映画の上映中に声援を送ったり、サイリウムを振ったりして楽しめる上映形式のこと──そんな説明ももはや不要に思えるほど、定着しつつある“応援上映”。映画鑑賞をより臨場感あふれる体験に変え、また繰り返し鑑賞することへのモチベーションにも寄与する一方で、まだまだ発展途上の上映形式でもあると言える。本連載ではそんな応援上映や、参加型上映の歴史と現在を追っていく。
さて、“応援上映”という言葉を世間に広めた立役者が、2016年公開の「KING OF PRISM by PrettyRhythm」であることは疑いない事実であろう。まもなく10周年を迎える「KING OF PRISM」シリーズだが、“応援上映”の萌芽は2014年公開の「劇場版 プリティーリズム オールスターセレクション プリズムショー・ベストテン」、そして2015年公開の「劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」へと遡る。今回は当時を知るスタッフに集まってもらい、ファンとともに作り上げてきた「プリティーシリーズ」「KING OF PRISM」の応援上映の歴史を紐解いていく。
取材・文 / はるのおと
話を聞いたのはこの人
- エイベックス・アニメーションレーベルズ 岩瀬智彦氏:プロデューサーとして、2011年のTVアニメ「プリティーリズム・オーロラドリーム」から、2016年公開の「映画プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ」まで「プリティーシリーズ」に携わる。
- エイベックス・アニメーションレーベルズ 磯輪のぞみ氏:劇場版「KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-」より、アニメ「KING OF PRISM」シリーズのプロデューサーを務める。
- タカラトミーアーツ 大庭晋一郎氏:「プリティーリズム」から「ワッチャプリマジ!」までの「プリティーシリーズ」プロデューサーを務める。
突貫制作した映画で生まれた“熱唱上映”
「KING OF PRISM」シリーズの応援上映の歴史を紐解くにあたり、まず簡単に作品の説明をさせてもらいたい。シリーズの第1作「KING OF PRISM by PrettyRhythm」は、TVアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」のスピンオフとして誕生した。「プリティーリズム・レインボーライブ」は「プリティーシリーズ」と呼ばれる、アミューズメントゲームとTVアニメが連動するコンテンツ。「プリティーシリーズ」には「プリティーリズム」のほか、「プリパラ」「キラッとプリ☆チャン」「ワッチャプリマジ!」、そして現在放送中の「ひみつのアイプリ」などが含まれ、その歴史は15年以上にわたる。
そんな「プリティーシリーズ」の応援上映の歴史は、2014年まで遡る。2011年には「映画けいおん!」が“ライブスタイル上映”を実施するなど、アニメ映画においても発声や歌唱が可能な上映スタイルは行われていた。「プリティーシリーズ」で同様のものが初めて行われたのが、2014年3月8日公開の「劇場版 プリティーリズム オールスターセレクション プリズムショー・ベストテン」。公開翌週となる3月16日に横浜ブルク13で行われたそれは“熱唱上映”と称されていた。
この“熱唱上映”は、メインキャストによるトークイベントに付随したものではあったものの、発声やサイリウムの使用、コスプレもOKという現在の応援上映のスタイルとほぼ変わらないレギュレーションだった。つまり“熱唱上映”は、「プリティーシリーズ」における応援上映の原点なのだ。まずは「本当に見切り発車だった」という「劇場版 プリティーリズム オールスターセレクション プリズムショー・ベストテン」が生まれるまでを振り返ってもらった。
