「メイドインアビス」つくしあきひと、“ふわふわ”なナナチ&ファプタを堪能
つくしあきひと原作による「劇場シリーズ【第一部】メイドインアビス 目覚める神秘」の公開記念舞台挨拶が、去る10月24日に東京・新宿バルト9にて行われ、つくし、小島正幸監督、山下愼平プロデューサーが登壇した。なお、本編上映後に描かれるミニアニメ「ひめさま日記」に触れる部分があるため、鑑賞前の人はご注意を。
TVアニメ第2期の途中からスタートした劇場シリーズ化
10月23日に公開されたばかりの「劇場シリーズ【第一部】メイドインアビス 目覚める神秘」。リコたちがファプタを誘い深界七層へと進んでいく、アニメ2期の続きとなる物語が描かれる。「第二部」の制作も発表されたばかりだ。
壇上に現れたつくしたちは、口々に公開を迎えられたことの喜びを語る。つくしは「自分の首を絞めるようなこと言いますけど、早く次を観たい(笑)」と待ちきれない様子。「すべてが先生にかかっているんで(笑)」と仲良さそうな様子を見せる小島監督は今後もシリーズを継続していきたいと意欲を見せた。
山下プロデューサーは、2022年7~9月に放送された「烈日の黄金郷」を振り返る。「当時、原作の最新話と『烈日』の最終話が同じだったんですよね。あのときは、ネームを先にもらってアニメを作っていました」と制作の裏側を明かす。「今作も、実はスタートさせたのは2期の途中くらいで。最終話を放送するときは次のシナリオを書いていたんです」と話し、実質“史上最速アニメ化”が実現しているということを伝えた。
上映後ミニアニメ、モザイクなしでも行けると思った
映像化で難しそうだと思ったシーンを問われたつくしは、クラヴァリやテパステが会話する滑落亭の描き込みに言及。「ごちゃごちゃとしているのを描くのがそもそも難しかったので、見開きだけでなんとか雰囲気掴んでほしいと伝えました」と語る。小島監督も気に入っている様子を見せ、「これまでごちゃごちゃしているシーンはなかなかなかったので新鮮でした」と話した。
また話題は、本編上映後のミニアニメ「ひめさま日記」で描かれた「おつうじ」に移る。山下プロデューサーはファンの反応を、「本編の後になんてものを見せるんだ!と思っているのかなと(笑)」と笑みを浮かべて予想。発案者はもちろんつくし、というところで、当の本人は「モザイクなしでも行けるって言ったんですが、なかなか信じてもらえませんでした」と残念そうな様子を見せた。「アビスの世界だと違和感ないんですよね」と語る小島監督に、深く頷くつくし。山下プロデューサーは、ファンの間で物語の通り“クソアニメ”と評されているのを観測しており、「AIに批判だと判定されて、“賛否両論”みたいに書かれちゃうので、『クソアニメ(笑)』くらいにしておいてもらえると助かります(笑)」とファンたちに面白おかしく伝えた。
また、来年2027年でTVアニメ10周年を迎える「メイドインアビス」。「嘘でしょ!?」と驚愕したつくしは、10年前に比べてプレッシャーが強くなったと明かす。シリーズ通して担当し続けている小島監督は、この10年で変わらずに意識しているポイントとして、原作のすさまじさを失わないようにしていると語る。「原作が進めば進むほど、すごいことになっていて、先生が僕らに対してアニメにできないんじゃないかって言っているような気がして……」とつくしの顔をうかがうと、つくしは「なるべくそうしようと思っています!」と元気に回答。「次もすごいのかますぞ、と思って描いています」と話すと、小島監督は「それをソフトにしないで、そのままぶつけるようなアニメにしたい」と意気込んだ。
トークそっちのけで“ふわふわ”を堪能するつくしあきひと
山下プロデューサーは、2020年上映の「深き魂の黎明」から、若い女性や若い男性の視聴者に広まっていったという実感があると話し、「2期が終わった後、原作を待ちながら今後の展開を考えていたんですが、このまま行くと10年後にTVアニメ2クールになるかなと思っていたんですよ。でも、僕らもずっとアニメを作れる環境にあるかと不安だったので、それはまずいなと。それもあって、劇場シリーズ化しようとなりました」と述懐。そして実はXで長年のコアファンのリストを作っていることを明かし、「ずっと『メイドインアビス』の話をしてくれていて、本当にありがたくて。それに応えたいという思いもあり、劇場シリーズ化にすることを決めました」と制作の裏側に込められた思いを明かした。
フォトセッションでは、ナナチとファプタの着ぐるみが登場。“ふわふわ”のかわいさに、つくしは大歓喜する。新たに発表された来場者特典の情報を山下プロデューサーが解説しているかたわら、トークそっちのけでふわふわを堪能していた。最後につくしは「原作を完結させることを目標にやっていきます。監督を死なせはしない!がんばります!」と強く意気込み、ファンたちに感謝を述べた。
「劇場シリーズ【第一部】メイドインアビス 目覚める神秘」
公開中
スタッフ
原作:つくしあきひと(竹書房「竹コミ!」)
監督:小島正幸
脚本:倉田英之
キャラクターデザイン:黒田結花、黄瀬和哉(Production I.G)
デザインリーダー:高倉武史
美術監督:増山修、関口輝、中村朝咲(インスパイアード)
色彩設計:山下宮緒
撮影監督:江間常高(T2 studio)
編集:黒澤雅之
音響監督:山田陽
音響効果:野口透
音楽:Kevin Penkin
音楽プロデューサー:飯島弘光
音楽制作:IRMA LA DOUCE
音楽制作協力:KADOKAWA
アニメーション制作:キネマシトラス
製作:劇場シリーズ「メイドインアビス」製作委員会
キャスト
リコ:富田美憂
レグ:伊瀬茉莉也
ナナチ:井澤詩織
ファプタ:久野美咲
テパステ:諸星すみれ
クラヴァリ:星野貴紀
スラージョ:水樹奈々
ニシャゴラ:渡辺明乃
ヤタラマル:武内駿輔
シェルミ:東山奈央
メナエ:宮本侑芽
©つくしあきひと・竹書房/劇場シリーズ「メイドインアビス」製作委員会
