「映画ドラえもん」木村拓哉が公開アフレコ「“新恐竜”の意味もわかりました」

「映画ドラえもん のび太の新恐竜」公開アフレコイベントにて。

藤子・F・不二雄原作による「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の公開アフレコイベントが本日2月3日に東京・アバコスタジオで行われ、ゲスト声優の木村拓哉が登壇した。

「映画ドラえもん」シリーズの40作目となる「のび太の新恐竜」はのび太が双子の恐竜キューとミューに出会ったことから始まる物語で、シリーズ1作目「映画ドラえもん のび太の恐竜」とは異なる新しいオリジナルストーリーが展開される。木村が演じるのは猿のような姿をした怪しい男・ジル。のび太たちの行動を監視しており、「謎の島」に関する秘密を握っている。

「『ドラえもん』50周年を記念した作品に参加させていただくことを、非常に光栄なことだと感じています」と挨拶した木村。公開アフレコが終わると、「ちょっと恥ずかしいのと、裏側を見られている感じがして、すごく緊張しました」と感想を述べる。作品については「全編通してストーリーを見せてもらったときに、今回の映画のタイトルになっている“新恐竜”の意味がわかり『こういうことだったのか』と思わされました」と意味深なコメント。キャストという制作側の立場にありながらも「どこかお客さん目線になってしまいますね」と語り、「相変わらずしっかり感動させてくれました」と笑顔を見せた。

ジルを演じるにあたっては「いろんなアプローチを試みた」という木村。「アフレコに入って最初のほうでは、監督から『初めてジルを見た方が、この人は絶対悪い人だと思うような印象を与えてください』とディレクションを受けました」と明かす。またキャストとして発表されたときは周りの同世代から大きな反響があったとのことで、「僕らは物心ついたときから『ドラえもん』と接してきた世代だったので」とその理由を話した。

ジルと自身の共通点については“恐竜好き”を挙げる。「のび太と恐竜の関係は何作もの映画で表現されていますが、僕が演じるジルも白亜紀の恐竜に対して研究をものすごく重ねている研究者の役」と説明。「僕は幼稚園のとき、頭の中に入るだけ恐竜の名前を覚えていました。ジルがのび太と同じかそれ以上に恐竜に対して愛がある設定だったので、やっていて楽しかったです」と役への思いを語った。

ここでスペシャルゲストとしてドラえもんが登場。「ドラえもんと1日一緒に過ごすなら何をする?」というドラえもんからの質問に、木村は「どこでもドアでいろんなところに行ってみたい」と返答する。さらに「なんでも手に入るとしたら?」と聞かれると「ドラえもんのポケット」と即答し、ドラえもんを喜ばせる一幕もあった。「映画ドラえもん のび太の新恐竜」は3月6日より全国東宝系にてロードショー。

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020