私たち、ずっと前から在宅仕事です 第4回 板垣巴留編

「私たち、ずっと前から在宅仕事です」

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、新しい働き方が求められる昨今。多くの企業でテレワークが導入されるなど、世界は大きく変わりつつあるが、世の流れとは無関係に在宅で仕事をする職種も存在している。その1つがマンガ家だ。この連載では、在宅ワークのプロフェッショナルであるマンガ家に、アンケート形式で家での過ごし方のコツを聞く。

第4回は「BEASTARS」の板垣巴留が登場。在宅ワークに対する考えやおすすめアイテムについて尋ねたほか、映画好きで知られる板垣には、自粛続きでストレスが溜まったときに見たい作品のタイトルも挙げてもらった。

取材・構成 / 松本真一

スーツへのあこがれ

──家でずっと仕事をすることは得意なほうですか?

寝る部屋と仕事部屋を分けることさえすれば割と集中できます。

──在宅ワークの良い部分、悪い分部分をそれぞれ教えて下さい。

良い部分:マンガは作業量が多いので、日常生活と同時進行で仕事を進められること。

悪い部分:社会人としての意識が低くなる。(ずっと小学生のような気分。スーツへのあこがれ。)

──在宅ワークの際に一番心がけていることはなんですか?

よく眠くなるので、睡眠時間をしっかり取ること。部屋を常に綺麗に保つこと。

──板垣さんは映画好きとして知られていますが、自粛続きでストレスが溜まっている人にオススメの映画を教えてください。

「ジュラシック・パーク」「マッドマックス」「ゴーン・ガール」

板垣巴留式「これで捗る!在宅ワーク」

オカムラのワーキングチェア

デビューが決まった記念でお父さんが買ってくれたワーキングチェアです。

足置き

座ると足が浮いて疲れるので、安定するために買いました。

傾斜台

10度くらいの傾斜があるだけで猫背がだいぶ軽減されるのでアナログでもデジタルでもマンガ家さんにはオススメです。

板垣巴留の1日

スタッフが入る日はこんな感じです。1日1回は外に出るようにしてます。

読者へのメッセージ

自粛が解除されたら家族に会いに行きましょう。

板垣巴留(イタガキパル)

2016年9月、週刊少年チャンピオン(秋田書店)にて連載デビュー。2017年に「BEASTARS」が「このマンガがすごい!2018」オトコ編で第2位を獲得し、2018年には同作が第11回マンガ大賞、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第22回手塚治虫文化賞新生賞、第42回講談社漫画賞少年部門を受賞した。2019年には「BEASTARS」がアニメ化、2021年に2期の放送が予定されている。また2019年から2020年まで、Kiss(講談社)にてエッセイマンガ「パルノグラフィティ」を連載。8月6日には同作の単行本と「BEASTARS」20巻が同時発売される。