クリープハイプ×魚喃キリコ「痛々しいラヴ」を使用したマンガMV公開 追悼企画で
クリープハイプが展開する魚喃キリコの追悼企画「痛々しいラヴ:クリープハイプ×魚喃キリコ」の締めくくりとして、1997年発売の魚喃の短編集「痛々しいラヴ」を使用したマンガミュージックビデオが、クリープハイプのYouTubeチャンネルで公開された。
尾崎世界観が魚喃と親交があったことから、短編集と同名の書き下ろし楽曲「痛々しいラヴ」を発表しているクリープハイプ。企画の一環として、魚喃のイラスト作品を文庫カバーに使用した、尾崎世界観と作家・千早茜による共作小説「犬も食わない」も刊行されている。尾崎世界観と千早からはコメントも寄せられた。なお楽曲「痛々しいラヴ」は、クリープハイプの最新EP「仮のまま定着したような愛情で」に収録。
魚喃は1972年、新潟県生まれ。1993年に月刊漫画ガロ(青林堂)に「hole」が掲載されデビュー。必要最小限のネームで作品を構成するクールな作風で人気を博す。代表作に「blue」「南瓜とマヨネーズ」「Strawberry shortcakes」など。いずれも実写映画化されている。
尾崎世界観コメント
こんなことをしていいのだろうかと迷った末、痛々しいラヴという曲を作りました。
結局は自分のためだったのかもしれない。それでも書かずにはいられませんでした。
「書く」と「描く」は、いつもかけ離れているけれど、それを歌うことで、少しでも近づきたいと思いました。今回、千早さんが
新たに作品を書き下ろしてくださって、自分のあの頃が溢れたそれに、とても救われました。
だから、結局は自分のためだったのかもしれない。
それでも、あなたにだけは届きますように。そしていつか描けますように。
それまでおやすみ愛してる。
千早茜コメント
魚喃キリコさんの作品は、自分の二十代を思いかえす上でなくてはならないもののひとつです。
彼女が亡くなってしまってもその事実は変わりません。
けれど、もう魚喃さんの新作は読めないという事実に打ちのめされてもいて、彼女の死をどう悼めばいいのかわからなくなっていました。
今回、尾崎さんが「痛々しいラヴ」という曲を作り、文章を書いて欲しいと声をかけてくださり、私はようやく自分の気持ちに向き合うことができた気がします。
魚喃さんの作品に描かれる、人間のどうしようもなさが、恋愛のままならなさが、それを見守る優しさが大好きでした。
そして、もっと、ずっと、作品を読みたかった。
彼女の作品を読むと、濁っても、腐っても流れ続ける都会の川が浮かびます。
そんな情景を短い物語にしてみました。
