「キミモテ」は「一筋縄ではいかない作品」と斉藤壮馬、内山昂輝のギャップも語る

「キミだけにモテたいんだ。」舞台挨拶にて。左から梅原裕一郎、斉藤壮馬、内山昂輝、富園力也。

劇場アニメ「キミだけにモテたいんだ。」の公開記念舞台挨拶が本日10月26日に東京・TOHOシネマズ新宿で開催された。本記事では15時50分の回上映後の模様をレポートする。

舞台挨拶には古田時夫役の斉藤壮馬、葦田茂一役の内山昂輝、戸島幸太郎役の富園力也、後藤田駿役の梅原裕一郎が登壇。司会を日本テレビの伊藤遼アナウンサーが務めた。本作は見た目はいいのにどこか残念な男子高校生たちが、“モテメン甲子園”での優勝を目指して奮闘する青春ストーリー。斉藤は「シンプルなストーリーに見えて、いろんな位相で楽しめるような作品」と表現し、内山は1時間弱の本作について「ジェットコースター展開」と評する。「最初は弱気な幸太郎くんに、自信が付いていくのを観ていて感じました」と話す富園は、本作で初めてアフレコを経験。梅原が「松岡(禎丞)さんが丁寧に助言をしていましたね」と明かし、富園は「夢のような時間でした」と振り返った。

梅原は自身演じる後藤田について「大人びたキャラに見えますが、話が進むにつれて年相応の部分も見えて、印象がちょっと変わるところが魅力」と語る。斉藤は「自分も本が好きなので、高校生くらいの時は彼のように『物語の登場人物のような人に出会えたら』と思っていたな、とどこか懐かしく思いました」と笑顔を見せた。内山は「とっても元気な子でした(笑)」とアシモこと葦田茂一について述べ、自身とは真逆の性格だというアシモを演じる際には「ずっと100でいてください」というディレクションを受けたと明かした。

本作のテーマである“モテ”について話題が及ぶと、富園が「やっぱり一生懸命やってる人ってカッコいいと思います」と爽やかに答える。一方梅原は「この歳になると、やっぱりお金じゃないかなって(笑)。だからこの作品を見て『昔のモテってこうだったな』って反省しましたね」と、本作が描く“モテ”の瑞々しさに触れた。また「一番ギャップがある人」を尋ねられた斉藤が「ダントツでうっちーさん(内山)ですね。クールなイメージのうっちーさんがめちゃくちゃ笑ってくれたときのうれしさ、半端ないんです!」と語ると、内山は照れ笑いで応えていた。

最後に斉藤から「王道青春ものの雰囲気があったかと思いますが、ご覧いただくと一筋縄ではいかないシナリオ、作品になっていると思います。とはいえ物語の軸は人を好きになる気持ちや、一歩踏み出す勇気、それをピュアに描いた作品です。楽しんでいただけたら」とメッセージが贈られ、舞台挨拶は締めくくられた。「キミだけにモテたいんだ。」は全国劇場で公開中。なお入場者プレゼントには、キャラクター原案を務めるヤマコ(HoneyWorks)の描き下ろしイラストを使用した缶バッジがランダムで配布されている。

劇場アニメ「キミだけにモテたいんだ。」

公開中

スタッフ

監督:久藤瞬
脚本構成:岡田麿里
キャラクター原案:ヤマコ(HoneyWorks
脚本:岡田麿里、和場明子、樋口七海
キャラクターデザイン:まじろ
モニターグラフィックスデザイナー:松根マサト
美術監督:峯田佳実
色彩設計:田中美穂
3Dディレクター:中島竜生
撮影監督:杉山大樹
編集:本田優規
音響監督:えびなやすのり
アニメーション制作:SIGNAL.MD
企画協力:Vizm
製作:「キミモテ」製作委員会
配給:東宝映像事業部

キャスト

古田時夫:斉藤壮馬
葦田茂一:内山昂輝
戸島幸太郎:富園力也
佐橋亜紀:松岡禎丞
後藤田駿:梅原裕一郎
堀ノ宮早紀子:石川由依
司会:梶裕貴

(c)2019「キミモテ」製作委員会