「映画すみっコぐらし」井ノ原快彦が熱弁、“かわいい”と“ぷにぷに”が人を幸せに

「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」お披露目試写会の様子。左から大森貴弘監督、井ノ原快彦、本上まなみ。

「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」お披露目試写会が、本日10月22日に東京・東劇で行われ、井ノ原快彦(V6)、本上まなみ、監督の大森貴弘が登壇した。

同作は、サンエックスが展開するキャラクター・すみっコぐらしを題材にした劇場アニメーション作品の第2弾。5年に一度訪れる青い大満月の夜、不思議な魔法がかけられた町を舞台に、すみっコたちの物語が展開される。この日のイベントには映画に登場するすみっコのとかげ、しろくまも登壇。魔法使いの帽子を被った2人が、ゆっくりとした歩みで登場すると、観客から大きな拍手に迎えられた。

井ノ原は「取材で感想、見どころを聞かれるんですけど、『かわいいところです』ってつい言っちゃうくらいかわいいです」と笑顔が絶えない。本上も「井ノ原さんとご一緒できたこと、すみっコたちとまた再会できたこと本当にうれしく思っています」と喜びを語った。

第1作に引き続きナレーションを担当した井ノ原と本上。井ノ原は「冒頭で本上さんの声を聴けただけで、すごい癒やされちゃって」と本上のナレーションを褒めると、本上も「井ノ原さんこそ!」とすぐに褒め返す。本上は「私は1作目は容赦なくストーリーを進める女だったので(笑)」と前作のナレーションに触れ、今作では「容赦ない感はちょっと薄まってるかな(笑)。とても楽しいひとときを過ごさせていただきました」と収録を振り返った。

映画2作目の噂が耳に入りながらもオファーがなく不安だったという井ノ原の話を受けた大森監督は「僕の中では最初からおふたりに続投をお願いしようと思っていた」と明かす。続けて「すみっコたちのお兄さん、お姉さんみたいな安心するお声が前作でもとても素敵だったので」と2人のナレーションの魅力を伝え、今作での演技も「素晴らしかった」と2人を褒め称えた。

イベントでは3人が、すみっコの推しを明かす場面も。もともとぺんぎんが好きだったという大森監督は、制作を進めるうちにとんかつに推し変したそうで、「とあるシーンを毎回観るたびに悶えちゃう」と無邪気な笑顔を浮かべる。もともとすみっコぐらしのファンだったという本上が「ダントツでしろくま」と明かすと、これを聞いていたしろくまが喜びを体全体で表現する。本上は「しろくまにとっての心の支えっていうふろしきとの関係性がいい」と細かい設定にも注目し、愛を熱弁した。

また公式サイトで展開されている「あなたが使えるまほう診断」に絡め、あったらいいなという魔法を3人が発表する。名前を入れると自分が使える“ゆるい”魔法を教えてもらえるこの診断に合う魔法として井ノ原が挙げたのは「怒っている人の語尾が『ぽ』になる魔法」。「おめえふざけんなぽ」のように、いくら怒ってもまぬけになってしまうこの魔法があれば、怒るのをやめるのではと井ノ原は話し、「世の中平和になる気がするし、穏やかなすみっコの世界みたいになるんじゃないかな」と期待した。なお3人が考えた魔法は後日、「あなたが使えるまほう診断」に追加されることも伝えられた。

最後の挨拶では本上が「すみっコたちは自分は自分のままでいいんだよと、その存在をそのまま受け入れている、認めあっているんです。それってすごく優しくて、穏やかな世界だなと感じているんです」とすみっコたちの魅力を語り、「しんどいな辛いなってことが毎日あると思うんですけど。この映画が皆さんの心に寄り添ってくれるものであればいいなと思いながら作品に参加しました」とメッセージを伝えた。井ノ原は「自分ができないことはほかの人がやってくれるだろうし、ほかの人ができないことは自分がやってあげればいいし。そうやってお互いのネジを巻きあっているような。この世の中もそうなっていったらいいなと思います」とすみっコたちから感じたことを話す。さらに「『かわいい』とか、『ぷにぷに』ってことがこんなにも人を幸せにしてくれる」と、観たらいつの間にか他人にも優しくなれる映画だと力強く伝えイベントを締めくくった。「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」は11月5日全国ロードショー。

「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」

2021年11月5日(金)全国ロードショー

スタッフ

ナレーション:井ノ原快彦、本上まなみ
原作:サンエックス
監督:大森貴弘
脚本:吉田玲子
美術監督:日野香諸里
アニメーション制作:ファンワークス
主題歌:BUMP OF CHICKEN 「Small world」(TOY’S FACTORY)
配給:アスミック・エース

(c)2021 日本すみっコぐらし協会映画部