映画「アンパンマン」制作会見、杏の子供たちは戸田恵子にメロメロ
映画「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」の制作報告会見が、本日5月10日に東京・日本テレビで実施され、ゲスト声優の杏、アンジャッシュの渡部建、児嶋一哉が登壇した。
6月30日に全国公開となる本作は、劇場版「それいけ!アンパンマン」シリーズの30作目。テレビシリーズの第1話に登場し、アンパンマン誕生のきっかけとなった“いのちの星”を救うため、好奇心旺盛でちょっと不思議な子クルンとアンパンマンたちが奮闘する物語だ。クルン役を杏が、ばいきんまんが作ったメカ・だだんだん役とゴロンゴロ役を渡部と児嶋がそれぞれ演じた。
3人は名前に“アン”が付くことからゲスト声優として起用された。杏は一緒に登壇したクルンの着ぐるみを見ながら「こんなにかわいいキャラクターの声を担当できて光栄です」と笑顔でコメントする。声優に起用された経緯について児嶋が「アンジャッシュというコンビ名は、渡部が『ジャッシュ』と付けて、俺が『アン』と付けた。だからこの仕事は俺のおかげなんだよ!」と主張。この発言を受けた渡部が「ありがとうございます」と軽く受け流すと、児嶋が「なんだそのテンションは!」とつっこんで会場から笑いが起きた。
声優に抜擢されたときの気持ちについて杏は「ちょうど子供たちがアンパンマンに興味を持った時期と、オファーをいただいたときが重なって。『ぜひやりたい、うれしいな』という思いでした」と喜びを口にする。また、アンパンマン役の戸田恵子と親交があるという杏は「子供たちにいろんな歌を歌ってくださるので、皆メロメロになって『ばあば!』って。今回ご一緒できてよかったね、ってしみじみと話しました」と親密ぶりが伺えるエピソードを明かした。
ゴロンゴロを演じた児嶋は、スタッフにもらったぬいぐるみにゴロンゴロがいなかったことを嘆き「この映画が公開されたら、グッズもいっぱい出てくると思います」と野望を語る。続けて「完璧な出来でした。『ゴロンゴロ』というセリフでいろんな感情を伝えました」と自信を覗かせるが、渡部に「けっこう録り直してましたけど」と暴露され会場の笑いを誘った。一番難しかった感情は「怒り」だと話す児嶋に、渡部からこの場で演技をするようリクエストが。児嶋はにらみを利かせながら「ゴロンゴロだよ!」と全力の演技を何度も実践してみせたが、場内の反応は今ひとつで「本編ではちゃんとやってますから!」と自らフォローしていた。
最後に杏は「クルンちゃんは、なんと最初はアンパンマンではなくばいきんまんに出会ってアジトで暮らすんです。ばいきんまんってこんな面があるんだということがわかって、やっぱり『アンパンマン』ってすごいと思いました」と見どころを話し、「まだストーリーを追えない子供たちはもちろん、実は深いテーマが隠されているので、いろんな世代の方が楽しめる作品です」とアピールして挨拶を締めくくった。
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