじめとするアジア全域のお客さんの心に響くものであるという確信をもって、M Studioに提案しました。鋭いクリエイティブな直感と深い市場理解を兼ね備えたM Studio、そしてShowboxと共に取り組むことで、ローカルとグローバルの両方の視点からこの実写化にアプローチすることが可能になることを嬉しく思います。私たちは、これからより世界的なスケールでの映画を作り上げていくために、このようなパートナーシップが不可欠であると信じています。
スラシェッド・アッサワルアンアヌン(M Studio 最高経営責任者)コメント
私たちは「ジャンル映画」、特にホラーが文化の違いを超えて世界中の観客を結びつけることができると信じており、本作はその可能性を示すまたとないプロジェクトです。東映およびShowboxとのコラボレーションは、IPの力、そして開発から制作、配給に至るまでの各社の強みを結集させ、タイのローカル市場を超えたスケールにまで押し上げるでしょう。この取り組みが私たちにとって、エキサイティングなプロジェクトになることを期待しています。
ジュディ・アン(Showbox コンテンツ配給部門長)コメント
世界的に認められた IP と、それぞれが独自の強みを持つパートナーシップがこのプロジェクトの魅力です。東映およびM Studioと協力することで、クリエイティブに優れているだけでなく、国際的な観客に向けて戦略的にポジショニングされた作品を作り上げることができます。私たちはこのプロジェクトを、アジアのスタジオが共にグローバルな志を持っていかに緊密に連携できるかを示すことができる、大変有意義な事例だと考えています。
