本宮ひろ志「喝 風太郎!!」実写映画化、市原隼人が破天荒な髭面の僧に

左から藤田富、市原隼人、工藤綾乃、柴田啓佑。

本宮ひろ志「喝 風太郎!!」の実写映画化が、千葉・幕張メッセで開催された東京コミコンのステージで本日12月2日に発表された。

「喝 風太郎!!」は大酒飲みで女好き、破天荒で自由勝手な僧・風太郎が、周囲の人間を振り回しながらもその心を解きほぐしていく“修行エンタテインメント”。グランドジャンプ(集英社)にて発表され、単行本は全5巻が刊行された。

風太郎役は市原隼人が担当。このほか藤田富、工藤綾乃も出演し、監督は柴田啓佑が務める。本日のステージには市原、藤田、工藤、柴田監督の4人が登壇した。撮影現場から袈裟の衣装のまま登場した市原は、役作りについて般若心経を覚えるところから始めたと明かす。撮影時の苦労について「食事のシーンでひげを食べちゃうんです。このままアクションをするので、下駄がボロボロになって……」と説明する。さらに見どころについて「山で幼い頃から修行してきた風太郎が街に出ます。街の生活を知らない風太郎がどんなリアクションをするかも面白いです」と語った。

藤田が演じるのはオリジナルキャラクターのケンジ。役どころについて藤田は「風太郎につきまとうちゃらんぽらんなやつで、風太郎とは真逆の人間です。彼に影響を受けて、ケンジも変わっていきます」と解説する。また高校時代に市原が出演していた「ROOKIES」が流行っていたという藤田は、「クラスに5人くらいは(市原が演じた)安仁屋のモノマネをするやつがいました。そんな市原さんと、お芝居の中で、隣で寝たんですよ! 震えましたね」と興奮を隠せない様子。ケンジと同様に風太郎に影響を受けていくシオリを演じる工藤は、市原について「撮影現場ではずっと風太郎の姿なので、普段の市原さんを見るのが朝と帰りの一瞬だけなんです。だから私の感覚がまひしてきて、市原さんイコールこの姿だとインプットされてしまっています(笑)」とコメントした。

柴田監督はマンガ原作の映画を監督するにあたり「地に足着いた作品になったらいいなと思って、毎日ディスカッションしながら作っています」と考えを述べる。最後に市原は、目を閉じて般若心経を唱えて周りを驚かせたのち「スタッフ・キャスト一同、心を込めて毎日現場に立っております。映画の最終地点はお客様に届けること。皆様に温かく迎えてもらえるよう作っていくので、来年を楽しみにしていただけたら」と呼びかけた。「喝風太郎」は2019年ロードショー。