映画「前科者」磯村勇斗が出演、保護司の有村架純と対峙する若手刑事役

若手刑事の滝本真司役を演じる磯村勇斗。

香川まさひと月島冬二原作による映画「前科者」に磯村勇斗が出演する。

磯村が演じるのは若手刑事の滝本真司。社会復帰間近で姿を消した、森田剛演じる“前科者”の工藤誠を追う中で、有村架純演じる中学時代の同級生・阿川佳代と再会する。滝本と佳代は、被害者や遺族の思いを胸に犯罪者を追う者と、加害者の更生を願い寄り添い続ける者として対峙するが、それにはとある過去があり……。有村とはNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」以来の共演となる磯村は「有村架純さんとは、いつかまた一緒に作品作りをしたいと思っていたので、今回映画で再び共演でき、うれしかったです」とコメント。また自身の役柄について「滝本真司は、怒りとか苦しみとか憎しみとか様々な感情や過去の出来事を心の中に押し殺しながら、刑事として犯罪に対峙する人物です。岸監督とお話をして、そういった真司のバックボーンを強いまなざしで表現しました」と語った。

ビッグコミックオリジナル(小学館)で連載中の「前科者」は、罪を犯した前科者たちの更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合いながら奮闘していく保護司の姿を描いた社会派ヒューマンドラマ。岸善幸が監督する実写版は映画と連続ドラマの2つの形で制作され、11月より放送されるドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」では原作をベースに、新人保護司の阿川佳代が3人の前科者と向き合うエピソードが全6話にわたって展開される。一方の映画は2022年1月に公開。こちらは佳代が保護司として現在進行形の凶悪犯罪と向き合う社会派サスペンスとして制作される。

磯村勇斗(滝本真司役)コメント

本作の脚本を読んで、保護司というあまり知られていない職業にスポットを当てていて、その内容に胸を打たれました。
有村架純さんとは、いつかまた一緒に作品作りをしたいと思っていたので、今回映画で再び共演でき、うれしかったです。
滝本真司は、怒りとか苦しみとか憎しみとか様々な感情や過去の出来事を心の中に押し殺しながら、刑事として犯罪に対峙する人物です。岸監督とお話をして、そういった真司のバックボーンを強いまなざしで表現しました。
岸監督とは初めてご一緒させて頂きましたが、ずっとドキュメンタリーを撮られてきた方ならではの、長回しや一発本番などの演出が緊張感もありながら、たまらなく楽しかったです。「緊張の中で生まれるものを見てみたい」とおっしゃられていて、集中力のいる刺激的な現場でした。

岸善幸監督コメント

磯村さんの役は、連続殺人犯を追う刑事滝本真司。
物語の中では、保護司の阿川佳代(有村架純さん)と前科者工藤誠(森田剛さん)の対極にいるような人物です。過去の経験が色濃く反映された役で、とても複雑で、セリフだけでなく表情や身体の表現がとても重要でした。
普段は淡々としている磯村さんですが、撮影では期待をはるかに超えた滝本真司に豹変してくれました。必見の価値ありです。ぜひご覧ください。

おおずさわこ(キャスティング担当)コメント

磯村さんとは映画「ヤクザと家族 The Family」(21年公開)で初めてご一緒したのですが、彼は≪眼差しによる演技≫が抜群に上手い役者だと感じました。そして彼のその魅力は長年ご一緒している岸監督の作品でも大いに活きるのではと思い、本作の滝本真司役のキャスティングの際に提案させて頂きました。ちょうど岸監督も「ヤクザと家族」を試写で観てくださっていて、磯村くんに相性の良さを感じていたことで今回の起用となり、狙い通り本作でもその魅力を遺憾なく発揮してくださいました。ぜひ劇場で磯村さん演じる滝本真司の複雑な心情を、様々なその≪眼差し≫から感じ取っていただければと思います。

映画「前科者」

2022年1月公開

スタッフ・キャスト

原作:香川まさひと月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
監督・脚本・編集:岸善幸
出演:有村架純、磯村勇斗、森田剛
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
配給:日活・WOWOW

「WOWOWオリジナルドラマ 前科者 -新米保護司・阿川佳代-」(全6話)

2021年11月20日(土)より毎週土曜日22:30~放送・配信(第1話無料放送)
各話放送後、WOWOWオンデマンドおよびAmazon Prime Videoで見逃し配信

スタッフ・キャスト

原作:香川まさひと月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
監督・編集:岸善幸、岡下慶仁
脚本:港岳彦
音楽:岩代太郎
出演:有村架純、石橋静河、大東駿介、古川琴音、柄本時生、大西信満、富田健太郎、橋本さとし、徳永えり、秋山菜津子、宇野祥平、北村有起哉

(c)2021 香川まさひと月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会