しりあがり寿が日本の伝統美をゆるく解釈、個展「ゆる和」第2弾が明日から

「ウサギは疲れました。」

しりあがり寿の個展「~ゆる和II~ 月と劣化 しりあがり寿展」が、明日8月22日から28日まで東京・伊勢丹新宿店本館のアートギャラリーにて開催される。

2016年に第1弾が行われた「~ゆる和~」は、しりあがりが日本の伝統美をゆるく解釈していくという企画展。第2弾では「わび・さび・ゆる・ダメ」をテーマに、陶芸作品が約150点、墨絵、屏風、木製パネルといった平面作品が約50点展示される。8月22日、23日、26日には作家本人が在廊し、26日にはライブペインティングも実施。開催にあたり、しりあがりからは「劣化やお月様から思いつくままにいろいろなものを作ってみました。どうぞ、夏の終わりに来るべき劣化をお楽しみください」とコメントが到着した。

しりあがり寿コメント

暑い夏でした。命の輝く夏が終わりやがて秋がやってきます。秋は命が役目をはたして枯れてゆくいわば「劣化」の季節。
がんばることも大切だけどどこかでダメを受け入れないと仕方ない。色褪せた神社、苔むす野仏、漏電する地下鉄、痛む腰あがる息、時代遅れのシステム、廃墟、老人だらけのアパート、キレる大人、自分と自分たちをとりまく「劣化」。
すべてのものが崩壊や剥落、腐敗や溶解を経て無に帰すこの世界。無に向かう「劣化」にはそんな自と他の対立が消え全てが調和するエクスタシーがあるのかもしれません。またそれはワビサビはじめ日本に根づいた無常観とも近いものがあるのかもしれません。
そしてそんな「劣化」をやさしく見守る秋の月。今回はそんな劣化やお月様から思いつくままにいろいろなものを作ってみました。どうぞ、夏の終わりに来るべき劣化をお楽しみください。

~ゆる和II~ 月と劣化 しりあがり寿

期間:2018年8月22日(水)~28日(火)10:30~20:00 ※最終日は18:00終了。
会場:伊勢丹新宿店本館5F アートギャラリー
料金:無料

しりあがり寿在廊

日時:2018年8月22日(水)・23日(木)15:00~18:00、26日(日)14:00~18:00

ライブペインティング

日時:2018年8月26日(日)14:00~14:30