高階良子が半生振り返る引退作がボニータで、付録では野間美由紀を魔夜峰央らが追悼

「70年目の告白~毒とペン~」扉ページ

高階良子「70年目の告白~毒とペン~」、秋田みやび原作による遠野由来子「ぼんくら陰陽師の鬼嫁」との新連載2本が、本日7月6日発売の月刊ミステリーボニータ8月号(秋田書店)にてスタートした。

「70年目の告白~毒とペン~」は高階の“引退作”と銘打たれた自伝的作品。物語はマンガ家の涼が母を看取った場面から始まる。涼は母に対して良い思い出がないため、亡くなったときもホッとしていた。そしてあるきっかけで涼の精神は1940年代に飛び、自分が母親の胎内にいる様子を見ることになる。さらに涼は精神体となった視点から、自らの誕生、貧しさや病気に苦しんだ幼少期を客観的に振り返っていく。

一方「ぼんくら陰陽師の鬼嫁」は、秋田の同名小説をコミカライズしたもの。大学生の野崎芹は、バイトをクビになった3時間後にアパートが火事で燃え、途方に暮れていた。そんなときに公園で会った謎の男・皇臥から、“後腐れのない契約関係”という形での結婚を申し込まれる。皇臥が公務員と聞き、芹は現状打破のために結婚を決意するが、実は彼は陰陽師で……。

また今号の付録には「野間美由紀メモリアルBOOK ~パズルゲーム☆ミステール~」が用意された。これは5月に死去した野間を追悼する別冊付録で、4月号に新連載として掲載された「パズルゲーム☆ミステール」を再録。さらに青木朋碧也ぴんく赤石路代梅田阿比吟鳥子酒井美羽潮見知佳高橋美由紀永久保貴一浜田翔子、松川祐里子、魔夜峰央もとなおこがイラスト付きの追悼メッセージを寄稿している。