「Sonny Boy」ティザービジュアル公開、音楽アドバイザーに渡辺信一郎

アニメ「Sonny Boy」ティザービジュアル

オリジナルTVアニメ「Sonny Boy」のティザービジュアルが公開された。

7月15日よりTOKYO MXほかで順次放送される「Sonny Boy」は、監督・脚本を夏目真悟、キャラクター原案を江口寿史、アニメーション制作をマッドハウスが務めているSF群像劇。中学3年生の主人公・長良とそのクラスメイトたちが、突然異次元を漂流し始めた学校に取り残されてしまい、超能力に目覚めながらサバイバル生活を送るさまが描かれる。ティザービジュアルはキャラクターデザインを務めている久貝典史が描き下ろしたもの。顔や衣服を汚した長良が描かれており、「ある日ぼくたちの日常が変わってしまった」というキャッチコピーが添えられている。

また夏目監督が手がけたTVアニメ「スペース☆ダンディ」で総監督を務めた渡辺信一郎が、音楽アドバイザーとして「Sonny Boy」に参加していることが明らかに。さらに劇中の音楽を落日飛車(Sunset Rollercoaster)、VIDEOTAPEMUSIC、ザ・なつやすみバンド、ミツメ、Ogawa & Tokoro、空中泥棒、カネヨリマサル、toe、ピアノBGMをコーニッシュと、国内外のアーティストが担当していることも発表された。渡辺と、コーニッシュを除く各アーティストからはコメントが到着。そして「Sonny Boy」のサウンドトラックである「1st half」が7月21日、「2nd half」が9月8日にアナログレコードのみでリリースされる。

加えて6月19日20時から、第1話の最速オンライン上映会を実施。詳細は後日告知される。

渡辺信一郎(音楽アドバイザー)コメント

今回、夏目監督の要請で作品に合いそうなバンドやアーティストをいくつか紹介させてもらいました。
最終的に、なかなか面白いメンツが揃ったんじゃないかな?
ただ今回、最終的にアーティストを選んだのも、音楽の使い方を決めたのも夏目監督だし、 彼のカラーが全開になった作品になりそうなんで、どんな作品になるのか楽しみにしてます。

落日飛車(Sunset Rollercoaster)コメント

我々にとって初めてのアニメの音楽制作でしたのでとても興奮しました。今回特に興味深かったのは、音楽で劇中のキャラクターの内面の状態を表現すると言うことで、とても抽象的なプロセスでしたが、音楽そのものに立ち返って情緒的な表現を磨くべし、という我々にとって充実したチャレンジでした。制作チームが我々に提供してくれた資料も申し分なく、我々が創作を始める時には方向性は明確になっており、それによってバンドは自由度の極めて高い創作を行うことができました。

我々は音楽が劇中のキャラクターの言葉では表現しきれない感情を伝えつつも、同時に落日飛車の音楽の特色を融合したものであることを意識しました。今回は楽器は一発どりを採用して、曲を書き上げたその週には一気に録音を終えたのですが、このプロセスによって、ストーリーの中で目指すべき方向に常に向かっていくチャレンジ精神に満ちたその感情をかなり直感的に表現することができました。人生は山頂に向かって険しい道路を歩んでいるまさにその時が面白く、その風景こそ美しく、神秘的なものなのです。

この作品に参加できてとても光栄です。この作品から日本のアニメ界のプロ意識と情熱を体験したことはとても印象的でした。この作品は、成長、自己実現、仲間を信頼することの物語で、それはバンドを続けることと同じことの様に思います。皆さんが気に入ってくれたら嬉しいです。

VIDEOTAPEMUSICコメント

今回「Sonny Boy」に音楽で参加できたことはとても光栄に思います。
自分では制御できないほどの得体の知れないエネルギーを抱えたまま疾走する10代の夏の感覚がよみがえってきました。

作品やキャラクターの持つ躍動感をさらに増幅させられるようなフィジカルなエネルギー溢れる曲を目指そうと思いました。
荒れ狂う夏の嵐や、手に負えない猫や、人知を超えた巨大な植物のような、そんなイメージです。
自分のライブバンドのメンバーでもあるパーカッションの松井泉とギターの潮田雄一にも大いに暴れまわってもらいました。ストーリーに引っ張られる感じで曲のテンションもいつもの5割増しくらいです!

自分の他にも大好きな(かつ一筋縄ではいかない感じの)ミュージシャンたちが多数参加しているので、どの回も映像と音楽の絡み含めとても見応えあるのではないかと思います。自分も公開が楽しみです。一緒に楽しみましょう!

