るーすぼーい、古屋庵原作によるTVアニメ「無能なナナ」のスタッフ情報が公開された。
監督は「FAIRY TAIL」シリーズの石平信司、シリーズ構成は「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」のシリーズ構成や「FAIRY TAIL」の脚本を務めた志茂文彦、キャラクターデザインは「魔入りました!入間くん」「FAIRY TAIL」2期を手がけた佐野聡彦に決定。またアニメーション制作は「遊☆戯☆王SEVENS」「FAIRY TAIL」のブリッジが担当する。
スタッフ陣からはコメントが寄せられ、石平監督は「とにかく『初めて読んだときの衝撃』をそのままアニメで再現すべく、あの手この手で工夫しながら制作してるので、お楽しみに!」と期待を煽った。全文は公式サイトにて公開されている。
「無能なナナ」は絶海の孤島にある学園を舞台に、“人類の敵”を抹殺していく少女・柊ナナを描くサスペンス。原作は月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)にて連載されている。
石平信司(監督)コメント
第一印象は「そっちかー!」というパンチ力。
あれは原作を初めて読んだ時でした。まさに1話。
色んな意味でジャンル慣れというか、「これ系ならこう来るだろうな」という勘が働く自負があったせいで、見事に裏をかかれた心地よさ。
アニメ化で監督のお話を頂いて「これはアニメでも必ず盛り上がる!」と確信した…というより、「是非やらせてくれ!」なノリでした。
10年間ほどファンタジーにバトル、ギャグものを手掛ける機会が多かったので、久しぶりのサスペンス…しかも1話以降も何度も「そっちかー!」となる展開の作品なんてそうそうありません。
自分の監督作品の中でもちょっと特殊な出来になってます。
制作現場も音響も尋常ではない高揚感で作業に没頭しております。
とにかく「初めて読んだときの衝撃」をそのままアニメで再現すべく、あの手この手で工夫しながら制作してるので、お楽しみに!
志茂文彦(シリーズ構成)コメント
この作品では、主人公は「人類の敵」と呼ばれる存在と戦っています。いま(2020年4月)は、新種のコロナウイルスが世界に広まって、まさに「人類の敵」との戦いが行われているところです。
「無能なナナ」はもちろん、原作もアニメも、こういう事態を想定して作られたわけではないんですが、結果的に、非常に示唆(しさ)的な作品になったかなと。つまり、「人類の敵」との戦いの中で、人と人の不和や対立が深まっていくことの恐ろしさ、などについても考えるきっかけになるんじゃないか、というようなことも、いま、思っています。
まあ、とはいえ、もちろん基本はエンターテインメイントなので、まずは気楽に、主人公たちの冒険、活躍、襲いかかる危機また危機、それを切り抜ける知略や、火花散る頭脳戦などをたっぷり楽しんでいただければと思います。ぜひ、応援をよろしくお願いします。
佐野聡彦(キャラクターデザイン)コメント
原作の可愛らしい雰囲気に少しでも近づけるようにデザインさせていただきました!動くナナとナナオを楽しみにして頂ければと思います!
(c)Looseboy・Iori Furuya/SQUARE ENIX