「銀魂 THE FINAL」空知英秋描き下ろし「鬼滅の刃」の入場者プレゼント公開

「銀魂 THE FINAL」入場者プレゼントとして空知英秋が描き下ろした「炭治郎&柱イラストカード」。

空知英秋原作による劇場アニメ「銀魂 THE FINAL」の入場者プレゼントとなる、空知描き下ろしの「炭治郎&柱イラストカード」のビジュアルが一部公開された。

これは本日12月19日に開催される「ジャンプフェスタ 2021 ONLINE」内の番組「銀魂タイムズ」にて披露されたもの。番組には坂田銀時役の杉田智和、志村新八役の阪口大助、神楽役の釘宮理恵が登場し、新作映画をはじめさまざまな「銀魂」情報やエピソードトークが展開された。

番組は阪口がキャスター、杉田と釘宮が有識者という設定のもと、3人はスーツ姿で登場。神妙な面持ちでスタートするが、早くも「スーツ……無理だ!」と言い出す阪口は、昨年行われた「ジャンプフェスタ」でステージに登壇できず、ニコ生配信のみだったことを愚痴りだす。また「銀魂 THE FINAL」について釘宮が「みんな最後だから本気でやるって言ってました」とコメントすると、杉田が「今まで本気ではなかった……?」とツッコミを入れるなど、3人の息のあったやり取りが続いた。

「銀魂 THE FINAL」は、笑いのみならず迫力あるアクションシーンや重厚なドラマ、繊細な人物描写も見どころ。脚本を読んだ阪口が心配になるほど、さまざまな試練に立ち向かう銀時の姿が描かれる。そんな銀時を演じた杉田は「いろんなことに決着をつけないといけないから負担は増えるけど、逆に光栄な話。ちゃんと決着をつけてくれることがうれしかった」と喜びを語った。

またこれまでのTVアニメシリーズについての話題になると、杉田と阪口は「桂とかマダオとか本当に困る!」とアフレコ現場で笑いを我慢するのが大変だったことを明かし、オンエアされないテスト段階では、本番ではできないような演技がたびたび披露されていたという。特に桂小太郎役の石田彰、マダオこと長谷川泰三役の立木文彦の演技が印象的だったそうで、釘宮も「私はしょっちゅう笑ってるからうれしかった!」と笑顔を見せた。

これまで自身が演じてきたキャラクターについて、杉田は「銀時は過去や自分自身を隠しながら生きている人なので、それに対して心を開ける万事屋、仲間を得て、幸せ者だなと思いました」としみじみ述べる。阪口は「実は一番成長しているのは銀さん」と語り、「逆に新八は全然変わってないから、最初からある程度完成されてた気がする。それほど15年前と印象は変わってないし、新八はずっと新八なんだろうなあという気がします」と分析。釘宮は、物語の中で家族と向き合うようになる神楽の姿を挙げ「父や兄とも心が通じ合って、家族の問題がどんどん解決していって。万事屋だけで固まっていたところに家族の豊かさも加わって、人間としてすごく成長できたかなと思います」と神楽の変化を語った。

さらに話題は原作者・空知の話に。杉田は「シャイで面倒見のいい、銀時みたいな人。だけどあらゆる銀魂のキャラクターの要素も入っている」とコメント。さらにジャンプフェスタ恒例となった空知の手紙の文面で、空知のバイオリズムの状態がわかると言い、2人の信頼関係をうかがわせた。続く釘宮が、空知に「一言あるとすれば……好きです!という気持ち」と述べると、すかさず阪口は「あのゴリラ調子乗るぞ!」とツッコミを入れ、釘宮が「いやあ、あのゴリラは調子に乗っていいゴリラでしょ!」と即答する場面もあった。

そんな中、会場に“ゴリラ”こと空知の着ぐるみが登場。空知から万事屋キャスト3人への手紙が手渡され、釘宮が代読する。「どこもかしこも『鬼滅』ブーム」「俺が見逃してやってるだけでその気になれば、秒で終わらせられるからね!」「『鬼滅』のアフレコ現場に杉田をスパイとして送り込んでいた」など、「鬼滅の刃」に対する愚痴ばかりのメッセージに、キャスト陣がツッコミを入れる。そして「僕のほうも『アニメ銀魂』に最後にしてやれる事はないかと、特典ポストカードを描き下ろしさせてもらいました! 描いているうちに、色んな想いが溢れてきて10枚にもなっちゃったけど、是非、僕が描いたキャラクター達の最後の姿、見てほしいな」と自ら入場者プレゼントについての紹介する。

そして「連載終えてブランクがあるから、多少画風が変わってても野暮なツッコミはなしだゾ。」という空知のコメントとともに、「銀魂 THE FINAL」の第1週目入場者プレゼントとなる空知が描き下ろした竈門炭治郎、煉獄杏寿郎、胡蝶しのぶといった、「鬼滅の刃」のキャラクターのイラストカードが公開に。入場者プレゼントについて空知は「俺は俺の責務を全うする!! このオワコンアニメにどんな手を使っても客を呼ぶ!! 劇場で“柱”達とその他で待ってるぜ!」とコメントを残した。なお今回解禁された3種類のほか、全10種類の「炭治郎&柱イラストカード」がランダムで配布される。

最後、釘宮は「アニメを1話から最終話まで復習するもよし、原作を1巻から全部読むもよし、ファイナルにふさわしい活動を皆さんにも今からしていただいて、みんなで盛り上がれたら最高だなと思いますので、ぜひぜひ皆さんも活動頑張ってください! 私たちも頑張りたいと思います!」とアピール。続く阪口は「本当にファイナルなのかなっていうぐらい、まだ終わった感じもしないです。僕の中でふつふつと“銀魂”的なものがまだ煮えたぎっているような、いないような。最後まで駆け抜けて行きたいと思いますので、皆さんもぜひ息切れしないようについてきていただけたらいいなと思っています。銀魂ラストラン、よろしくお願いします!」と語る。

そして杉田が「自分の中の『好き』という感情を裏切らないでほしい。僕は『鬼滅』も『美少女戦士』も『新世紀』も全部観たいです。出演作かどうかで差なんてつけられない。『好き』でいいじゃないですか。『銀魂』、今後ともよろしくお願いいたします!」と熱い思いを述べ、本日のイベントを締めくくった。「銀魂 THE FINAL」は2021年1月8日より全国公開される。なお「銀魂タイムズ」は「銀魂チャンネル」にて期間限定リピート配信中。

劇場アニメ「銀魂 THE FINAL」

2021年1月8日(金)ロードショー

原作:空知英秋(集英社ジャンプコミックス刊)
監督・脚本:宮脇千鶴
監修:藤田陽一
出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵 ほか
アニメーション制作:BN Pictures
配給:ワーナー・ブラザース映画

(c)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会