「バブル」荒木哲郎監督と川村元気の対談映像公開、制作秘話や虚淵玄・小畑健を語る

荒木哲郎監督が描いた絵。

オリジナルアニメ「バブル」のスタッフ・キャストインタビューとメイキング映像を収めた「Making of バブル」が、5週連続で公開されていくと明らかに。第1弾として「ストーリー編」が披露された。

世界に降り注いだ泡(バブル)によって重力が壊れてしまった東京を舞台とする「バブル」は、パルクールプレイヤーのヒビキと不思議な力を持つ少女・ウタの姿を描くラブストーリー。「ストーリー編」には監督を務める荒木哲郎と企画・プロデューサーを務める川村元気の対談が収録されている。

「バブル」の制作は、荒木監督が川村へ一緒に映画を作ってほしいとアプローチしたことから始まったという。荒木監督は「“より多くの人に向けた映画を作る”その時に必要なものを知っている人に教えを請いたかった」と語り、川村は「荒木監督の『進撃の巨人』を拝見していて、いつか一緒に映画を作ってみたいという気持ちがあって、オリジナルストーリーなのでどういうアイデア、テーマで作ろうかを半年間くらい話し合いました」と振り返っている。そんな中、手がかりになったのは荒木監督が描いた1枚の絵。「膨大なプロットの中に、“機械化されたにんぎょ姫が沈んだ東京のビルの上に座っているスケッチ”をみて、にんぎょ姫をモチーフにしたオリジナルストーリーが面白いんじゃないかと思って物語が動いていきました」と川村は述懐する。またメイキング映像と併せて、荒木監督が描いた絵も公開された。

さらに荒木監督と川村は、脚本を手がけた虚淵玄についても話す。川村は「僕は『魔法少女まどか☆マギカ』がものすごく好きで、“こういう作家がいるんだな”と衝撃を受けました。いちファンとして一緒に仕事してみたかった」と述べ、荒木監督は「10年前の作品『ギルティクラウン』(11)でお手伝いいただいて、その時に“この人は本当にすごいな”と思いました。本作を作る際に“シャボン玉の地球外生命体”という設定を入れてくれたのは虚淵さんです。そういったSF要素を大きく入れて再構成していただきました」と語った。

小畑については、川村が「メジャー感もありながらカルチャー感もあり、映画にその漫画の良さが入らないかな? とずっと思っていてオファーしたところ、はじめは『忙しいから無理かも』と言われました」と明かした。一度は望みが潰えたかと思われたところに、プロットを読んだ小畑から「やっぱりやりたい」と再度連絡があり、ガッツポーズをしたという。「今回、”荒木監督に関わってきたクリエイターが集結したフェス”にしたいと思っていたので、本当に大好きな人で集まって映画を作ったらどうなるのか、この作品のポイントになりました」と考えを述べた。「バブル」の劇場版は5月13日に全国で公開され、4月28日にはNetflix版が全世界で配信される。

アニメ「バブル」

劇場版:2022年5月13日(金)全国公開
Netflix版:2022年4月28日(木)全世界配信

スタッフ・キャスト

監督:荒木哲郎
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクターデザイン原案:小畑健
音楽:澤野弘之
企画・プロデュース:川村元気
制作スタジオ:WIT STUDIO
配給:ワーナー・ブラザース映画
出演:志尊淳、りりあ。、宮野真守、梶裕貴、畠中祐、千本木彩花、逢坂良太、井上麻里奈、三木眞一郎、広瀬アリス

(c)2022 「バブル」製作委員会