舞台「東京喰種」に松田凌「人間と喰種の狭間の感覚を持てる」とアピール

舞台「『東京喰種トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~」のゲネプロより。 (c)石田スイ/集英社 (c)舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会

石田スイ原作による舞台「『東京喰種トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~」の東京公演が、本日6月29日に東京・シアター1010にて開幕した。

“美食家(グルメ)”と呼ばれる喰種・月山習との出会いを契機に、人間と喰種、2つの世界に思いを巡らせることとなる金木の姿を描く「『東京喰種トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~」。金木が月山とともに訪れる「喰種レストラン」での戦闘シーンや、金木や董香と月山の戦いが映像やアクションなどを巧みに交えて表現されている。

ゲネプロ時には囲み取材が行われ、金木研役の松田凌、西尾錦役の鈴木勝吾、霧嶋董香役の田畑亜弥、ウタ役の村田充、月山習役の佐々木喜英が登壇した。本公演から金木役を演じる松田は、「全稽古を終えて『意気込みはこうだ』っていうものが、わからなかったのが正直なところで、まだこの舞台は完成されていない、お客様が入って完成するものだと思っています」と挨拶する。鈴木も「『東京喰種トーキョーグール』は原作、アニメ、映画といろいろな展開がありますが、この作品では『演劇だったな』とお客様に感じてもらえればと思っています。中身が詰まった作品なので、舞台上で魂の燃える音がするような演劇にしていきたい」と抱負を述べた。

田畑は喰種でありながら高校生として、人間社会でも生活を送る董香について「董香は喰種なのになぜ人間社会で生きて、人間に対してどういう感情があるのかというところについて思いを込めて演じたいと思います」とコメント。全身タトゥーという、奇抜なファッションのウタを演じる村田は「準備に2時間くらいかかるんです」と笑いながら、「原作ファンの皆さんに納得してもらえるような作品にしたい」と意気込んだ。

本作からの参加となる佐々木は、「以前から『東京喰種トーキョーグール』の世界観が大好きで、もちろん前回の舞台も見に行って圧倒されました。月山を演じることができてうれしいです」と喜びの表情を浮かべる。見どころについて問われた松田は、「1番注目してほしいのは、人間と喰種の狭間の話を描いているという部分です」と説明しながら、「お客様一人ひとりに、人間と喰種の狭間の感覚を、それぞれの形で持っていただけるのでは。個人的な解釈ですが、自分たちが演じているものの中に、『東京喰種トーキョーグール』という作品の大きな意味が詰まっていると思います」とアピールした。

舞台「東京喰種トーキョーグール」は7月4日までシアター1010にて上演。7月8日より大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演が行われる。

舞台「東京喰種トーキョーグール」~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~

東京公演

日程:2017年6月29日(木)~7月4日(火)
会場:シアター1010

大阪公演

日程:2017年7月8日(土)~9日(日)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

スタッフ

演出:茅野イサム
脚本:御笠ノ忠次
原作:石田スイ『東京喰種トーキョーグール』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
主催:舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会(マーベラス、ぴえろ)

キャスト

金木研:松田凌
西尾錦:鈴木勝吾
霧嶋董香:田畑亜弥
ウタ:村田充
四方蓮示:吉田友一
西野貴未:山谷花純
芳村:加藤忠可
イトリ:富田麻帆
月山習:佐々木喜英 ほか

(c)石田スイ/集英社 (c)舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会