「手塚治虫の戦争」マンガ考証に元アシスタントの三浦みつる、マンガ監修はつのがい

特集ドラマ「手塚治虫の戦争」メインビジュアル

NHK大阪放送局が制作する、手塚治虫を題材にした特集ドラマ「手塚治虫の戦争」のメインビジュアル、場面写真が到着。音楽を原摩利彦、ドラマ本編のマンガ考証を手塚の元アシスタントである三浦みつる、マンガ監修をつのがいが担当することも発表された。

メインビジュアルでは破られたマンガの1ページが、ジリジリと燃える様子を描写。メインビジュアルのマンガはネームを三浦、作画をつのがいが務めた。三浦はドラマについて「魂を込めて命懸けで描いた漫画が、夢や希望とともに戦禍によって踏みにじられ打ち砕かれる悲惨な戦争。それでも描き続ける鉄郎少年の漫画は、自分自身や周囲の人たちの生きる支えとなります。このドラマから手塚先生の平和を願うメッセージをぜひ受け取ってほしいと思います」とコメント。ビジュアルを描くにあたって「紙の砦」を読み返したというつのがいは「戦争という時代の無慈悲さや、それでも命を見つめ続けるまなざしが改めて胸に迫り、手塚先生の作品の奥深さをあらためて実感しました」と思いを伝えている。

「手塚治虫の戦争」は8月12日22時よりNHK総合、NHK BSプレミアム4Kで放送。会社の倒産と連載打ち切りによって、マンガ家として苦難の時期を迎えていた1970年代に、手塚は自身の戦争体験をもとにした自伝的作品「紙の砦」を発表する。すべてを失いかけたそのとき、手塚はなぜ“戦争”を描こうとしたのか。1973年の東京で執筆に挑む手塚と、1945年の大阪で戦時下を生きる“手塚の分身”・大寒鉄郎、2つの物語を行き来する形で、手塚の創作の原点と、彼が残したメッセージに迫る。ドラマでは手塚治虫役を高良健吾、大寒鉄郎役を原田琥之佑が演じる。

原摩利彦(音楽)コメント

あのような巨匠でもスランプがあったことが驚きました。本当に自分が描きたいものとは何かを考え、心の奥の方にしまっておいた思い出に目を向け直すことで不調の時期を乗り越えられたことに心を動かされます。
殴られたり、自由を奪われたりした戦時中の不条理を、ペンで漫画を描くことで作品へと昇華した手塚治虫。その姿を想像しながら、尊敬の気持ちを込め、そして手塚作品に見られる遊び心も忘れないように音楽を書きました。

三浦みつる(マンガ考証)コメント

「手塚先生の原稿が燃えている……!!」
今回このキービジュアルのために、台本から1シーンを抜粋して新たに3ページのラフネーム(鉛筆書きの下絵)を作り、つのがい先生にペン入れをしていただいたドラマオリジナルの原稿です。
魂を込めて命懸けで描いた漫画が、夢や希望とともに戦禍によって踏みにじられ打ち砕かれる悲惨な戦争。それでも描き続ける鉄郎少年の漫画は、自分自身や周囲の人たちの生きる支えとなります。このドラマから手塚先生の平和を願うメッセージをぜひ受け取ってほしいと思います。

つのがい(マンガ監修)コメント

このたびメインビジュアルの制作に携わらせていただくにあたり、手塚治虫先生の原作を読み返しました。何度も読んできた作品でしたが、戦争という時代の無慈悲さや、それでも命を見つめ続けるまなざしが改めて胸に迫り、手塚先生の作品の奥深さをあらためて実感しました。
また撮影現場を見学させていただいた際には、スタッフ・キャストの皆さんが細部までこだわり、一つひとつのシーンを丁寧につくり上げていく姿がとても印象的でした。作品への真摯な思いが詰まったこのドラマが、多くの方に手塚先生の平和への願いや、戦争を生きた人々の思いを届けてくれることを願っています。

田島彰洋(プロデューサー)コメント

手塚治虫と大寒鉄郎。逆境の中でも描くことをやめなかった二人の情熱。創作の原点となった少年時代のみずみずしさ。そして、時間も世界も異なる二つの物語。原摩利彦さんの音楽は、そのすべてに静かに寄り添い、複雑に絡み合う二人の物語に1本の芯を通してくださいました。最初にメインテーマのデモを聴いた時、鳥肌が立ち、自然と涙がこぼれました。その感動は今も忘れられません。

このドラマを象徴する一枚とは何か。私たちがたどり着いたのは、「焼かれてもなお残る漫画」でした。原作「紙の砦」で、大寒鉄郎が描きためた漫画は戦争によって無惨に引き裂かれてしまいます。それでも漫画家になる夢を諦めない魂と、容赦なく降りかかる戦火。そのぶつかり合いこそ、このドラマにおける、手塚治虫の創作の原点を象徴するビジュアルになると考えました。
メインビジュアルの漫画原稿は、ドラマで描かれる青春のワンシーンを、手塚治虫先生の元アシスタント・三浦みつる先生にネームを起こしていただき、つのがい先生に作画していただきました。「先生ならこの一コマをこう切り取るはず!」。そんなこだわりが詰まった三浦先生のネームは、予定を大きく超える3ページに及びました。「ドラマの台本を読んでいたら、どんどん絵が浮かんでペンが止まらなかった」と笑顔で話される姿に、手塚治虫先生の創作の魂が、今も確かに受け継がれていることを強く感じました。

8月12日の放送に向け、ドラマの制作はいよいよ佳境を迎えています。手塚治虫と大寒鉄郎、二人の
物語がどのように響き合い、一つの物語として紡がれていくのか。ぜひ放送を楽しみにお待ちくださ
い!

特集ドラマ「手塚治虫の戦争」

放送日時

NHK総合、NHK BSプレミアム4K:2026年8月12日(水)22:00~23:14

スタッフ・キャスト

原作:手塚治虫「紙の砦」「ゴッドファーザーの息子」
作:桑原亮子
音楽:原摩利彦
漫画考証:三浦みつる
漫画監修:つのがい
制作統括:福岡利武
プロデューサー:田島彰洋
演出:鈴木航
出演:高良健吾、原田琥之佑、野内まる、久野渚夏、山田健人、岡崎体育、田中哲司ほか