「『劇場版 プリティーリズム・オールスターセレクション プリズムショー☆ベストテン』は、『プリティーシリーズ』においてダンスパートのCGや音楽は大きな財産だったので、それをギュッとまとめれば映画にできるんじゃないかと思い付き、2013年の12月頃にやろうと決めて突発的に制作を決めたんです。クリスマスライブで発表し、翌年の3月に公開するという(笑)。その公開に向けて作品外でも何か仕掛けられないかと考えているときに、ある作品で“熱唱上映”のようなものに参加して楽しかったので、似たようなことをしたらどうかというアイデアがあがったんです。
声を出したり歌ったりする参加型の上映をする映画って、古くは『ロッキー・ホラー・ショー』などもあったし、ディズニー作品でも観客が一緒に歌える上映があったりするんですよね。私の原体験としては『ロックよ、静かに流れよ』というアイドルクループの男闘呼組の主演映画があって、そこでも女性ファンがスクリーンに向かって応援をして、手を振って観ていたし(笑)。この『ベストテン』なら同じようなことをできるだろうと感じました」(岩瀬)
「当時Prizmmy☆(※)のライブの現場には、“ライブ”というものへの参加が初めてという子供たちがけっこういたんです。最初は親から『静かに行儀よく聴きなさい』と教えられていたようでしたが、次第に慣れて声援も出してくれるようになっていました。その経験から、映画館でも声を出してくれるだろうという期待もあって。また、すでに『プリキュア』シリーズでは映画館で“ミラクルライト”を配布して、子供たちを参加させていたんですよね。なら、こっちはお客さんにサイリウムを振ってもらおうと考えました」(大庭)
※Prizmmy☆…「プリティーリズム・オーロラドリーム」の実写パートの出演者を中心に結成されたダンス&ボーカルユニット。第4クールではエンディングテーマを歌唱し、その後のシリーズでも主題歌の歌唱や実写パートへの出演などで関わった。
「そうやって作品側としてやりたい意向を固めたうえで、配給の松竹さんにも同様の上映をした経験があったということで、熱唱上映が実現することになりました。実際に大きなトラブルもおこらず、劇場のほうからも嫌がられることはなかったと思います」(岩瀬)
ディズニーランドのアトラクションから着想を得たルート分岐
“熱唱上映”はその後も何度か行われ、キャストトークを伴わないものや、本編の上映前に特別なメッセージが聴けるものもあった。しかしいずれもイベントという形態であり、現在のように映画館で定期的に行われるようになったのは翌年のこと。2015年3月7日に公開された、菱田正和監督による「劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」である。
同作では公開当初から全国5劇場で、金曜と日曜だけではあるものの「アイドルおうえん上映会」として定常的な上映が行われた。単に“おうえん(応援)上映”という言葉が使われただけでなく、最新作「KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ」でも行われた“ルート分岐”が初登場した。
「プリティーシリーズ」の映画における最大のターニングポイントとなった同作は、岩瀬氏がディズニーランドのアトラクション、スター・ツアーズ(スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー)にヒントを得たという。
「スター・ツアーズは宇宙輸送船に乗るという設定で、映像がブロックに分かれていて、乗る度にランダムで変化するというものでした。全部コンプリートするためには繰り返し乗る必要がある。私も何度も乗ったことがあったんですが、その発想をもとに『プリティーシリーズ』の世界に電車で行くという枠組みができていきました。
この時期、週替わりの入場者プレゼントで複数回の鑑賞を促す施策が盛り上がっていて。毎週異なる特典を用意するのはいいとして、毎回同じ内容で、お客さんは何度も足を運んで満足してくれるのだろうかという思いもありました。それで少しでも内容を変えようと考えて、60分の映画の最後10分くらいだけでも、本編が変わったほうが、アトラクションのようにファンは面白がって観てくれるんじゃないかと考えて、4つの異なるルートを制作しました。でも劇場側にとってはシステム的に初のことで大変だったみたいで、最初は上映ごとに異なるルートを上映してほしいとお願いしたんですが、『絶対に事故ります』と断られてしまいました(笑)」(岩瀬)
