「エヴァ」初号機表紙の昭和50年男、オタク文化特集でGAINAXをフィーチャー

「昭和50年男 vol.005」の表紙。(c)カラー/Project Eva.

本日6月11日に発売されたカルチャー誌・昭和50年男 vol.005(クレタパブリッシング)では、オタク文化を特集。「カルチャー大変革期を突き抜けたオレたち」と題し、100ページ以上のボリュームで展開された。

昭和50年男は1975年生まれの男性をターゲットにした隔月刊誌。「エヴァンゲリオン」初号機が表紙を飾ったvol.005では、1975年生まれが多感な時期を過ごした1988年から1997年までのオタクカルチャーに迫る。特集はアニメ編、映画・テレビ編、リアル編、ゲーム・PC編の4章に分かれて構成。プロローグには社会学者の宮台真司とラジオディレクターのおたっきぃ佐々木が登場した。続くアニメ編では、当時の人気アニメをピックアップ。まず「トップをねらえ!」や「ふしぎの海のナディア」で名を馳せたクリエイター集団・GAINAXをフィーチャーし、次に90年代の代表作「新世紀エヴァンゲリオン」にフォーカスを当て、社会現象となっていった過程を振り返った。また櫻井智が当時の声優ブームについて語るほか、ファンロード(ラポート)などの投稿誌や今に続くライトノベルの源流についても触れた。

リアル編ではオタクの街へと変貌した秋葉原やオタクの祭典といわれるコミックマーケットを紹介。「うる星やつら」のラムのコスプレイヤーとして活動していた一本木蛮がコミケの魅力を伝える。マンガ・アニメ以外にもオタク気質のあるさまざまなマニアが登場し、「レコスケくん」の作者・本秀康のレコード収集インタビューも掲載された。

さらに今号のインタビュー連載「ガール イズ マイン」で取り上げられたのは、「機動戦士Ζガンダム」と「機動戦士ガンダムF91」の主題歌を担当した森口博子。デビュー35周年を迎える彼女のこれまでの歩みや、9月発売のアルバム「GUNDAM SONG COVERS 2」について明かされた。