「HiGH&LOW THE WORST」楓士雄役の川村壱馬を高橋ヒロシ「本当によくやった」と称賛

2019年10月28日2019年10月28日 editor

花岡楓士雄 (c)高橋ヒロシ（秋田書店）

映画「HiGH&LOW THE WORST」より、高橋ヒロシが映画制作の裏側を語るコメントが到着。併せて初公開を含むキャラクターイラストも披露された。

現在公開中の映画「HiGH&LOW THE WORST」は、高橋の「クローズ」「WORST」と、メディアミックスプロジェクト「HiGH&LOW」シリーズの世界観をクロスオーバーさせた作品。SWORD地区の“O”にあたる鬼邪高校と、戸亜留市にある幹部以外全員スキンヘッドの最強軍団・鳳仙学園の生徒たちの熱い戦いが描かれる。

この企画が立ち上がった当初、高橋は「『HiGH＆LOW』の世界には、鳳仙は入れられない」と思っていたことを明かす。しかし「鬼邪高校をめちゃくちゃにしてください」という企画プロデュースを手がけるEXILE HIROの言葉を受け、高橋も「もし鳳仙を出すというなら、大事な息子たちなので、鳳仙を全面的に預けることはできません。本当にこの企画をやるんだったら、鳳仙は俺に作らせてよ」と希望。脚本を担当することになった。高橋は当時を振り返り「向こうは鬼邪高の校長で、こっちは鳳仙の校長だから向こうの校長にケンカ売られたらそりゃあ買うしか」と、楽しそうに語った。

企画が動き出すと、高橋を含めた平沼紀久、増本庄一郎、渡辺啓の4名の脚本家でキャラクターとストーリーを制作した。川村壱馬（THE RAMPAGE from EXILE TRIBE）が演じた鬼邪高校全日の花岡楓士雄は「アツい男。ちょっとおバカだけど母子家庭で、あまり裕福ではない。でも友達思いで、いつも周りには仲間がいる」という設定。それを受け、楓士雄たちの幼なじみである希望ヶ丘団地のメンバーが誕生し、中学時代の友達・吉野北人（THE RAMPAGE from EXILE TRIBE）演じる高城司や福山康平演じるジャム男といった、鬼邪高校で再会する顔ぶれができあがった。

楓士雄を演じた川村について、高橋は「本当によくやった」と回顧する。普段はTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルとして活躍する川村に対し、高橋は「THE RAMPAGEでの活動のように衣装ばっちりで、全編カッコよくでは、楓士雄は務まらない。楓士雄は朝起きたら髪はボーボーだし、ケンカで顔はボコボコになるし、『うう…おなか痛い』ってときもあるし、こずるい部分もあって当然、人間なんだからと。そんな日常を出せないと、いざカッコよく決めるときに決まらない」と、同じく脚本を担当した増本と一緒に伝えたと言う。高橋らの要望に応えるように川村は誰よりも現場で学び成長。それは増本が高橋に「壱馬がスポンジのごとく吸収して、どんどん成長しています。立派な主人公になっていますよ」と驚きの連絡をしてきたほど。そんな川村の姿勢を、高橋は「何よりもすごかった、本当によくやった」と称賛した。

一方、鳳仙学園の志尊淳演じる上田佐智雄は、熱い楓士雄に対してクールなキャラクターに。志尊が演じた佐智雄を観た高橋は「最初に（佐智雄を演じる俳優が）志尊淳だと名前を聞いたときに、こいつは化ける！って思った」と話し、その上で「かわいい顔をしているイメージが強いけれど、本人は筋金入りの役者だから、佐智雄になるって思っていたら、その通りだった」と絶賛する。また佐智雄を頭に一枚岩となる鳳仙学園の四天王・“小沢仁志”こと小田島有剣、沢村正次、仁川英明、志田健三は、「佐智雄の周りにどんな人間が必要か」と考えて生まれた個性豊かなキャラクターたちだ。

「クローズ」「WORST」などの作品で多くの魅力的なキャラクターを生み出してきた高橋は、キャラクター作りは「絵から始まる」と話す。「絵から入って、その絵のキャラクターに名前を付けると、自然と動き出し、なんとなく性格も見えてくる」と語り、「名前は命ですね。ただ名前が他意を表すような付け方はしていない」と述べた。さらに「こだわりは、音。久能龍信とか坊屋春道とか、読めて覚えられる漢字にしている」と明かした。そして、今回初めて手がけた脚本作りについて「めちゃくちゃ楽しかった。自分で描かなくていいわけだから、ある意味無制限にアイデアを出して良いわけで、脚本は自分の中からあふれるものを次から次へと書くことができた」と心躍った様子。「まだまだアイデアが溢れていますよ！」と、次回作への創作意欲も口にした。