田中敦子、実写版「攻殻機動隊」に「95年版メンバーがゴーストを吹き込めた」

田中敦子 (c)MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.

士郎正宗「攻殻機動隊」を原作とした実写映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」のファンミーティングが、本日4月4日に東京・神楽座にて行われた。

イベントには日本語吹き替えキャストの田中敦子が登壇。1995年に公開された押井守の監督作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」やテレビアニメシリーズで草薙素子役を演じた田中は、「ゴースト・イン・ザ・シェル」でも草薙素子にあたる少佐役の声を担当している。MCからハリウッド版の感想を問われると、「最初は吹き替え用のDVD素材で観たんですが、ハリウッドはなんてすごいことをしてくれたんだろうというのが第一印象」と感嘆の声を上げた。

自らが声を当てた少佐役のスカーレット・ヨハンソンについては「素晴らしかったです。本当に美しくて。生身の肉体なのかな? 彼女こそが義体なのではないかと思いました」と称えた。さらに「原作や押井監督への愛が止まらないように見えました」とルパート・サンダース監督の演出を分析してみせ、「ダイブするシーンや光学迷彩を使った戦闘など、アニメのシーンが浮かんだ」と振り返る。

田中は1995年より演じてきた草薙素子への思いを「一番近くて一番遠い存在。タフで私とは真逆な性格。少佐のようになれたらと、憧れてきました」と明かした。また本作では田中と並び、アニメでバトー役を演じた大塚明夫とトグサ役を演じた山寺宏一も日本語吹き替えキャストとしてキャスティングされている。田中は「聞こえてくる声も一緒で、20数年前の記憶がよみがえりました」とアフレコ時を述懐し、「大塚さん、山寺さんと収録ができるということで緊張感に勝るワクワク感があった。私にとって兄貴のような、ナイトのような方々で、アニメのときと同じようにおふたりに委ねれば少佐を引き出してもらえると思っていました」と信頼を示した。

イベントの終盤、田中は「ファンの方々に喜んでいただける吹き替え版を作りたいと考えていました」と語り、「私たち、95年版オリジナルの公安9課のメンバーがゴーストを吹き込むことができました。エンドロールまでアニメ版のファンも楽しめる作品になっていると思います」とファンにメッセージを送った。「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、4月7日より全国で公開される。

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