MC.sirafu(ザ・なつやすみバンド)コメント

アニメの楽曲制作は一つの夢でもあったので、非常に興奮しました!
自分担当話が、まさかの野球回であったことも、元中日ドラゴンズ応援団だった自分としましては、テンション爆上がり要因の一つでした!
一人でいる時、常に僕の脳は異世界にエスケープしているので、「Sonny Boy」の世界観を理解するのに、さほど時間はかかりませんでした。

オーシャニック815便が墜落した様な島で繰り広げられる、野球という戦い。
相手チームは猿という事で、即座にスーファミを押入れから引っ張り出し、スーパードンキーコングJrをプレイしました。マウンドからバッターボックスの間には、きっと僕らには見えない世界が拡がっているはず。
外野席のラッパや太鼓のコダマを、ジャングルの咆哮とポリネシアンの鼓動に置き換える作業は、実際難航しました。でも難航して行き着いたその先には無人島があり、僕は答えを見つけたのです。
そして、短い戦いの中に渦巻く熱意や青春を、ダンサブルでありながらも、戯曲の様な展開で魅せれたらとも思って作りました。
細かい尺の調整のやり取りをして、それが少しでも実現できたことを誇らしく思っています!

このアニメにおいては、様々なアーティストによって一話一話のために各曲が作られています。しかも、極めてアーティストの自由度が高い環境で。
それは我々にとって、とてもありがたくやりがいのある事であるし、音楽家の「感性」がより作品の一部として反映され血や肉となる事実を本当の「クリエイティブ」と言わず何と言いましょうか。
そもそも「作品を作る」ことはこうで無くてはいけないとも思っています。
制作陣の方々の熱意と理解に敬意を表しつつ、完成された作品を観たいと思います。
皆さまも「Sonny Boy」一緒に楽しみましょう!

中川理沙(ザ・なつやすみバンド)コメント

アニメの音楽を作るのは長年の夢だったのでとても嬉しかったです。
台本は面白くて夢中で読みました。読み終わった時、この作品のひとつのシーンに音楽をつけられることがすごく幸せだと思いました。
監督と一度打ち合わせをした時に感じた、静かに内側からゴーっと燃えている優しさを作品からも受け取って、大切に作りたいと思いました。

何度も台本を読んで、物語から滲み出てくる音をゆっくり拾ってゆこうと思いました。
私が作曲を担当した回は、当時自分の心に引っかかっていたことと少しリンクしていて曲を作ることでほどけていくような感覚があり、ほぼ泣きながら作っていました。
しんみりしながらも、登場人物達の心がもぞもぞと動き出すようなエモーショナルな場面なので映画みたいな壮大な曲にしたいなと思って、信頼しているサポートミュージシャンのみんなにもお願いして一緒にどかーんと演奏してもらいました。

きっとたくさんの人たちの心をざわつかせると思います。
私はもうあまり思い出せなくなっていたはるか昔の中学生時代に感じていた違和感とか恐怖とか希望とか、いろんな感情がまた新たに押し寄せてくるような、たまらない気持ちになりました。
是非観てください!私も楽しみにしています。

川辺素(ミツメ)コメント

これからは物語に寄り添った楽曲制作もやりたい、というのはミツメ結成10年を過ぎてより強く思っていたことで、かつ普段SFが好きで読んでいる私にとって今回の Sonny Boy の楽曲制作オファーは、よく出来すぎた偶然のようであり、とても嬉しいお誘いでした。
私の祖父は長良と書いて「ながよし」と読むので、資料を見たときナガラの名前を目にして縁を感じました。台本を読んでシーンに合わせて音楽を作らせて頂くのはバンドとして初めてのことでしたが、好きに作って欲しいと言って頂いたので、参加した3曲はどれもいつものミツメの感じそのままな楽曲になりました。作る過程では台本がコンテになり、ラフな編集動画に声優の方々の声が入り、どんどんと出来ていく所を見て一員となって一緒に作品を作らせて頂いているんだ!という実感でとても嬉しく思っていました。そしてついに公開された予告編を見てメンバーみんなで大興奮しています。まだ見ぬ完成形、放送がとても楽しみです。そして素敵な機会をありがとうございました!

Ogawa & Tokoroコメント

まさか自分たちがこのようなお話をいただけるとは想像もしていませんでしたが、映像作品に沿った楽曲制作にはいずれチャレンジしてみたいと考えていたので、参加が決まった際はとても嬉しく思いました。
ストーリーも登場人物も非常にユニークで、劇中の楽曲を 8 組ものアーティストが担当するというのもおもしろいと思いました。このような気概に満ちた作品に参加することができて光栄です。

初めての経験ということもあり、制作する楽曲のイメージを練る作業に時間をかけることを意識的に行いました。台本や資料を確認するのはもちろん、お気に入りの劇伴音楽やゲーム音楽を聴き返すこともしながら、つくる楽曲のイメージをすり合わせました。そうして共有したイメージを念頭に置きながらお互い何個かデモを用意し、それをもとに二人で制作を行いました。
不思議なストーリー、独特な個性をもつ登場人物、毎回異なるアーティストが担当した音楽。こういう作品はほかにないような気がします。早く観てみたいです。

