「セーラームーンEternal」後編完成、渡辺直美「からあげ食べ続けたい」と夢語る

上段左から前田愛、藤井ゆきよ、金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静、大原さやか、皆川純子。下段左から渡辺直美、福圓美里、三石琴乃、菜々緒。

武内直子原作によるアニメ「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』後編」の完成報告会見が、本日1月29日に東京・丸の内TOEIで実施され、キャストの三石琴乃、金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静、福圓美里、皆川純子、大原さやか、前田愛、藤井ゆきよ、渡辺直美、菜々緒が登壇した。

「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』」はアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」の第4期「デッド・ムーン編」を描く作品。現在公開中の「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』前編」に続き、「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』後編」は2月11日に公開される。本日のイベントは無観客で行われたものの、12人のキャストはそれぞれドレスアップした姿で現れ、華やかにステージを飾った。

ちびうさとエリオスの恋模様も描かれる「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』」。ちびうさの成長について聞かれると、スーパーセーラーチビムーン/ちびうさ役の福圓は「前回はコンプレックスと向き合った場面が多かったんですが、今回は自分のことよりも相手のことを思って行動する彼女(ちびうさ)の姿が見られて、親の気持ちになって応援しちゃいました」と話す。セーラー戦士の中でちびうさが一番好きだというジルコニア役の渡辺が「私も母のような気持ちで観ていたので、キスシーンには『ちょっとちょっと!』という気持ちになりましたが(笑)、ちびうさの成長を見ることができてよかったです」と語ると、スーパーセーラームーン/月野うさぎ役の三石は「相手がペガサスっていうのがアレでしたけど、チューは誰しもが経験しますからね」と続けた。

後編では外部太陽系戦士も物語に深く関わっていく。彼女らの活躍について聞かれたスーパーセーラーウラヌス/天王はるか役の皆川が、「みんなを助けに参上するシーンがあるんですが、テンションが上がりすぎて何回も観てしまいました」と言うと、スーパーセーラーネプチューン/海王みちる役の大原が「わかる! そこの格好よさは秀逸!」と深く共感し、「前編で出番が少なかった分を120%以上取り戻すかのごとく、序盤から外部戦士の日常を丁寧に描いていただけたので感無量でした」と述べる。スーパーセーラープルート/冥王せつな役の前田は「私も、外部戦士は普段こういう日常を送っているんだって感じられてうれしかったです。あとは初めてプルートの変身シーンを描いていただけたので感激しました。ぜひそこも楽しみにしていただけたら」と語り、スーパーセーラーサターン/土萠ほたる役の藤井は「今回やっと仲間とともに戦えてとても幸せでした。変身シーンでの決まり文句をユニゾンで言えて、夢が叶ったなって思いました」と喜びを伝えた。

注目してほしいポイントを尋ねられると、スーパーセーラーヴィーナス/愛野美奈子役の伊藤は「10戦士がキラキラ輝きながら、全員で力を合わせて戦うシーンをじっくり楽しんでほしい」とアピール。スーパーセーラージュピター/木野まこと役の小清水亜美が「順番に変身していくシーンの最後にタキ様(タキシード仮面)が映るんですけど、彼もきっと『タキシード クリスタルパワー……』と変身時の文言を唱えていたと思います。そこも見逃さずに観ていただきたい」と熱弁すると、三石が「あそこはタキシード仮面が登場する場面の中でも、一番カッコよかったよね! “タキイチ”だと思います」と同意し、「“タキイチ”いただきました!」と一同を沸かす場面も見られた。スーパーセーラーマーズ/火野レイ役の佐藤は「セーラー戦士以外のキャラクターの変身シーンも盛りだくさんですし、アマゾネス・カルテットのエピソードも印象的でした」と語り、スーパーセーラーヴィーナス/愛野美奈子役の伊藤は「エンドロールに流れる文字のフォントが丸文字なんですけど、原作マンガのモノローグに使用されている文字と似ていて、懐かしくなりました。最初から最後まで愛が詰まっているので、ぜひ最後まで席を立たずに観てほしいです」と見どころを述べた。

セーラームーンと直接対決を迎えるラスボス・ネヘレニア役を演じる菜々緒は「セーラームーンとネヘレニアは光と闇の表裏一体で、お互いになくてはならない存在だと感じました。監督に、最初は悪役を意識しないでほしいと言われたんですよ。なので前半は妖艶さ、後半は悪役っぽさを表現するように意識しました」と役作りについて語った。同じ敵役・ジルコニアを演じる渡辺は「今まで戦うおばあちゃんを演じたことがなかったので(笑)、『こんな感じですか?』と監督に相談しながら作り上げていきました。最終的にジルコニアとひとつになれたと思います」と現場での苦労をのぞかせた。

また作品のテーマである“夢”について聞かれると、三石は「おばあちゃんになるまで、このお仕事ができたらいいなあという、今まさに夢の渦中です」と答え、渡辺は「死ぬまでからあげを食べ続けたいなと。食べ続けるために体を鍛えて、健康でいたいなと思いますね」としみじみ告げて周囲を笑わせる。菜々緒は「タキシード仮面やエリウスのような素敵な男性を捕まえたいと思います」と笑顔を見せた。

最後に、三石は「後編だけ観ても楽しめる内容となっています。セーラー戦士や敵役のキャラクターたちが、キラキラと自分の人生を目一杯生きている姿を見て、夢を追いかけている人はたくさんエネルギーをチャージできると思いますし、立ち止まっている人はポンッと背中を押してもらえると思います。ぜひ、ご覧になっていただけたら」と挨拶し、イベントを締めくくった。

(c)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」製作委員会