映画「カイジ」は“悪魔的”セリフ満載、藤原竜也「先生がすごく盛り込んできた」

「カイジ ファイナルゲーム」イベントの様子。左から監督の佐藤東弥、関水渚、藤原竜也、福士蒼汰、吉田鋼太郎、福本伸行。

福本伸行原作による実写映画「カイジ ファイナルゲーム」のイベント「ようこそクズの皆様 圧倒的プレミアム試写会 Supported by 帝愛グループ」が、本日12月16日に東京・Club eXにて開催された。

2009年公開の「カイジ 人生逆転ゲーム」、2011年公開の「カイジ2 人生奪回ゲーム」に続く映画第3作目となる本作では、福本によるオリジナルストーリーを展開。原作にはない全く新しい4つのオリジナルゲーム「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」が登場することでも話題になっている。イベントには、前作に引き続きカイジ役を演じる藤原竜也をはじめ、福士蒼汰、関水渚、吉田鋼太郎、監督の佐藤東弥、さらに福本も登壇した。

藤原は「福本先生のオリジナルストーリーということでもの凄い映画が完成しました」と、自信をみせる。帝愛グループの幹部・黒崎義裕を演じる吉田は「藤原くんの宿敵のような役ですが……。最後は結ばれます」と冗談を放ち、福士から「何々ずラブみたいな?」とつっこまれると、笑っていた藤原からは福本へ謝罪するように促される。謝罪された福本だが、「吉田さんが、『おっさんずラブ』でこんなにブレイクしてるときに『カイジ』に出てくれる運命というか。僕は持ってるなと思います(笑)」と逆に感謝し、会場の笑いを誘った。

今作で脚本も務める福本は「大きなストーリーと、ギャンブルが絡み合っている。それをどうカイジが解決していくかっていう、その辺りを楽しんでいただければと思います」と、本作の見どころを話す。藤原は、今回登場した新たなゲームについて「ゲームのルールにざわ……ざわ……ですよ!」と、作中に登場する有名な擬音を交え驚きを伝える。さらに「福士くんとは1日中じゃんけんしかしてない(笑)」と撮影の裏話を交え、「早く言いたいくらい」「ざわ……ざわ……しっぱなしだと思いますよ!」と、鑑賞前の観客に向け興奮した様子でアピールしていた。

前作から9年ぶりの映画化となった本作について、「カイジの“悪魔的”な部分は残っていましたか?」と作中の印象的なセリフを使い、藤原へ質問が。藤原は「これだけは言いたかった」と前置きし、「“悪魔的”とか、芸人さんがよくモノマネするじゃないですか。今回それを先生がすごく盛り込んできたなと。こんな連続技をさせるんだと思って」と、“名言”が集約された作品になっていることを笑顔で話した。

イベントの終盤で、「カイジ」の魅力を尋ねられた福本は「1、2を観た人はわかると思いますけど、ほかの作品にない独特のオーラを纏った作品。この3も裏切らずそのオーラがあると思うので。みんなの大好きなカイジが戻ってきましたので、ぜひ楽しんでいってください」とコメント。佐藤監督は「カイジは最後はヒーローになるんだけど、普通の人。なんなら普通より情けないし、だらしないし、なまけものだし。でも、そういう人が最後にものすごく大きな敵に風穴をあけるのが魅力」と、藤原は「自分に対して、相手に対して、会社に対してとか、いろんな感情を表に出せない世の中だと思います」と語り、続けて「カイジがある種の代弁者じゃないですけど、代わりに強烈に投げかけてくれる、訴えてくれる。それが、カイジというキャラクター、そして先生の描く世界観なのかな」と、撮影中にも感じたという“クズ”だが人を惹きつけるカイジの人柄の魅力を伝えた。

「カイジ ファイナルゲーム」は2020年1月10日より全国で公開。

(c)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会