空中泥棒コメント

I was very excited to be involved in making music for Sonny Boy.
When I first read the synopsis, the story seemed very magical and mysterious.
Since it was my first time making music for an anime, it was a great learning experience.
「SonnyBoy」の音楽制作に携わることにとても興奮しました。
あらすじを最初に読んだとき、とても不思議で神秘的なストーリーだと思いました。
アニメの音楽を作るのは初めてだったので、とてもたくさんのことを学びました。

Making the song’s mood fit with the scene was the biggest point in precaution.
Initially, I had some trouble understanding the general emotion of the scene,
but Director Natsume explained and helped me understand it much clearer.
Also I tried to think from the perspective of the characters, which probably helped.
シーンのムードにあった楽曲を作ることが、一番注意した点でした。
最初は、場面の感情を理解するのに苦労しましたが、
夏目監督がわかりやすく説明してくれたので、明確に理解することができました。
また、キャラクター視点で考えてみたことも、音楽制作の上で助けになったと思います。

Hello and thank you very much for watching Sonny Boy!
I myself am excited to watch Sonny Boy when it comes out!
こんにちは。「Sonny Boy」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
私自身も「Sonny Boy」の放送を楽しみにしています!

カネヨリマサルコメント

アニメが元々好きなので、今回自分達の音楽が挿入歌として加われることがとても嬉しく思いました。
また、自分達の憧れのアーティストである銀杏BOYZさんが主題歌をされるということもあり、作品の中でご一緒できた事が光栄でした。
台本と資料を拝見し、キャラクター一人一人の心の動きや考え方がリアルに伝わり、現代社会で生きている私達が感じる心の摩擦がアニメの世界にも表れているように感じ、より引き込まれました。

台本を何度も読み返し、人物の心情を自分に重ねて歌詞を書きました。また、キャラクター像について、メンバー内でも一緒に考えて、作品に合うこと且つ自分達の歌に出来るように、作品と向き合いました。また、ストーリーに触れたことで、隠れていたり、見えないようにしていた自分の気持ちも再認識出来た気がします。
そして、作品に寄り添いながらも自分達のしたい音楽にする事を忘れず、こんな歌が流れてきて欲しいなと想像しながらサウンド作りをしました。
見終わった後、強くなれるような作品だと思ったので、芯のあるまっすぐな音楽になるように意識しました。

素晴らしいアニメに参加させて頂きました。
自分達の音楽が少しでも、この作品に良い風を吹かせられていたら幸せです!
メンバー全員、放送がとても楽しみです。

toeコメント

楽曲提供の話をもらい
夏目監督のアイデアや、今作のテーマ。音楽の使い方などを聞き
「面白いなぁ=素晴らしい」 と思い参加の返事をしました。
自分たちが音楽で参加したこと関係なしに
作品として“Sonny Boy”の出来上がりが楽しみで、早く観たいです。

一応、なんとなく「これこれこういうシーンで、、、」というのは聞いていましたが
敢えてあまりそれについては考えずに、ただただ「良い曲を作る」という方向で作曲しました。
意味に寄り添って作るより、結果できたものに意味が発生するという方が良いコラボレーションのような気がして。

僕もまだ全部観れてないので、なんとも言えないし、皆さんの好みもあると思うのでアレなんですが
絶対的に観ておいた方が良い作品のひとつかと思います!ヨロクシ!

アニメ「Sonny Boy」

放送情報

TOKYO MX:2021年7月15日(木)より毎週木曜日24:30~25:00
KBS京都:2021年7月15日(木)より毎週木曜日24:30~25:00
サンテレビ:2021年7月15日(木)より毎週木曜日25:00~25:30
BS朝日:2021年7月16日(金)より毎週金曜日23:00~23:30
RAB青森放送:2021年7月16日(金)より毎週金曜日25:56~26:26
AT-X:2021年7月16日(金)より毎週金曜日21:00~21:30 ※リピート放送は毎週火曜日9:00~ / 毎週木曜日15:00~
九州朝日放送:2021年7月21日(水)より毎週水曜日25:40~26:10

スタッフ

監督・脚本:夏目真悟
キャラクター原案:江口寿史
アニメーション制作:マッドハウス
キャラクターデザイン:久貝典史
美術監督:藤野真里(スタジオPablo)
色彩設計:橋本賢
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:はたしょう二
音楽アドバイザー:渡辺信一郎

キャスト

長良:市川蒼
希:大西沙織
瑞穂:悠木碧
朝風:小林千晃

(c)Sonny Boy committee