吾妻ひでおが、第40回日本SF大賞の功績賞に選ばれた。
吾妻は昨年10月に死去。SF小説のパロディを多用し、1979年に星雲賞を受賞した「不条理日記」や、超能力少女・ななこらのドタバタ劇を描く「ななこSOS」をはじめ、SFのエッセンスが織り込まれた作品を多数発表した。
第40回日本SF大賞は、2018年9月1日から2019年8月31日までに発表されたSF作品のうち、もっとも優れた作品に贈られるもの。なお今年の大賞は、小川一水の「天冥の標」全10巻、酉島伝法の「宿借りの星」という小説2作品が受賞している。
第40回日本SF大賞 受賞作
大賞
小川一水「天冥の標」(全10巻・早川書房)
酉島伝法「宿借りの星」(東京創元社)
特別賞
大森望・日下三蔵編「年刊日本SF傑作選」(全12巻・東京創元社)
功績賞
吾妻ひでお、眉村卓
会長賞
小川隆、星敬