「最終的には最初の3週間は週替りで1~3ルートを上映してもらい、あとは劇場側で好きなルートを上映してもらうことになりましたね」(大庭)
改めて説明すると、「劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」は「プリパラ」が2nd seasonに差し掛かるタイミングで公開された映画。キャラクターたちがプリパラの世界を巡る列車の旅・プリズムツアーズに参加するという設定で、1年目のさまざまなライブシーンを振り返ることのできる内容だった。本編に加え「プリティーリズム」のライブを紹介するコーナーが“ルート分岐”するのだが、そのルート4が「KING OF PRISM」の原型である“ボーイズルート”。毎週金曜の最終上映回のみに上映され、これは主に女性ファンに応援してもらおうという意図を持って設定したものだったという。
なお「アイドルおうえん上映会」は曜日が限定されていたが、「KING OF PRISM」シリーズでは常時応援上映が行われている。「初期は、通常上映と応援上映の割合をどうするか、劇場側は悩んでいたかもしれませんね」と大庭氏。実際、通常上映と応援上映の割合はどのように決めているのだろうか。
「現在では通常上映、応援上映のどちらでやるかは劇場さんが決めています。タイミングに応じて『配給側としては応援上映7:通常上映3が推奨です』といった目安のお伝えはしています。ただ最終的にはそれぞれの劇場さんがそれぞれの状況に合わせて決めてくださっています」(磯輪)
ちなみに、「劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」を観られる環境がある読者は、同作の7分40秒頃を見返してほしい。めが兄ぃが「サイリウムは?」と観客に呼びかけるシーンがあるのだ(ここは『パープル』とレスポンスするのが正解)。のちに“プリズムアフレコ”と名付けられる、キャラクターの呼びかけに観客が答える演出の萌芽ではないだろうかと水を向けてみると、「あれは応援上映を前提として入れたシーンでしたね」(大庭)と回答が返ってきた。
「菱田さんは、ああいう仕掛けをしたらお客さんがどんな反応をするか探っていたのかな?と思います」(岩瀬)
「ここで勘所をつかんで、それが『KING OF PRISM』シリーズに活かされたのかもしれませんね。ただ、そもそも『プリティーシリーズ』は作中で、ライブの後にガヤが入ったり、“いいね♡”コールが入ったりするんです。その作法を、現実でも応援上映として取り入れることができたら、没入感が生まれるんじゃないかという話は『劇場版プリパラ』の頃からしていました。『プリパラ』はオーディエンスもアイドルであり、この世界観の1つである、という考えでアニメもライブもやっていた。だから映画館でもスクリーンの中と観客の間に垣根がない、そういうふうに自然になったんじゃないかと思います」(大庭)
「KING OF PRISM」の応援上映が愛される理由
そして「劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」で始まった応援上映は、2016年1月9日に公開された「KING OF PRISM by PrettyRhythm」をきっかけに、それまでと比べものにならないほど多くの人に知られることになった。アニメ・映画系のメディアだけでなく、テレビのニュース番組でも応援上映の様子が取り上げられ、「プリティーシリーズ」を知らない観客も劇場に多数訪れ始めたのだ。
「KING OF PRISM」の応援上映がそこまで注目を集めたのは、単に歓声やペンライトで盛り上がるだけではなく、上映前の「タツノコプロ、ありがとうー!」といった感謝の言葉、「よっ、国立屋!」などの一風変わった合いの手、完璧なタイミングのプリズム☆アフレコなどの、ユニークな要素も影響しているだろう。決して大きな上映規模ではなかったにもかかわらず、多くのファンが繰り返し劇場に足を運んだことで応援上映ができあがっていき、それが大きなムーブメントへとつながっていった。その魅力を送り手側はどう考えていたのだろうか。
