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中村明日美子20年展、明日池袋で開幕「会場全体で楽しんで頂けたら」

中村明日美子のデビュー20周年を記念する展覧会「中村明日美子20年展」が、明日9月26日から10月12日まで東京・池袋PARCOにて開催。これに先がけ、本日9月25日にメディア向けの内覧会が行われた。

同展覧会は「Jの総て」、「同級生」シリーズ、「王国物語」、「メジロバナの咲く」などデビュー以来、中村が20年間にわたり発表してきた作品の中から、中村自身がセレクトした原稿・原画を展示するもの。またプロットや下書き、ネームなど制作過程が見られる資料などもお目見えするほか、「Jの総て」「同級生」のキャラクターと一緒に写真撮影できるフォトスポットも設けられた。

展示はまず、中村が高校時代にわら半紙に描いたマンガからスタートする。当時影響を受けた愛読書や愛聴していたレコード、投稿作品、中村の執筆道具、思い出の品など貴重なアイテムも披露された。そしてマンガ・エロティクス・エフ(太田出版)でのデビューのきっかけとなった投稿作「コーヒー砂糖いり恋する窓辺」が登場。中村自身が色をチョイスしたというポップなカラーリングの壁には、原画とともに中村が執筆した作品の解説文も添えられた。さらに「鶏肉倶楽部」「コペルニクスの呼吸」「Jの総て」と同誌での連載作品が続き、「中村明日美子コレクション」と題した新装版の表紙を飾ったカバーイラストがお目見えする。

展示は鮮やかなイエローで飾られた「同級生」シリーズのゾーンへ突入。モニターに劇場アニメが映し出される中、「佐条が一番だ」「俺に会いたいでしょ」といったキャラクターたちの印象的なセリフとともに、カラーイラストや原画が所狭しと飾られる。そこにはシリーズ最新作となる「blanc」の原画も。その先に続く、「多彩な創作」と題されたブルーの壁には、「Aの劇場」「ノケモノと花嫁」「ダブルミンツ」「鉄道少女漫画」「ウツボラ」「先生のおとりよせ」「メジロバナの咲く」「王国物語」といった中村がさまざまな媒体で執筆した作品が一堂に会する。そして最後、ピンクの壁には同展覧会のメインビジュアルを含めたカラーイラストが鮮やかに並べられた。

この日の内覧会では、中村の個別会見も行われた。20周年を迎えたことについて「半年休んでいた時期があるので、正確には19年と半年かなって感じですけどね(笑)」と笑顔を浮かべながらも、「意外と作品が少ないなと感じました。メインビジュアルを描いていてこんなものかなって。もっと(キャラクターが)いた気がしたんですけど」と述べる。また過去作品を振り返り「『コペルニクス(の呼吸)』とか、最初の頃の作品を見ると画面の作り方が今と違っていて興味深かったです。昔はコマに吹き出しがまたがっていたりしましたけど、今はシンプルなコマ割りにしたいという気持ちが強くて、あまり描かなくなっているので。久しぶりに見ると面白いなって」と話した。

各作品に添えられたメッセージについては「字を書くのはそんなに苦じゃないので、とても楽しく書きました。普段やっていることと違うので、推敲するのも楽しかったです」と語る。また20年間アナログ原稿での執筆を続けてきたことについて「なかなかデジタルを学ぶ時間がなくて(笑)。でもこうした原画の展示ができるのはアナログ原稿のいいところですね」とコメント。さらに「デジタルのように修正がきれいにはできないので、緊張感があるじゃないですか。ここは間違えちゃいけない!みたいなのはあります」と、アナログ原稿のよさを語った。

そして本展の見どころについて「壁の色とともに雰囲気や年代が変わっていくところです。私は会場を見ていてなんとなくストーリーを感じられたので、そういった部分も含めて会場全体で楽しんで頂けたらうれしいです。こういう機会はなかなかないので」とアピールした。

会場では「中村明日美子20年展 オフィシャルブック」をはじめ、さまざまなグッズを販売。また展覧会記念商品として、すべて中村の描き下ろしとなる「中村明日美子おとなのぬりえ」を先行販売している。さらに池袋PARCO本館6Fの「カフェ・アドレス」では「Jの総て」をイメージした「Jのブロンドパフェ」、「同級生」をイメージしたした「ブルーシトロン(柚子)ソーダ」、「王国物語」をイメージした「王国物語のフライドチキンプレート」といった展覧会限定コラボメニューが提供される。

「中村明日美子20年展」

会期:2020年9月26日(土)~10月12日(月)※入場は閉場の30分前、最終日は18:00閉場。
場所:東京都 池袋PARCO 本館7F PARCO FACTORY