AIにマンガは作れるのか?「TEZUKA2020」から生まれた読み切り「ぱいどん」

「ぱいどん」扉ページ。

「TEZUKA2020」プロジェクトによる読み切り「ぱいどん」が、本日2月27日発売のモーニング13号(講談社)に掲載された。

「TEZUKA2020」は、AI技術を使い「手塚治虫31年ぶりの新作」を創作するプロジェクト。手塚作品を学習したAI技術が生成したプロットやキャラクターをインスピレーションソースに、クリエイター陣が制作し完成させたのがこのたびの読み切り「ぱいどん」だ。合理的なデジタル社会となった2030年の東京にて、主人公・ぱいどんは都会のど真ん中の公園で、のんびりと暮らしている。ある日、ぱいどんのもとにアンとイズミという姉妹が現れる。彼女たちは彼に「父を捜して欲しい」と頼むが……。

また巻頭カラーでは、AI開発からマンガ制作に至るプロセスを紹介。本企画が始動した経緯や多岐にわたるマンガ制作の手順が解説されているほか、プロジェクト参加クリエイターとしてシナリオ制作をあべ美佳、キャラクターデザインを手塚プロダクションのチーフアニメーター・瀬谷新二、ネームの作成を桐木憲一、キャラクターの作画をつのがい、背景を池原しげとが担当していることも書かれている。

なお3月5日発売の次号14号に、「パレス・メイヂ」「神は細部に宿るのよ」などで知られる久世番子が初登場。講談師・六代目神田伯山が監修を務める読み切り「修羅場の人」が掲載される。