「『プリズム☆ツアーズ』のときは映像の一部を変えることで、同じお客さんに何度も映画を楽しんでもらおうと考えました。一方で応援上映では“ライブ感”によって、毎回違ったものを楽しんでもらえた。その場にいる人が違うので、どんな歓声が上がるかわからず、同じ映画を観ているけど毎回違う感動や驚きがある。そういう環境ができていたのが人気になった要因じゃないかと思います」(岩瀬)
「舞台を何回も観るお客さんと同じような楽しみ方ですよね。あとは『プリティーシリーズ』のライブシーンって、同じ楽曲であっても毎回違うメッセージがあるんです。『プリティーリズム』だとプリズムジャンプ、『プリパラ』だとメイキングドラマの部分の文脈が、エピソードごとに異なってくる。それをTVシリーズでやっていたから、ライブシーンが多い内容でもファンが物語を想像してくれて、何回も観てくれたというのもあったんじゃないでしょうか」(大庭)
「フィルム自体は変わらないけど、応援上映を含めた映画の体験が毎回変わるというのは大きな特徴だと思います。『KING OF PRISM』シリーズの応援上映に足繁く通ってくださる方の中には、新作を公開直後に観に行って物足りなさを感じた方もいたんじゃないかと思います。最初は応援が確立していない場面もあるので。でもその後再度応援上映に行くと、初めて観たときよりももっといろんな応援ができあがっている。『KING OF PRISM』の応援上映は「周囲の方に配慮してください」ということ以外は比較的縛りが緩く、お客様のほうでいろいろと工夫する余地があるので、応援の内容が変化するし、進化していくんですよね」(磯輪)
応援上映を支える“共学”の雰囲気
磯輪氏の言葉にある通り、「プリティーシリーズ」の応援上映は伝統的に縛りが緩い。「プリティーシリーズ」を最初期から追う筆者の知人が記録しているところによると、冒頭で触れた熱唱上映では2回目の時点で会場に黄色い薔薇が多数持ち込まれ、企業名のコールは行われていたという。近年も上映に先立って流れる「周囲の人やスタァを傷つけるコメントは控える」などの4つの約束だけで、運営側からは厳しいお達しはない。
「『プリティーシリーズ』で熱唱上映やおうえん上映を始めた当初、僕はお客さんが応援をしてくれるかどうかという不安があったので、『マニュアルやお手本があったほうがファンに広がるんじゃないの?』という話もしたし、実際に熱唱上映ではMCに『興奮したら声を出して大丈夫』とか言ってもらっていたんですよね。でも岩瀬さんが『公式側が提供するよりも自然にできたもののほうが根付く』と言ってくれたんです」(大庭)
「そんなこと言ったかな?(笑)。でも『プリティーシリーズ』のファンは紳士な方が多く、そもそも子供向けの作品だから、子供を怖がらせちゃいけない、子供ファーストで、という意識も早い段階から持っていてくれたので、マニュアルやお手本を用意しなくても、周囲に迷惑をかけるようなことはしないだろうと安心していました」(岩瀬)
もともとのフリーダムな雰囲気に加え、さらに全国規模になったことで“応援”の多様化も進んだ。磯輪氏は応援上映における印象的な光景として「舞台挨拶会場で、ペンライトで“仁”の文字を作っていたお客様をライブビューイング会場から応援していたこと」を挙げた。また、かつて菱田正和監督が「福岡はお面がすごい」(赤いお面が付いたご当地お菓子「にわかせんぺい」の影響か?)と語っていたり、鷹梁ミナト役の五十嵐雅氏が静岡の映画館にセロリを持ち込んだことから同館では食品サンプルが貸し出されるようになったりと、地方色も豊かになっていった。
こうした自由な状態ながら、「KING OF PRISM」の応援上映は大きなトラブルなく続いている。その理由を、大庭氏は「『プリティーシリーズ』は共学っぽい」という意外な視点で分析していた。
「大人をターゲットにしたアニメはたいてい、男性向けか女性向けかきちんと分かれるじゃないですか。これはあくまで僕の持論ですが、『プリティーシリーズ』は大人のファンも男性6:女性4くらいでかなり均衡していて、それがマナーのよさにつながっているんじゃないかなと思います。男女を問わず、ともすれば『楽しくなろう』という勢いが極まってヒステリックになっちゃうことがあるけど、バランスが取れているとそうなりづらいんじゃないかな」(大庭)
