明石家さんまプロデュースの劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」初夏公開、制作はSTUDIO4℃

劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」ビジュアル

劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」が初夏に公開決定。スタッフ情報、ビジュアル、特報映像が発表された。

西加奈子の同名小説を原作に、明石家さんまが企画・プロデュースを務める「漁港の肉子ちゃん」。漁港の船に住む母娘、肉子ちゃんとキクコの成長を描いた物語で、監督を渡辺歩、キャラクターデザイン・総作画監督を小西賢一、脚本を大島里美、アニメーション制作をSTUDIO4℃が務める。ビジュアルには洗濯物が掛かった船の上で、団子を持ち笑顔を浮かべた母・肉子ちゃんと、読書に集中する娘・キクコが描かれた。特報では「おおきくて、まんまるで底抜けに明るい肉子ちゃんがみんなに幸せを運んでくれる」というナレーションが入り、数枚の絵コンテが映された。

さんま、西、渡辺監督からはそれぞれコメントが到着。さんまは原作小説との出会いを振り返りつつ、「『漁港の肉子ちゃん』はすごく良い感動的な作品なので、映像として残したいと思い、(映像化の)オファーをしたところ西さんがすぐOKしてくださって。最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現しました。今回のアニメ映画化は、エネルギーが引き寄せた産物です。ご期待ください」と話した。また西は、さんまにより自身の作品が劇場アニメ化されることについて、「さんまさんは、自分が小さな頃から知ってる、いわばお札の中の人みたいな存在だったので、信じられない思いでした」とコメント。渡辺監督は「西先生の書かれる小説はどれも映像的要素が満載で好きです。肉子ちゃんのある意味ファンタジー味すら感じる強烈なキャラクターに魅了されました。観てくださった方が、他の誰かに教えたくなる様な映画を目指したいです」と意気込みを語った。さんまが劇場アニメをプロデュースするのは、これが初めて。

明石家さんま(企画・プロデュース)コメント

西加奈子さんが、直木賞を受賞された直後、本屋さんに「サラバ!」が置いてあって、それでパッと本をめくったら、エジプトの人間は、「かわいいね」「儲かりまっか」「明石家さんま」という日本語を知っているみたいなことが書いてあったので、これは“明石家さんま”が出てくる話やなと思って、買って読んだら、その1行しかでてこなくて。(笑)
その後に西さんの作品を何冊か読ませていただいて、そこで「漁港の肉子ちゃん」に出会いました。
大偶然の出会いです。大阪弁の使い方がめちゃくちゃうまいなと。
「漁港の肉子ちゃん」はすごく良い感動的な作品なので、映像として残したいと思い、(映像化の)オファーをしたところ西さんがすぐOKしてくださって。
最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現しました。
今回のアニメ映画化は、エネルギーが引き寄せた産物です。ご期待ください。

西加奈子(原作)コメント

小説「漁港の肉子ちゃん」がさんまのプロデュースにより劇場アニメ化されることを聞いて

さんまさんは、自分が小さな頃から知ってる、いわばお札の中の人みたいな存在だったので、信じられない思いでした。

さんまと初めて会ったときの印象

直木賞をいただいた後に、「さんまのまんま」という番組に出演させていただきました。
初めてお会いしたさんまさんは人間ならざる存在感で、近距離で「めちゃくちゃ大きな祭」を見ているような気持ちになりました。

小説「漁港の肉子ちゃん」を書いたときの思い

私の理想の世界を描きました。自分で書きながら、全ての登場人物を愛さずにいられませんでした。

渡辺歩監督コメント

さんまさんがアニメーションにチャンスを下さったのが何よりも嬉しいです。さんまさんは、お打ち合わせさせていただく度に「気付き」を下さいます。『大切なのは作り手が面白いと思うこと』この御言葉を常に胸に勤しんでます。西先生の書かれる小説はどれも映像的要素が満載で好きです。肉子ちゃんのある意味ファンタジー味すら感じる強烈なキャラクターに魅了されました。観てくださった方が、他の誰かに教えたくなる様な映画を目指したいです。

劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」

2021年初夏に全国公開

スタッフ

企画・プロデュース:明石家さんま
原作:西加奈子「漁港の肉子ちゃん」(幻冬舎文庫 刊)
監督:渡辺歩
キャラクターデザイン・総作画監督:小西賢一
脚本:大島里美
アニメーション制作:STUDIO4℃
配給:アスミック・エース
製作:吉本興業株式会社

(c)2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会