「DEEMO」日向坂46・丹生明里の演技は「想像以上」、キラキラ笑顔に竹達彩奈ほっこり
劇場アニメ「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」のステージイベントが、オンライン開催中の「AnimeJapan 2021」内で本日3月28日に行われた。
イベントにはアリス役の竹達彩奈、総監督・脚本を務める藤咲淳一、MCとしてニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが登壇。ゲーム「DEEMO~ラスト・リサイタル~」「DEEMO -Reborn-」でも女の子役を演じていた竹達は、「以前、私のヘアメイクさんが何かで遊んでいるときに『何やってるんですか?』って聞いたら、『このゲームめっちゃ面白いんだよ』って『DEEMO』をおすすめされたんです。それで私もやり始めたらすごいハマっちゃって。その1年後か2年後ぐらいにゲームのキャストとしてお声がけいただいて、あの『DEEMO』ですか!? ぜひやらせてください!と。素敵なご縁があったなと思います」と明かす。また「『YUBIKIRI-GENMAN』って曲が大好きで、そればっかりプレイしてました。アリスの心情として考えても泣けるし、人と人のつながりって大事だよねって思える曲なんです」と原作ファンらしく熱く語った。
藤咲は共同で脚本を手がけた藤沢文翁について「彼とは長い仲なんですが、彼の作った物語はやっぱりすごくいい」と賞賛し、「今回、彼の作った物語が歌詞だとすれば、松下(周平)監督がリズムを作ったというか構成を考えてくれたんです。僕はそれを2つ合わせてアレンジするみたいな、音楽を作るような感覚で脚本を作っていきました」と制作背景を説明。また全編フル3DCGで制作することについて「カメラを自由に動かせるので、そうするといろんなものを作り込まなきゃいけない。2次元だと見える部分が限定的だけど、3Dだといつまでもいじれちゃうので作業がいつまでも終わらないんです」と苦労を明かした。
ここからはキャラクターの紹介に。竹達は自身演じるアリスについて「ゲームで演じさせていただいたときよりも、感情豊かなアリスを見られたような気がします。ゲームの中だとモノローグでしゃべっていることが多いんですが、今回は新キャラクターなどがアリスに刺激を与えてくれて、それに応えるような感じで年相応のかわいさが滲み出ていると思います」と述べる。
さらにイベントでは、仮面の少女役で日向坂46の丹生明里が出演することも明らかに。丹生はビデオメッセージで「初めてお話を聞いたときはは本当にうれしくてびっくりしちゃいました。長編アニメのアフレコは初めてなので緊張しましたが、監督やスタッフさんたちが優しくてとても温かい現場でした。仮面の少女は謎めいたキャラなので、注目していただけるとありがたいです」と話す。
丹生の初々しいコメントに、竹達は「キラキラした笑顔! 顔を見た瞬間に『ふふっ』ってなっちゃいました」と顔を綻ばせる。藤咲監督は丹生の演技について「役者さんに声優をやっていただくときって、声が出ないんじゃないかとか、表情で演技をしてしまって声に乗らないんじゃないかとか少し心配なところもあるんです。でも丹生さんは最初からきちんと発声できていて、しかもセリフも全部覚えてきた。じゃあもう声優さんとして扱って大丈夫だってことで、しっかりディレクションさせていただきました。こちらの想像を全部超えてきたので、本当にさすがでしたね」と絶賛した。
終盤、本作の正式タイトルや特報映像が解禁に。藤咲は「タイトルの『サクラノオト』にはいろいろな意味が込められているので、想像を膨らませていただけたら」と言い、「制作はあと最後の調整の段階です。優しさと切なさの要素をより磨き、150%ぐらい出せるようにがんばります」と述べる。竹達は「原作ゲームのファンも楽しめるように、数々の名曲を映画の中でも聴くことができます。続報をお楽しみに!」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。
劇場版「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」
スタッフ
原作:Rayark Inc.「DEEMO」
脚本:藤咲淳一、藤沢文翁
総監督:藤咲淳一
監督:松下周平
副監督:平峯義大
キャラクターデザイン:めばち
イメージボード:吉田ヨシツギ
美術:小倉宏昌
美術設定:吉田大洋
色彩設計:片山由美子
CGディレクター:三階直史
CGI:レイルズ
撮影監督 :江面久
グレーディング:齋藤瑛
編集 :村上義典
音響監督 :明田川仁
音響制作 :マジックカプセル
主題歌:梶浦由記
制作:SIGNAL.MD、Production I.G
製作:ポニーキャニオン
キャスト
アリス:竹達彩奈
仮面の少女:丹生明里(日向坂46)ほか
(c)2021 Rayark Inc. /DEEMO THE MOVIE Production Committee