「男性のほうが女性の目を意識するから、男子校的な悪ノリをしないのかも(笑)。男女比だけが要因ではないかもしれませんが、“俺の”“私の”というより、“みんなの”作品という雰囲気が、『プリティーシリーズ』にも『KING OF PRISM』シリーズにもあると思います」(岩瀬)
例えば「プリティーシリーズ」ではキャストによるライブをコンスタントに行っているが、歴史の長い作品ということもあり、会場には年齢層もさまざまな男女両方のファンが集まる。また、アニメ「アイドルタイムプリパラ」から生まれた男子プリパラアイドル、通称“男プリ”のキャストによるライブにも、驚くほど多くの男性ファンが訪れる。男性キャラがメインの「KING OF PRISM」シリーズの応援上映も、回によっては半分弱を男性ファンが占めることもあるという。
「それを明確にしたのがやはり、『プリパラ』の“観客も作品の一部なんだ”という構造だと思います。男プリのライブで男子の声がすごく大きいのも、男性ファンが自分たちも男プリの一員だという思い、『ここで俺たちがIIZE!コールを響かせないと』という思いがあるから。そんなふうにお客さんと一緒に作っていったのが『プリティーシリーズ』なんです」(大庭)
応援上映はまだまだ進化する
応援上映がすっかり日常的なものになったのち、2020年初頭にはコロナ禍という大きな転機が訪れた。劇場での声出しが禁止され、応援上映はその存在意義が大きく揺らいでしまうが、「KING OF PRISM」のチーム、そしてファンは、窮地だからこそのクリエイティビティを発揮した。
「劇場版『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-』が公開された直後にコロナ禍がやってきて。応援上映もできなくなる中で、無発声応援上映やZoomを使ったオンライン応援上映会がされていました。私はこのタイミングでは『KING OF PRISM』のチームに入っていなかったので、詳しい経緯は知らないのですが……」(磯輪)
「オンライン上映を発案したのは、当時エイベックスで販促や配信を担当していた方です。従来の応援上映ができない中で、当時リモート会議をする機会がすごく増えていたので『Zoomでやってみるのはどうでしょう』という話が上がったんです。いざやってみると、参加したユーザーそれぞれの部屋で、独自の応援上映がどんどん確立されていって、すごく面白かったですね」(同席していた宣伝プロデューサー)
さまざまな危機を乗り越え、進化し、応援上映とともに歩んできた「KING OF PRISM」シリーズも、まもなく10周年を迎えようとしている。最後に、長年「プリティーシリーズ」、そして応援上映を見守ってきた彼らに、今後の応援上映に期待することを聞いてみた。
「またディズニーになっちゃうんですが、タートル・トークというウミガメのキャラクターと会話できるアトラクションがあるんですよ。あれと同じように、お客さんとキャラクターが話せたりすると面白そう。映画でやるのは難しいかもしれないけど、AIとかを利用して、何か言ったら反応してくれたり、それでコールアンドレスポンスが進化したりすると面白いですよね」(岩瀬)
「最近だと『映画 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』が特別な機材を導入して、スマホで投票をすると作中のバトルの結果が変化するという試みをされていました。それがもう1段階進化して、お客さんの声援で結末が変わる作品や上映が実現したら面白そうですよね。『KING OF PRISM』はバトル作品というわけではないのではまらないかもしれませんが……もし実現できたら映画の没入体験としてはすごそうですよね」(磯輪)
「僕は応援上映の進化という感じではないんですけど、海外に持っていきたいな。『プリティーシリーズ』も『KING OF PRISM』も韓国の劇場では応援上映を楽しんでもらったけど、もっといろんな国で展開したいです。海外のほうが劇場で自由に過ごす文化があると思うので、こういう作品を『新しい日本の文化ですよ』と海外に持って行くとどうなるか見てみたいですね」(大庭)