「一緒に歩いてきてくれてありがとう」ヘタミュ最終公演、東京で開幕

ミュージカル「ヘタリア~in the new world~」ゲネプロより。 (c)日丸屋秀和・幻冬舎コミックス/ヘタリア製作委員会 (c)ミュージカル「ヘタリア NW」製作委員会

日丸屋秀和原作によるミュージカル「ヘタリア~in the new world~」の東京公演が、昨日7月21日に東京・シアター1010で開幕。それに先がけてゲネプロと囲み取材が行われた。

本作はアニメ「ヘタリア Axis Powers」を舞台化したミュージカル「ヘタリア」シリーズの第3弾。今作ではイタリア、ドイツ、日本という枢軸国の3人が主軸となり、“成長”をテーマにした物語が展開される。7月15日に上演された大阪公演初日の舞台挨拶にて、本公演がミュージカル「ヘタリア」カンパニーの最終公演となることを発表。大千秋楽公演は8月2日に上演され、ライブビューイングも実施される。

囲み取材にはイタリア役の長江崚行、ドイツ役の上田悠介、日本役の植田圭輔、アメリカ役の磯貝龍虎、イギリス役の廣瀬大介、フランス役の寿里、ロシア役の山沖勇輝、中国役の杉江大志、オーストリア役のROU(菊池卓也)、今作が初登場となるプロイセン役の高本学が登場。司会から東京公演がスタートした心境を聞かれた長江は、「(第1作が)東京から始まったので、初演を思い出します。フレッシュな気持ちでがんばりたい」と語る。上田は大阪公演があっという間だったと述べ、「東京公演も一瞬だと思う。2作目とは立ち位置が大きく変わったが、楽しく、汗をかいてやりたい」とコメントした。

その後も司会からキャスト1人ひとりへ質問がなされるが、なぜか山沖の順番が飛ばされてしまう。山沖は周囲の様子を窺ったうえで「ちょっと待ってもらっていいですか?順番が……」と切り出すが、あえなくスルー。山沖もいじられたことに気が付き、会場に笑いが起こる、カンパニーの仲の良さをうかがわせる一幕も。司会の代わりに磯貝が「この舞台を食べ物にたとえると?」と問いかけると、山沖は「スルメイカ」と回答。理由は「観れば観るほど、噛めば噛むほど味が出るから」というもので、磯貝は「……現場からは以上です」と早々にやり取りを切り上げた。

寿里は本シリーズを「1作目から常にチャレンジしている作品」と述懐。そのチャレンジを「いつもお客様が受け入れてくれた」と語り、「たくさんの愛情を注いでもらったおかげで、のびのびと成長できた。その成果をみせたい」と話す。本公演の見どころを聞かれた植田は、「(最終公演の)今回だからこそ伝えられるセリフがたくさんあり、ひと言ひと言を噛みしめながら演じています。言いながら自分で泣きそうになってしまうこともあるくらい、メッセージ性の強い脚本です」とし、言葉に注目してほしいと述べた。

取材陣からは、「最終公演にあたり、自分が演じたキャラクターに声をかけるなら?」という質問も。長江は「1年半という短い時間だけど、一緒に歩いてきてくれてありがとう」と感謝を述べ、「(まだ未成年なので)20歳になったときには、長靴で乾杯できたらいいね」とイタリアに呼びかける。囲み取材は長江の「感動を届けられるよう、最後まで全力をもってがんばりますので、応援よろしくお願いいたします!」という挨拶で締められた。

ミュージカル「ヘタリア~in the new world~」

東京公演
期間:2017年7月21日(金)~8月2日(水)
会場:東京都 シアター1010

スタッフ

演出:吉谷光太郎
脚本:なるせゆうせい
音楽:tak
振付:MAMORU

キャスト

イタリア:長江崚行
ドイツ:上田悠介
日本:植田圭輔
アメリカ:磯貝龍虎
イギリス:廣瀬大介
フランス:寿里
ロシア:山沖勇輝
中国:杉江大志
オーストリア:ROU(菊池卓也)
プロイセン:高本学

アンサンブル:仲田祥司、帯金遼太、山田諒、茶谷健太、新開理雄、町田尚規、山内涼平、一之瀬達也、山口渓、橋本佳貴

(c)日丸屋秀和・幻冬舎コミックス/ヘタリア製作委員会 (c)ミュージカル「ヘタリア NW」製作委員会