映画「キミスイ」高杉真宙が久々の“声優”に照れ笑い、Lynnと1年前を回想

「君の膵臓をたべたい」Blu-ray / DVDリリース記念トークイベントの様子。左から高杉真宙、Lynn。

劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」Blu-ray / DVDのリリースを記念し、主人公“僕”役の高杉真宙と、山内桜良役のLynnによるトークイベントが、本日3月28日に都内にて開催された。

2018年9月1日に劇場公開された「君の膵臓をたべたい」。司会から「声優・高杉真宙として、半年ぶりにイベント登壇した感想は?」と尋ねられると、高杉はうつむきながら照れ笑い。「いやあ……半年ぶりというのを今ちょっと実感しました。久しぶりに“声優”と言っていただけて笑顔になっちゃいました(笑)」と返す。またLynnは「半年経ったんですね。あっという間でした。今日ここに来るまでの間にも、『キミスイ大好きです』とか『桜良よかったです』と言っていただくことが多かったので、『キミスイ』とかかわってる時間がずっと続いていて。今こうして皆さんと時間を共有できてるのがありがたいなと思います」とにこやかに話す。

まさに1年前にアフレコをしたという本作。高杉は「あのときは目の前のことに必死というか、ひたすら明日の本番に緊張してたり、“僕”のことをずっと考えてたり。そういう時間が幸せだと思ってました」と振り返り、「初めて声優というお仕事をやらせていただいた責任は、今も新鮮な感情のまま残っています」と述べる。Lynnは「アフレコのことは鮮明に覚えています。1年経ってみて、今もう1回アフレコしてみたらどうなんだろうとかも思ったりして。『キミスイ』は、私にとって特別なんですよね」と思いを明かした。

原作小説と実写映画もある「君の膵臓をたべたい」だが、高杉はアニメーションならではの魅力を「僕がいいなと思うのは、キャラクターの表情と、音楽が組み合わさったときの、みんなで演奏してるような絡み方。それで、どんどんストーリーの最高点まで持っていく感じがアニメだからこそだなと思います」と語る。本作の魅力について、Lynnは「ええ? いっぱいありますよ!(笑)」と困り顔になりながら、「花火のシーンだったり、海辺のシーンだったり、『星の王子さま』をモチーフにしたシーンだったり、映像美が繊細で。流れとして観ても素敵なんですが、細部まで観てほしいです」と呼びかけた。

ここで作品にまつわる思い出深いエピソードを聞かれた2人。高杉は「いつだったか忘れてしまったんですけど、『キミスイ』関連の画像を見てたとき、Lynnさんの写真が出て『すごい桜良と似てんな』と思ったんですよね」と回想する。それを受け、Lynnは「恐れ多いですね。でも何回かそうおっしゃっていただく機会があって、非常にうれしいです」と笑みを浮かべた。

作品に関連するエピソードは続き、高杉がキャラクターデザインおよび総作画監督を担当する岡勇一の絵が好きだという話題に。高杉は「僕、去年の12月末まで舞台をやってたんです。会場の豊洲に通ってたんですけど、Twitterで岡さんがコミケに参加されてると呟いてて、(場所が)近ーいと思って。難しいとはわかっていたんですけど、『コミケに行けるかな行けるかな』という思いが心の中にあって(笑)。ほんと近いんですよ! (コミケの会場を)通るんです! やっぱりさすがに行けなかったんですけど、その場で会って岡さんと話したかったなあという話です」と、岡への愛情あふれるエピソードをたっぷり披露した。

終盤、Lynnは「私、花の中で桜が一番好きなんです。というのも、地元(新潟)が日本三大夜桜があるところで。春といったら、毎年夜桜を見に行く生活を十何年もしてたんです。だから桜良というキャラクター、桜がキーワードになってる作品に携われたもの運命的なものを感じています」とコメント。本作のBlu-ray / DVD化について「切ないんですけどあったかい物語で、たくさんの人に知ってほしいなという思いがあります」とアピールする。高杉は「僕自身も(Blu-ray / DVDは)すごく楽しみにしていたものでもあって、思い出のひとつだなと感じます。たくさんの人に観ていただいて、この作品を好きだと言ってくれる人が増えてくれたらうれしいなと思いますし、1つひとつ僕らが全力を注いだ作品を何度でも観てほしいなと思います」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。