押井守と森本晃司がタッグ組んだプロモアニメ公開、未来都市で女子高生が未知との遭遇

短編アニメ「CONNECTED...」の告知画像。

「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などで知られる押井守監督と、映画「AKIRA」の作画監督補佐などを務めた森本晃司監督がタッグを組んだ短編アニメーション「CONNECTED…」が、YouTubeとケンウッドの公式サイトにて公開された。

これは、JVCケンウッドから発売される、音声アシスタント搭載スマートヘッドセット「WS-A1」および「WS-A1G」のプロモーション動画として制作されたもの。約2分間の動画では、架空の未来都市を舞台にスマートヘッドセットを装着した主人公の女子高生を通して、スマートヘッドセットの多彩な機能を使って生活することが一般化した日常を表現。 女子高生がUFOに引き寄せられて未知の生命体と遭遇し、その生命体との交信を経て、 どんなものとも“つながる”ことのできる今を喜ぶ姿が映し出される。

また、押井監督、森本監督、竹内宏彰プロデューサーからコメントも到着。自ら森本監督を指名したという押井は「一緒に仕事して以来、森本(監督)の作品はずっと見てきているので、 また一緒に組んで仕事ができて楽しかったです」と話し、森本は「ずっと描きたいと思っていた『エイリアンとの交信』をテーマに今回描くことが叶いました。 エイリアンとの出会いで人々がどのようになるか?お楽しみください」とメッセージを送った。

そのほか、今回の動画でプロモーションされている「WS-A1」「WS-A1G」の早期購入特典として、先着300名に作品の制作過程で描き起こされたシーンやキービジュアルをデザインしたオリジナルポストカードをプレゼント。詳細はJVCケンウッド公式オンラインストア・コトSquareにて確認を。

押井守( 映画監督・演出家 )コメント

一緒に仕事して以来、森本(監督)の作品はずっと見てきているので、また一緒に組んで仕事ができて楽しかったです。新しいデバイスの魅力を伝えるのにふさわしい作品になったので、楽しんで見てもらえたら嬉しいです。

森本晃司(アニメーション監督・映像クリエーター)コメント

ずっと描きたいと思っていた「エイリアンとの交信」をテーマに今回描くことが叶いました。 エイリアンとの出会いで人々がどのようになるか?お楽しみください。 また、押井さんとは久々のお仕事だったので楽しみながら制作しました。 皆さんにも楽しんでもらえれば幸いです。

竹内宏彰(プロデューサー)コメント

押井監督とはこれまでもお仕事をされた経験があったのでしょうか。

押井守監督とは、2011年の実写映画「アヴァロン」の宣伝でハリウッドでの特別上映会を実施させていただいた頃からのお付き合いでしたが、実はアニメ作品は本作が初めてになります。

今回の押井監督、 森本監督のコラボレーションにはどのような経緯があったのでしょうか。

2019年の秋に押井監督から、 直接「森本(晃司監督)でやれないかな?」との打診を受けました。最初は何かの冗談かと思いましたが、「押井守原案・総監督、 森本晃司監督・デザイン」という作品は個人的にもぜひ見てみたい!との思いから本作のプロデュースを引き受けました。とはいえ、ただでさえ制作作業が遅いことで有名な(笑)、森本監督にアニメーションの主要工程を託すということは非常にリスキーであり、さらにコロナ禍における制作のロックダウン状況も追い打ちをかけてプロジェクトは幾度となく頓挫しかけました。

コロナ禍での制作で 苦労したことはありますか。

制作にかかった約半年間、新型コロナによる外出自粛の影響で、押井監督と森本監督は直接会うことなく作品は完成し、全工程のおよそ90%をリモート制作で実施しました。演出確認のミーティングをはじめ、作品制作の中心となるアニメ制作、 CG制作、美術制作などにあたり、スタッフがリモート環境に柔軟に対応してデジタル化を駆使したことにより、予定通り完成することができました。新しいアニメーション制作の可能性を体験できる素晴らしいプロジェクトになったことを制作全スタッフに感謝したいと思います。

短編アニメーション「CONNECTED…」

スタッフ

総監督・原案:押井守
監督・キャラクターデザイン・演出:森本晃司
CGI監督・VFX:笹川恵介 (TRICK BLOCK)
美術:金子雄司(青写真)/ 森本晃司
音響監督:笠松広司(デジタルサーカス)
音楽:木原知明
主題歌:「風は流れて」(FABIENNE)作詞・作曲・歌:浮 (BUOY)
アニメーション制作:monofilmo /Phy
制作: 東北新社 / Take-Y Inc. / Production I.G
企画:中野仁嘉、 川辺圭(HAKUHODO Inc.)