ヤマシタトモコの20周年展が明日から、「違国日記」を中心に原画や作画道具も披露
ヤマシタトモコの画業20周年を記念した展覧会「ヤマシタトモコ 20周年展」のメディア内覧が、本日10月9日に行われた。
明日10月10日から11月24日まで、東京・旧尾崎テオドラ邸で開催される「ヤマシタトモコ 20周年展」。2005年のデビュー以来、繊細なヒューマンドラマから心躍るコメディまで、数々の作品を生み出してきたヤマシタの画業20周年を記念した展覧会だ。会場では、ヤマシタの作品の中でも特に大きな反響を呼んだ「違国日記」の原稿を中心に、厳選された計130点以上の原画や複製原画が展示される。
「違国日記」の原画が展示された部屋では、カラー扉や連載されたフィール・ヤング(祥伝社)の表紙を飾ったカラーイラストを1点ずつ額縁に入れて展開。展示されている原画はすべてヤマシタによってセレクトされたそうで、各作品には一言ずつコメントも添えられている。そこにはイラストに込めた思いや、執筆当時のエピソードなどが綴られており、原画とともにヤマシタの言葉を楽しむこともできる。またガラスケースに入ったモノクロ原稿は、同じページのネームとともに並べられ、マンガ制作の過程が垣間見られた。
原画とともにヤマシタが実際に使用している作画道具も展示された。鉛筆、消しゴム、筆、インク、水彩絵の具、色鉛筆などさまざまな画材の中には、年季の入った雑巾の姿も。さらにはカラーイラストを描くために使っているという、水張り用の薄い板も展示。そのほか執筆中に残されたメモ帳、ヤマシタが趣味で編んでいるというニットの試作品も披露された。普段のヤマシタの執筆環境やその裏側を想像させる貴重な展示内容だ。
そして隣の部屋に移動すると、「違国日記」以外の作品の展示が登場。初期の作品である「くいもの処 明楽」や、月刊アフタヌーン(講談社)で連載された「BUTTER!!!」、さらに女性誌やBL誌用に描かれたカラーイラストなどが幅広く展示されている。この日、内覧会に足を運んでいたヤマシタに作品のセレクト理由について聞いてみると、自身が気に入っている作品と、長く応援してくれている読者が喜んでくれるであろう作品を選んだことを明かしてくれた。
会場ではさまざまなオリジナルグッズを販売。展示されたすべての原画を収録した図録のほか、同展のためにヤマシタが描き下ろしたイラストを使用したアクリルスタンド、書影をデザインしたアクリルキーホルダーなどがラインナップされている。また会期限定スイーツとして、館内の喫茶室では「違国日記」をイメージした「槙生と朝、午後3時 / 無花果と柿のチャイタルト」を提供。無花果と柿を槙生と朝の個性に見立てたレアチーズタルトだ。
「ヤマシタトモコ 20周年展」
前期:2026年10月10日(土)~11月4日(水)
後期:2026年11月6日(金)~11月24日(火)
休館日:木曜日
時間:10:00~18:00 (最終入場17:30)
会場:東京都 旧尾崎テオドラ邸 2F ギャラリー
